本文の先頭へ
LNJ Logo 韓国:ガス公社理事会、定員減らし初任給削減
Home 検索
 




User Guest
ログイン
情報提供
News Item 1238366560670St...
Status: published
View


ガス公社理事会、定員減らし初任給削減

労組を避けて場所を二回も移動、定員305人、初任給12%削減

アン・ポヨン記者 coon@jinbo.net / 2009年03月26日17時39分

韓国ガス公社は3月26日12時にマリオットホテル(高速ターミナル)地下の昼食堂 で理事会を開き、定員削減を骨子とする公企業先進化方案を奇襲処理した。

▲韓国ガス公社理事陣は3回も場所を移動して理事会を開いた。韓国ガス公社労組組合員と公共労組代表団は3つ目の場所でやっと韓国ガス公社理事陣と会い面談した。

韓国ガス公社は26日に理事会を開き、全職員の10.7%にあたる305人を今年3月 までに削減を完了し、これを定員外人材として別途管理する『定員調停案』と 経営管理システム改善方案、大卒初任給12%削減(報酬規定改正は09年5月) など の方案を通過させた。

公共労組韓国ガス公社支部組合員と公共運輸連盟傘下公共機関労組代表者は、 あらかじめ理事会を阻止するために当初理事会場所の駅三洞某昼食堂に待機し ていたが、使用者側は理事会場所を2回も変更し、第3の場所で理事会を速かに 処理した。

▲理事会が開かれる計画だった駅三洞某昼食屋、先に到着した韓国ガス公社組合員と公共労組代表団

▲韓国ガス公社理事会は結局この場所に来ず、他に移動して理事会を開いた。

韓国ガス公社支部が理事会の場所に到着した頃には、すでに議案が議決された 後だった。韓国ガス公社支部はこれに抗議して、その場で社長と理事陣との面 談を要請、イ・ジャンウ公共労組首席副委員長を含む5人の労組代表団とチュ・ ガンス韓国ガス公社社長をはじめとする理事陣が面談をした。

面談の席で理事会を主宰したイ・ガンヨン理事会議長は、「ガス公社は業務が 多く、現人員でも足りない。むしろ人員補充が必要だ。だが政府指針(人員削減) なので仕方ない」と話した。

韓国ガス公社支部はこの日の面談で、チュ・ガンス社長から「労組と案件を再 議論する」という約束を受け取った。

韓国ガス公社支部は26日の午後4時に声明を出して「約束が守られなければ上級 団体の公共運輸連盟、民主労総傘下公共部門労組とともに、誤った先進化早期 推進指針を闘争で防ぐ」と公表した。

ファン・ジェド公共労組韓国ガス公社支部長は「今回の処理案件は雇用、賃金 問題など、労使団体交渉に含まれる事項だ。これは労使が合意で処理する問題 だが、労組と一切協議せず理事会を開いて処理したのは大問題」と指摘した。

ファン・ジェド支部長は「信頼の問題だ。韓国ガス公社労使は昨年落下傘社長 人事の件で対立関係にあり、今年3月2日に労使間で合意文を作成した。その合 意文で、先進化問題、新規事業による雇用創出問題などを共に議論することに 決め、以後労使間の対話も続いていた。だがこうなった以上、使用者側への信 頼の問題も再考せざるをえず、労使和合を主張する李明博政権でも労使対立を 引き起こす」と話した。

パク・チュニョン公共労組政策室長は「公企業先進化方案の内容は、労使団体 交渉で決定する事項だ。労組が同意しなければ理事会処理は基本的に無効だ。 企画財政部は定員外人員について予算を策定すると発表したが、予算の支給は 定員に合わせて策定される。予算を支給する所が企画財政部なので、これは公 共機関への企画財政部の統制権を強化するということだ。強制構造調整に差は つけられない」と指摘した。

ファン・ジェド支部長は「理事会の再招集後、今日処理された理事会案件を議 論しなおし、同時に今月末には労使団体交渉が始まるのでこの席で全面的に議 論しなおす」と明らかにした。

李明博大統領の公企業先進化早期推進指針に従い、各公共機関は次から次へと 理事会で人員削減方案を処理している。国民年金は3月18日に理事会で定員41人 削減、初任給12. 4%を削減する公企業先進化方案を処理した。公共労組に属す る健康保険管理公団、中小企業振興公団、公務員年金管理公団など20余りの公 共機関が3月中の理事会処理を控えている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-03-30 07:42:40 / Last modified on 2009-03-30 07:42:41 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について