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韓国:「サムソンは私に犯罪を命じた」
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キム・ヨンチョル、「サムソンは私に犯罪を命じた」

「サムソンために検察・国家情報院・大統領府・言論がリアルタイム情報報告」

キム・サムグォン記者 quanny@jinbo.net / 2007年11月05日17時58分

▲取材陣に囲まれているキム・ヨンチョル弁護士(中央のメガネをかけた人物)/イ・ジョンウォン記者

天主教正義具現全国司祭団が予告した通り、サムソン秘密資金造成疑惑に関す る2次記者会見が行われた。11月5日午後2時、祭基洞聖堂で進められたこの日の 記者会見には、キム・ヨンチョル弁護士(前サムソン・グループ構造調整本部法 務チーム長)が直接参加した。

予定時刻より5分程遅く聖堂に姿を表わした金弁護士は、多くの取材陣に囲まれ たまま50周年記念館1階に用意された記者会見場(視聴覚室)に入ってきた。この 日、会見場には午前中から各報道機関の記者約100人が集まり、足の踏み場もな かった。

「サムソンは私に犯罪を命じた」

「罪人として贖罪するこの位置に立った」と話し始めた金弁護士はこの日、懺 悔でもするかのように自分がサムソンに入った経緯とこれまで『サムソンマン』 として在職していた当時の苦悩を打ち明けた。

まず彼は検事をやめた背景について「全斗煥前大統領の不正蓄財財産を探して 双竜キム・ソグォン会長が家に保管している秘密資金を見つけたが、大統領府 は捜査を妨害した」とし「私が意志を折らず結局検察を離れるほかはなかった」 と話した。

金弁護士は検事服を脱いだ後、弁護士ではなくサムソンを選んだ理由を「弁護 士業界の現実をよく知っていたし、特に金をもらって事件を取ってくる自信が なかった」とし「潰れることなく、きちんと月給が払われるという漠然とした 考えでサムソンに行くことにした」と明らかにした。

「すべての幹部がサムソンではない李健煕会長のために暮さなければならなかった」

後に続いて、彼は「ところがサムソンに入ったのは、私の人生の最大のミスだっ た」と話した。「サムソンで良い待遇を受けて贅沢をすることもあった」と告 白した金弁護士は、「代りにサムソンは私に犯罪を命じた」とし、「人々を金 で買収・懐柔する不法ロビーは、すべての役員の基本責務であり、私は検察を はじめ、法曹界の人物を管理しなければならなかった」と主張した。

金弁護士は李健煕会長のグループ内の地位に対して「すべての幹部がサムソン のためではなく、李健煕会長のために暮さなければならなかった」と証言し、 「つらかった」と話した。

特に彼は「サムソンのために検察が動き、国家情報院が動き、大統領府が動き、 すべての報道機関が動きながら、リアルタイム情報報告をした」として「その 上、サムソンに最も批判的な市民団体まで、会議が終わるとすぐ会議録がサム ソンに送られた」と主張した。

「組織を裏切った人だとののしられても良い」

金弁護士は今回の暴露を決心した理由を「私が日刊紙にコラムを書きながらも、 サムソンの話は避けると(サムソン側に)約束した。ところがサムソンの記事が 出るたびに、私を疑って圧力をかけ、尾行した」とし「私に対する監視は退社 前からあった」と主張した。

続いて彼は「そのうちサムソンの人物が、私をローファームから追い出し、 社会で孤立させた」とし「その上、サムソンは人生の晩年を妻と手を取り合っ て散歩して送るという素朴な夢まで奪い取った」と今回の暴露の背景を説明した。

金弁護士は最後に「とても悩んだし、苦しかった。組織を裏切った人だとのの しられても良い」とし「だが財閥が司法体系を、国家機関を、私たちの社会を これ以上汚染してはならないと言いたい」と語った。

また彼は「再度私の罪に頭を垂れ、反省します」と頭を落とした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-11-08 03:24:51 / Last modified on 2007-11-08 03:24:52 Copyright: Default

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