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[論評]政界は特検、市民社会は統制を始めろ特検発議.. サムソン権力解体、支配構造改善を越えて
チャムセサン/ 2007年11月14日8時10分
今日、政界はサムソン特検を発議する。キム・ヨンチョル弁護士がサムソンの 秘密資金が暴露されてから初の記者会見から半月にな時点だ。参与連帯と民弁 は、11月6日にサムソン・グループ支配権継承での不法行為と検察捜査を備えた 事件隠蔽、不法秘密資金造成、不法ロビー、不法口座の大きく四種類を上げ サムソンを告発した。 参与連帯と民弁が告発した当時、大検察庁に特別捜査チームを構成して厳正か つ速かに捜査せよと要求したが、検察は事件を最終的に特殊2部に割り振った。 最高検察庁の傘下にわいろ授受者を除く特別捜査チームが組まれないと判断し た司祭団は、11月12日に記者会見を行い、イム・チェジン検察総長内定者、イ・ ギナム大検察庁中央捜査部長、イ・ジョンベク国家清廉委員長の3人のわいろ 検事リストを発表した。キム・ヨンチョル弁護士は、サムソンが管理した検事は 全体の約5%の規模で、検察の主な幹部40余人が特別管理されていたと告発した。 検察リストの問題は、実際にサムソン権力コネクションの小さな一部でしかな い。不法な支配権継承、秘密資金、ロビーなど、サムソン権力の実体もさらに 具体的にあらわれる展望だ。 一方、参与連帯と司祭団は14日に市民社会団体連席会議を開き、11月17日の汎 国民行動の日イベントなど、特別検事制導入、秘密資金捜査および経営権継承 不法行為全面再調査、李健煕召喚、サムソン改革などに焦点を合わせた国民的 運動を提案した。これまでキム・ヨンチョル弁護士と司祭団、参与連帯と民弁 が中心となり、各種の記者会見と告発、特検提案などが行われてきたが、特検 発議とともに今や国民的運動の拡散が要求されている。 このように、サムソン資本の問題が社会化したのは、キム・ヨンチョル弁護士 という内部告発者の告白が決定的な背景になった。そして現在も今後も局面を 思うままに動かす人はキム・ヨンチョル弁護士だ。これはサムソン資本問題の 解決において天が与えた機会でもあるが、同時にキム・ヨンチョル弁護士がい かなる態度に出るかによって、一瞬で局面がひっくり返る可能性も排除できな い。チャンスであるとともに、同じぐらいに弱点だ。その意味で、これまで司 祭団がキム・ヨンチョル弁護士を抱いてきとすれば、これからは市民社会が彼 を抱いて彼が揺れることなく自主的に行動できるような条件を造成しなければ ならない。 今、サムソンの不法行為告発と法廷の攻防が形成される間、サムソン権力解体 とサムソン資本問題解決に対するさらに進歩的な代案の議論と実践が要求され ている。キム・ヨンチョル弁護士の暴露と司祭団の意志、民弁と参与連帯の告 発が形成され、サムソン権力に対する大衆的公憤は明確に広がっている。しか し、問題のサムソンをどうするのかにという代案の議論は、量と水準の側面で どちらも不足しているのが実情だ。言論はサムソンの影響からなかなか抜け出 せず、進歩的研究者の発言も日照りに豆が出るようなものだ。社会運動、人権 運動、左派運動団体も具体的な行動より傍観の雰囲気が優勢だ。 この機会をのがさないためには、市民社会全体が何よりもサムソン権力解体を 直接の目標にしなければならない。サムソン総帥一家の不法の立証と拘束捜査 により、韓国の社会全般にわたるサムソン権力のコネクション構造を打ち破る ことが核心だ。またこの成果がサムソンの支配構造改善だけに収斂されること がないようにするべきであり、サムソン資本に対する社会的、民主的統制の力 を集めて拡散する契機にしなければならない。 サムソン資本は、すでに地球的水準の強大資本だ。したがってサムソン資本に 対する社会的、民主的な統制は今日の資本運動に対する包括的な抵抗の問題と 分離できない。自由貿易協定による資本の自由な移動、産業資本の金融支配の 試み、金融圏と金融監督機構を掌握した資本と財政経済部の官僚ネットワーク、 経済自由区域、資本市場統合法、派兵などを貫徹してきた立法主導者と共に、 資本運動は手綱を弛められたかのように疾走してきた。サムソン資本に対する 社会的、民主的な統制は、市民社会と社会の構成員がこうした資本運動に対す る抵抗の物質的な力を備えることを意味する。また無労組神話を誇るサムソン の労務管理構造を打ち破ることも統制の重要な機制となる。これはサムソンで 労組を試みて挫折した多くの労働者の苦痛を癒すものであると同時に労働組合 設立と労働者経営参加によるサムソン資本の民主的再編を追求することだ。 換言すれば、サムソン資本に対する社会的、民主的統制の要旨はサムソン資本 の内部で強力な民主労組運動を可能にし、外部ではサムソン企業の反社会的な 活動の監視暴露と市場主義と労働柔軟化に根幹をおく資本運動自体を制御する ことだ。これはまた、国家次元の制度的な規制と社会運動次元の下からの規制 方案を具体化する課題とも絡む。 10年前、新自由主義権力の胎動と共に生成し作動してきたXファイル、今はその 支配システムの反社会的な弊害を収拾する時だ。キム・ヨンチョル弁護士の暴 露とサムソン特検発議を見て、今サムソン権力問題の本質は何か、またサムソ ン資本問題解決とは何かを集中して問い、答えなければならない。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2007-11-17 12:23:43 / Last modified on 2007-11-17 12:23:44 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | |