本文の先頭へ
韓国:サムスン無労組経営に反撃、サムスン電子サービス労組設立
Home 検索

サムスン無労組経営に反撃、サムスン電子サービス労組設立

サムスンサービス本社を相手に直接交渉、勤労者地位確認訴訟などを予定

キム・ヨンウク記者 2013.07.14 20:38

「皆さんの夢と未来のために、サムスン電子サービス労組の創立総会が終わり ました。熱い拍手をお願いします」

▲労組初代役員選出投票のために投票所の前に並ぶ組合員たち

金属労組サムスン電子サービス支会の初代支会長(労組委員長)に選出された ウィ・ヨンイル支会長は、労組役員選出が終わった後、代議員の配分、支会の 今後の事業と闘争方向、決議文採択などの案件を全員一致で処理した後、この ように話した。労組設立にサムスン電子サービスのサービス技術者の夢と未来 がかかっているということだ。

7月14日午後2時、サムスン電子サービスの40のセンターに所属する386人のサー ビス技術者がソウル市大方洞のソウル女性プラザ国際会議場に集まり、民主労総 金属労組所属サムスン電子サービス支会の創立総会を開き、労組の設立手続きを 終えた。

労組初代役員に選出されたウィ・ヨンイル支会長、ラ・ドゥシク主席副支会長、 シン・ジャンソプ事務長は、366人の投票で賛成360人、反対1人、無効5人で 賛成率98.4%で当選した。

この日のサムスン電子サービス支会創立総会に386人が参加したのは無労組経営 を打ち出すサムスンで、多くの労働者たちが組織的に参加したことの意味が大 きい。特にサービス技術者は不法派遣偽装請負議論が重なった上、勤労基準法、 最低賃金法違反で非人間的な待遇と劣悪な勤務環境の中にいて、労組設立後に 本格的な活動に突入すれば破壊力は小さくなさそうだ。金属労組は「サムスン の無労組経営に対して金属労組が組織的な反撃を始めたという歴史的な意味がある」 と評価した。

また、現状況でサムスン側が露骨に労組の破壊をするのが難しい点も、労組の 組織力拡大の可能性の一要素として作用している。サムスン電子サービス共同 対策委のある関係者は「今はサービス業務そのものが忙しい季節で、すぐ労組 破壊作業はしないだろう」とし「ひとまず世論の関心から遠ざかるまで労組を 無視し、時間稼ぎをした後、オフシーズンになれば労組脱退の圧力や懐柔作業 に入る可能性がある。一部のセンターは見せしめの意味で廃業させる可能性も ある」と見た。

彼は「だが各センターがとても押さえつけられてきて、労働強度が強い上、 100万ウォン程度の低賃金なので、懐柔される余地は大きくなく、組織力も しっかり構成されている」と楽観した。

サムスン元請状態で直接交渉要求、勤労者地位確認訴訟などを計画

支会はこの日に通過した今後の事業計画で、労組システムの安定化を第一に選 び、組織の求心と組織力に拍車をかけ、各センターごとに圧倒的多数加入事業 を行い、未組織のセンターの組織化など、2段階の組織事業を決めた。特にサム スン電子サービス本社を狙った勤労者地位確認訴訟、サムスン電子サービスとの 直接交渉要求、本社の責任を問う闘争なども計画した。

労組はそのために7月15日から、サムスン電子サービス(株)代表理事に金属労組 委員長名の交渉要求案を発送し、戦略拠点センターを各支社別に選んで、地域 センターごとの交渉を要求する計画だ。センター別要求案は、労組の安定化に 必要な核心要求案とし、弾圧があればサムスン本社を狙った闘争と市民・社会 団体と共に全国次元の対応も構想している。

設立総会直後に開かれた労組出帆式で、ウィ・ヨンイル支会長は演説を行い、 「私たちはサムスン電子の顔になって、顧客と一番近い接点として顧客満足と 品質改善に寄与してきた」とし「サービス品質指数は12年連続1位という快挙を 成し遂げたが、その功績はサムスン電子サービスの本社が持っていき、年末の ボーナス祭りをしている時に、協力業者の職員は最低賃金水準の月給で、血の 涙を飲まなければならなかった」と話した。

ウィ支会長は「サムスン電子が協力社職員の家庭と国民経済を破綻に追いやった 責任を必ず問う」とし「私たちは一つの心、一つの志で金属労組に労組を設立し、 サムスン封建王朝から抜け出して、労組を通じ、大韓民国憲法で認める労働法で 保障するすべての権利を要求して闘争する」と述べた。

この日の出帆式では、金属労組のパク・サンチョル委員長、民主労総のヤン・ ソンユン非対委員長、統一問題研究所の白基玩(ペク・キワン)所長、民主党の 殷秀美(ウン・スミ)議員などが参加した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-07-15 03:00:51 / Last modified on 2013-07-15 03:00:51 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について