本文の先頭へ
韓国:わいろ検事リストを発表
Home 検索

司祭団、「イム・チェジン、イ・ギナム、イ・ジョンベクがワイロ検事」

三回目の記者会見、検察の責務に機会を与えるために

ユ・ヨンジュ記者 www.yyjoo.net / 2007年11月12日16時58分

天主教正義具現全国司祭団(司祭団)は今日(11月12日)午後2時、三回目の記者会 見を行って、イム・チェジン検察総長内定者、イ・ギナム大検察庁中央捜査部 長、イ・ジョンベク国家清廉委員長の3人のわいろ検事リストを発表した。

リストの一部を公開したことについて司祭団は「わいろ検事リストはただ小さ な枝でしかない」とし「検察は司祭団にわいろ検事リストを催促するだけで、 これといった捜査の意志を見せず」、国民が実状を理解するためと背景を説明 した。

また検事リストの一部分の発表は「検察の要求とは無関係で、サムソン秘密資 金問題を検察のわいろ授受事件にしようとする昨今の正しくない方向を正す」 ためで、「検察自身が真実糾明の本分を取り戻す機会を与えるため」と付け加 えた。

司祭団は記者会見の冒頭で「前の記者会見の記事で餅代リストという言葉が使 われているが餅代は不当だ。わいろに変えてほしい。マスコミも使い続けてい る。校正してくれ」と強調し、マスコミにも警告性の発言を投げた。

▲チョン・ジョンフン神父とイム・ヒョンシク神父

司祭団はイム・チェジン検察総長内定者について「2001年ソウル地検2次長の時 からキム・ヨンチョル弁護士が直接管理対象リストに入れた。構調本人事チー ム長で、釜山高の先輩のイ・ウヒ氏が管理していた」と明らかにした。

また「イ・ジョンベク釜山高等検察検事長は、ソウル地検南部支庁検事から始 め、同期では最初にソウル地検部長検事になり、法務部検察局長を経たいわゆ るエリート検事で、サムソンの重要管理対象」であり、「チェ・ジヌン第一毛 織社長が管理」していたと明らかにした。

「イ・ギナム大検察庁中央捜査部長は大統領府司政秘書官だった時からサムソ ンの管理対象リストに入っていた。定期的に現金が提供されていた事実は(キム・ ヨンチョル弁護士が)管理対象リストで確認した」と暴露した。

司祭団はサムソンのロビーリスト作成と保管方式にも言及した。

チョン・ジョンフン神父は「管理対象リストはサムソン本館27階の財務チーム 管財パート担当常務室の壁に偽装された秘密金庫に保管」され、「リストには 対象者の職責と姓名、グループ内担当者などを記載する欄があり、金品を渡す 前は欄が空いており、渡した後は空欄に担当者名が記載される」と伝えた。ま た、「空欄に担当者の名前が記載されることで伝達の事実が確認できる。渡さ れなかったことは少ないので、空欄のままになっていことは殆どない」と付け 加えた。そして「金額は記載されないが、原則として500万ウォンで、金額を上 げる場合はキム・インジュが直接鉛筆で1000、2000というように名前の横に書 き込む」と説明した。

キム・ヨンチョル弁護士はこの証言で「こうしたサムソンの管理対象検事リス トを見たのは2001年に財務チームにいた時だった」、「私がこのリストを(検察 内の)主要職務を中心に直接保管していた」と伝えた。

また司祭団は、サムソンの管理対象検事の外にも李在鎔(イ・ジェヨン)専務が サムソン・グループの経営権継承の過程でサムソンが組織的に関与したと し、「JY有価証券取得日付別現況」という題の文書を公開した。

▲JY有価証券取得日付別現況

司祭団の記者会見が終わると、イム・チェジン検察総長内定者などは即刻反応 を見せた。

イム・チェジン内定者は「キム・ヨンチョル弁護士とは一面識もなく、他の人 と会った席でも会った記憶さえない」として「ロビー対象リストに入った経緯 は何も知らない」という立場を発表した。

イム・チェジン内定者はまた「キム・ヨンチョル弁護士の主張が信憑性を得る ためには、具体的にいつ、誰からどんな形のロビーをされたのかについて根拠 となる資料を提出しなければならない」と話し、ひとまずわいろ授受を否定し た。三星構造本幹部のイ・ウヒ氏が「高校の先輩であることは事実だが、その 人から、いかなる請託も金品も受けとった事実はない」という立場だ。

イ・ギナム大検察庁中央捜査部長側は「金弁護士とイ・ギナム中央捜査部長は、 在職中も退職後も一度も食事をしたこともないほどで、近い仲ではなかった」 という立場だ。

イ・ジョンベク清廉委員長もキム・ヨンチョル弁護士は、検察在職時はもちろ ん現在も共に働いたり会った事実はなく、電話をした事実もないと釈明した。 発表で言及されたチェ・ジヌン社長は高校の先輩であることは知っているが、 サムソンからロビーを受けたり不正な請託を受けたことは全くないと釈明した。

サムソンは司祭団が提示した李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子専務の不法財産形 成関連の文書は、司祭団の主張とは別に2000年ではなく2003年に作成されたも ので、すでに検察に提出されており、解明されている資料だと明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-11-17 12:11:45 / Last modified on 2007-11-17 12:11:48 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について