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韓国:停電事態再現? 「韓国電力分割・競争体制が根本的な原因」
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停電事態再現? 「韓国電力分割・競争体制が根本的な原因」

15日に電力対応訓練...政府は根本的な解決策を出せ

チョン・ヨンギル修習記者 2011.11.15 14:24

気象庁は、今年の冬は特に寒くなる展望だと発表し、9.15停電事態の再現を 心配する声があがっている。

今年の冬の予備電力が大幅に下がり、電力需給状況が悪化するという展望が出 ている中で、知識経済部は11月15日の2時からの民間防衛訓練中に電力危機対応 訓練を実施すると発表した。韓国電力もホームページで「午後2時から、全国的 に民間防衛サイレンが鳴り、電力不足が深刻だと伝える。不要な電源を切り、 訓練進行20分間節電状態を維持」するよう、電力危機対応訓練の方針を明らかにした。

全国電力労組のキム・ジュヨン委員長も11月15日朝のSBSラジオ〈キム・ソウォ ンの展望台〉に出演し「一番寒いと予想される1月中旬頃の予備率が53万キロワッ ト程度で、1%未満に下がる」と電力需給大混乱を憂慮した。

キム・ジュヨン委員長は「1次エネルギーの燃料代や石炭の価格より電気料金が 安いので、暖房需要が電気暖房に移ってきた」とし、冬季の電力需要が急増し ていると話した。彼は「先月までに整備を完了する予定だった発電所が、9.15 停電事態で整備周期をのがし、整備期間が来年の上半期に延びた。新規発電所 も請願などの工程の支障で来年まで稼動が遅れている」とし、電力供給資源も 不足していると明らかにした。

政府は大企業など電力使用が多い産業界14000か所は、冬季に10%削減し、ピーク が予想される1月中旬には前年より使用量の20%を削減する計画を発表した。また 暖房温度を20度以下に維持するビルは、昨年は大型デパートやホテルなど400か所 だったが、100キロワット以上を使うビル47000か所に拡大し、カラオケや遊興 店舗などのサービス業種のネオンサインをピーク時に制限する措置も発表した。

キム・ジュヨン委員長は、政府の電力対策が需要削減だけに焦点が合わされて、 根本的な対策が欠けていると指摘した。彼は「韓国の電気料金の平均価格は 0.072ドルで、日本の1/3水準」とし「(特に)産業用料金は過去、産業界を支援 するために異常に低い料金体系を維持している。現在は原価の90%程度に過ぎな いので、産業用が半分を越えるというのは結局、韓電の赤字幅を拡大し続ける 要因」とし、過度に低い産業用電気料金を批判した。

キム・ジュヨン委員長は電力大混乱の発生が需要と供給の予測の失敗ではなく、 韓国電力の分割競争体制が問題だと指摘し、韓電の再統合が解決策と主張した。 彼は「(電力大乱は)根本的に需給予測の基本になる電力需要と供給情報の遮断 にある」とし「電気は保存が不可能で、生産と消費が同時に起きる特性を理解 しなければならない」と語った。

98年から、政府は韓電を水力原子力1社と5社の発電会社(南東発電、西部発電、 中部発電、南部発電)に分離し、売却、民営化を推進してきた。最近、韓米FTA の推進で公共部門民営化の問題が国民の関心に浮上している中で、冬季の電力 大乱の憂慮は、公共部門民営化推進の危険をまた想起させる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2011-11-15 19:44:27 / Last modified on 2011-11-15 19:44:30 Copyright: Default

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