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韓国:サムソン、疑惑を全面否定
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サムソン、キム・ヨンチョル弁護士が提起した疑惑を全面否定

三星「金を受け取る時は何も言わずに」... 道徳性を攻撃

キム・サムグォン記者 quanny@jinbo.net / 2007年11月06日9時02分

サムソン秘密資金造成の疑惑を提起しているキム・ヨンチョル弁護士の主張に 対してサムソン側が公式な立場を明らかにした。11月5日、サムソンは計25ペー ジに達する「キム・ヨンチョル弁護士の主張に対するサムソンの立場」という 釈明資料を出した。

この資料でサムソンは、金弁護士提起している、△李健煕(イゴニ)会長「ロビー 指針書」、△借名口座による秘密資金造成、△検察『餅代』ロビー、△エバーランド 便法贈与事件証人・証言操作などの疑惑を全面的に否定した。

サムソンはこの資料の冒頭に「根拠のない虚偽の暴露が続いて憶測と誤解が広 がり、サムソンの企業イメージが壊された」とし「正常な経営活動および海外 現場のグローバル事業の遂行が深刻に脅かされるに至った」と反論の背景を明 らかにした。

借名口座による秘密資金造成疑惑 「金弁護士の同僚が了解を得て開設.. 会社とは無関係」と否定

サムソン側は、金弁護士がサムソン秘密資金造成の核心の根拠として提示する 「自分の名義の50億ウォン規模の借名口座開設」について、すでに知られてい るように口座の存在自体は認めた。しかしサムソン側は「その金は会社とは全 く無関係の、文字通り名前を借りて開いた口座でしかない」と一蹴した。

サムソンは、金弁護士名義の借名口座について「金弁護士が構調本(構造調整本 部)財務チームだった当時、親しかった同僚が金弁護士の事前の了解を得て開設 して使ったもの」とし「金弁護士は退職後も毎年ここから発生する税金を提起 され、自分が代わりに納付してきた」と再度主張した。

サムソンはこれまで法律的な検討の後に、この口座の実際の主人を公開すると 言ってきた。しかしこの日サムソンは「この借名口座に関する真相は該当口座 に対する具体的な入出金内訳調査などにより簡単に確認できるだろう」とだけ 明らかにした。

『餅代』ロビー疑惑- 『事実無根』と一蹴 『ロビー名簿』 - 「検察事情に明るい人なら半日で作れる」

サムソンは続いて「検事や判事に餅代や休暇の費用などを渡したことはない」 とし「金弁護士にそのようなことを指示したこともない」と金弁護士が提起し た検察『餅代』ロビー疑惑を全面的に否定した。

サムソンは「金弁護士が現職検事出身としては初めて入社したケースなので、 特に気を遣って優遇していたため、ロビーを指示する状況ではなかった」とし、 「もし金弁護士が法曹界などの要人に会って酒を飲んだり食事をしたとすれば、 これは完全に金弁護士の私的関係でおこなったこと」と主張した。

金弁護士が確保していると主張した贈収賄リストについてもサムソン側は「金 弁護士がロビー名簿を持っていると主張しいるが、検察事情に明るい人なら誰 でも半日でこのような名簿を難なく作成できる」とその真偽の有無を一蹴した。

『李会長指示事項』文書 :「李会長の発言を書いたが、『ロビー指針書』ではない」と釈明

11月3日に公開された「李健煕会長指示事項」の文書について、サムソンは存在 自体と李会長の発言を記録した文書だという点は認めた。しかしサムソンは 「ロビー指針書ではない」と反論した。

サムソンは会長指示事項文書について「李健煕(イゴニ)会長が食事席や日常生 活で自由に話した言葉を随行職員がメモし、自分なりに整理したもの」とし、 「これを大層に『ロビー指針書』だと主張するのは歪曲」と主張した。

会長指示事項文書に書かれている「金を受け取らない人にはホテルの割引券と ワインなどを与えれば効果的」という内容について、サムソンは「ワインやホ テル割引券について言及したのは、渡した場合に問題があるかを検討してみろ という趣旨だった」とし「こうした会長の発言メモは、履行されずに検討段階 で廃棄されたものも多い」と明らかにした。

エバーランド事件操作疑惑 「どんな証人をどう引き出して捜査を妨害したのか明らかにしろ」と逆攻勢

エバーランド便法贈与事件証人および証言操作疑惑に対してもサムソンは「と んでもない主張」と明らかにした。

金弁護士はこれまでハンギョレ21等とのインタビューを通じて「エバーランド 告訴・告発は、結局イ・ジェヨン(三星電子専務)の財産を作る過程に関連する ことだ。シナリオを組み、証拠を操作して偽造した」として「キム・インジュ 社長(2003年当時の構調本財務チーム長、現戦略企画室戦略支援チーム長)が企 画し、李鶴洙副会長(2003年当時構調本本部長、現戦略企画室長)が承認した」 と明らかにした。

これに対してサムソンは「企業法務室は企業活動に関して刑事告発されたとき に、弁護士が関連の当事者と面談して法律的な争点と証拠関係を分析した後、 彼らが捜査機関や法廷で効果的に防御権を行使することを助けるのは当然の業 務」と指摘した。

サムソンは続いて「捜査過程でも転換社債発行に関与したエバーランド実務陣、 理事陣、個人および法人株主全員はもちろん、関連参考人はすべて調査を受け た。キム・インジュ、ユ・ソンニョル、李鶴洙、ヒョン・ミョングァンなど、 当時の秘書室の核心役員も全員検察に召喚されて、何度も調査された」とし、 むしろ金弁護士に「いったいどんな証人をどのように引き出して、捜査を妨害 したと言うのかはっきりさせなければならない」と逆攻勢を加えた。

暴露の背景 「一般人が巨額を受け取った時は何も言わず..」道徳性を攻撃

一方、この日の釈明資料でサムソンは、今回の暴露の背景について金弁護士の 道徳性を問題にした。

「サムソンが法務法人ソジョンに圧力を加え、私を退出させた」という金弁護 士の主張に対してサムソンは、「ソジョン側の説明によれば、金弁護士が個人 的な不正、内部の弁護士との摩擦と対立、不適切な処身と弁護士職業倫理違反 などの問題があり、パートナー会議で2か月の休職を決めた」とし「休職後も同 じような問題が続き、(ソジョン側が)退出を決めた」と反論した。

サムソンは「金弁護士の個人的な問題は退職後も続き、ソジョンをやめた後も ソジョンの法人カードで4千800万ウォン相当の商品券を購入した事実がわかり、 現在ソジョン側が法的措置を進めていると理解する」と主張した。

またサムソンは「金弁護士は97年に入社した後、2004年まで構造調整本部財務 チーム、法務チームの役員として在職し、ストックオプション差益、給与など で一般人には考えることもできないような巨額の報酬を受けた」とし「会社在 職、顧問弁護士期間中には何も言わず、顧問契約が終わった時点でこのように 根拠のない主張をするのが、果たして良心の動きといえるか」と今回の暴露の 背景に強い疑問を示した。

またサムソンは、金弁護士の暴露に対して「彼の名義で作られた借名口座の存 在の他には具体的な資料や根拠がなく、ほとんどは一方的な主張」と付け加えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-11-08 03:27:13 / Last modified on 2007-11-08 03:27:15 Copyright: Default

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