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韓国:イ・ヨンチョル、「サムソンの賄賂を貰って返還」
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イ・ヨンチョル、「サムソンの賄賂を貰って返還」

伝達・返還の経緯と証拠資料提示記者会見

ユ・ヨンジュ記者 www.yyjoo.net / 2007年11月19日14時10分

2003年9月から大統領府民政2秘書官と法務秘書官として在職していたイ・ヨン チョル弁護士が、サムソンからわいろを受け取り、返還した経緯を物証と共に 提示した。

イ・ヨンチョル弁護士は今日(11月19日)午前11時に参与連帯の講堂で、「サム ソン李健煕不法糾明国民運動」に提出したA4 2枚半の「サムソンわいろ(いわゆ る餅代)伝達および返還の経緯に対する前大統領府秘書官弁護士の陳述内容」と 写真などの証拠資料を提示し、キム・ヨンチョル弁護士が発表した主張の一部 が事実であることを確認した。

イ・ヨンチョル弁護士は03年末から04年にかけて、普段から知っていた三星法 務室のイ・ギョンフン弁護士と食事をした席で、会社(サムソン)が名節に自分 の名義の贈り物を送ってもいいかと尋ねられ、イ・ヨンチョル弁護士は菓子や 地酒のような儀礼的な名節贈答と考えていいと答えたといった。

イ・ヨンチョル弁護士は2004年1月26日、弁護士事務室から贈り物が家に届いた ので退勤後に開けると、本で偽装された札束だという事実を知ったと伝えた。

イ・ヨンチョル弁護士は当時、敏感な時期にもかかわらず餅代を送ることがで きる巨大組織の威力の前に、事件の一部に過ぎないわいろの尻尾を明らかにし なければ、中間伝達者のイ・ギョンフン弁護士だけの尻尾切りになると思い、 証拠に写真を撮ってから返したと述べた。

イ・ヨンチョル弁護士は今回の陳述の背景について、キム・ヨンチョル弁護士 の暴露を見て、当時の仕事が非常に組織的に行なわれており、キム・ヨンチョ ル弁護士の暴露の内容には非常に信憑性が高いと判断、この証拠資料を「国民 運動」に提出したと明らかにした。

ペク・スンホン民弁代表は「イ・ギョンフン弁護士は、サムソン電子経営支援 総括法務チーム戦略法務グループ常務(弁護士)で、サムソン・グループの構造 調整本部次元のロビーとともに各社ごとにわいろの授受が行われたと推定され る」と指摘した。

キム・サンジョ漢城大教授はイ・ヨンチョル弁護士の陳述に対して「わいろが 提供されていた2003年末から2004年は、サムソンにとって非常に敏感な事案が 発生していたことを思い出したい」と話した。この時期は、エバーランド転換 社債事件に業務上背任罪が適用されて控訴時効が7年になり、2003年12月3日に 時効が満了するため、市民団体が起訴を強く提起していた時点だと説明した。

国民運動はこの情報提供に対して「サムソンの大胆で全方向的なわいろ攻勢に 再度驚かざるをえない。サムソンの管理から大韓民国政官界の高位職人事の誰 も自由ではないという結論に達した」とし、定期国会が閉会する23日の前に特 検法を受け入れることを再度要求した。

サムソン広報室は、現在「事実関係を把握して対策を論議している」とし、 「状況判断により今日中に立場を発表する」と話した。

三星わいろ(いわゆる餅代)伝達および反環境委に対する前大統領府秘書官イ・ヨンチョル弁護士の陳述内容

イ・ヨンチョル弁護士は2003年9月1日付で大統領府民政2秘書官に任命され、2003年12月に法務秘書官をしていました。次の陳述はイ・ヨンチョル弁護士が大統領府秘書官に在職していた当時のことについて直接作成して送ってきた内容です。

2003年9月1日付で大統領府民政首席室民政2秘書官に任命されました。

2003年12月20日頃、大統領府秘書室の組織改編で朴ボムゲ弁護士の辞任により 空席になった法務秘書官と民政2秘書官を法務秘書官に統合した職務に異動にな りました。2003年末から2004年にかけて普段よく知っていたサムソン電子法務 チームに所属するイ・ギョンフン弁護士から、上の職務移動関連ニュースを見 て思い出したと安否を問う電話があり、少し後に一緒に昼食をしました。

イ・ギョンフン弁護士を知った経緯は、1996-8年頃に道峰区倉洞のサムソンア パート最上層の住民が施工会社のサムソン物産を相手に提起した騒音振動被害 に対する損害賠償訴訟の相手方弁護士で、長期間共に訴訟を行い、法廷でしば しば会って年齢も似ているため、心を開いて多くの話をしながら、親密になり ました。

共に食事をしているうちにイ・ギョンフン弁護士が名節に会社から自分名義で 贈り物を送ってもかまわないかと尋ねたので、菓子や地酒など当時は儀礼的な 名節の贈り物だろうと思い、かまわないと答えました。

2004年1月16日頃、大統領府在職で休職中だった法務法人新しい道の職員から名 節の贈り物が法人事務所に配達されたという連絡を受けましたが、急がないの で名節(当時正月連休は1月21日から1月23日まで)過ぎに行けと話しました。

2004年1月26日、弁護士事務室から贈り物が家に送られ、退勤後に開けてみると、 本で偽装された札束であるという事実を知りました。当時は大統領選挙戦資金 を捜査中で、車単位の取り引きが明らかになり、全国が沸き返っている渦中に、 車単位の取り引き当事者の一つであるサムソンが、それも大統領府で反腐敗制 度改革を担当している秘書官に堂々と賄賂を送ろうとした態度に怒りが込み上 げ、共に贈り物を開けた家内に「サムソンが簡易はれたもよう」と話してこの 事実を暴露するか悩みました。

しかし敏感な時期にもかかわらず、自信ありげに餅代を送ることができる巨大 な組織の威力の前に、事件の一部に過ぎないわいろの一端を明らかにしなけれ ば、中間伝達者のイ・ギョンフン弁護士だけが切られて終わるのは自明だと判 断し、後日に備えて証拠として写真を撮り、伝達名義者のイ・ギョンフン弁護 士にかえすことを決意しました。

2004年1月末頃、イ・ギョンフン弁護士に会おうと連絡し、市庁前のプラザホテ ルの日本料理店『コトブキ』で昼食をしながら、送られた贈り物の内容を説明 し、非常に不快だったがあなたの体面を考え、返還することで終えるという意 を伝えると、イ・ギョンフン弁護士が自分も儀礼的な贈り物だと理解して名義 を提供した、現金を送るとは思わなかったと言って、非常に申し訳ないと何回 も謝罪しました。

最近確認したところ、その時に贈答品の名義を提供したイ・ギョンフン弁護士 は、サムソンを退職してアメリカ留学中だそうです。

最近キム・ヨンチョル弁護士の暴露を見て、当時の事が非常に組織的に行なわ れたもので、私の経験から考えて金弁護士の暴露内容には非常に信憑性が高い と判断し、いつか私の経緯と証拠を明らかにしようと考え、当時撮影した写真 を探したのですが、古い資料なので簡単に発見できず、数日前やっと証拠を探 し出して『サムソン李健煕不法糾明国民運動』に提出しました。

  1. 11月19日
    弁護士イ・ヨンチョル

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-11-27 00:24:37 / Last modified on 2007-11-27 00:24:38 Copyright: Default

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