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「ないから乗れないムクゲ、高くて乗れないKTX」

障害者・貧民がKTX民営化に反対…「移動権侵害」

キム・ヨンウク記者 2013.07.10 15:22

国土部の水西発KTX出資会社の運営方案による迂回民営化について障害者と貧民が民営化政策撤回を要求した。

政府は、出資会社運営を通じて水西発路線に競争体制が導入されれば値下げも 可能だといっているが、一定の時点から後の料金は防ぎようがなく上がる可能性が 高いと労働・市民・社会団体は指摘する。この場合、貧しい障害者や貧民は鉄道の 利用がさらに難しくなる。

全国貧民連合のチョ・ドッキ共同代表は「国民の公共性を担保する公企業民営化 は、貧しい人にとってはもうひとつの福祉を遮る行為」とし「公企業の民営化は 独占財閥を育て、貧困をさらに拡張させるので、貧民は命がけで反対する」 と明らかにした。

江東障害者自立生活センターのパク・ヒョン所長は「KTXが開通した日、障害者 の接近権を排除するKTXに反対して多くの問題提起をした」とし「今は、そんな 問題提起でKTXが乗れるようにはなったが、貧しい障害者はそもそもKTXに接近 することもできないように民営化をしようとする。KTX民営化は障害者の基本的 な移動権まで妨害する政策」だと民営化の撤回を要求した。

ホームレス行動のイ・ドンヒョン執行委員長は、「2004年のKTX開通とともに、 ソウル駅に民間資本の新駅舎ができ、入店した商業施設の利益を守るために 貧しい野宿者が駅から追い出された」と指摘した。

イ・ドンヒョン執行委員長は「こうした状況で、水西発KTXを民営化すれば公共 の駅舎の公共性を守るのはさらに難しくなる」とし「公社はもう待合室は公共 の駅ではなく、自分たちの営業所だという。公企業でもこんなことが発生する のに、水西発路線が民営会社に渡ればさらに深刻になる」と指摘した。

鉄道労組のキム・ミョンファン委員長は「鉄道が民営化すれば、庶民は列車に 乗れなくなる」とし「民営化されたすべての国は、料金値下げではなく、少な くとも二倍以上、料金が上がった」と指摘した。

キム・ミョンファン委員長は「今はKTXからの収益でムグンファ号とセマウル号 の赤字を交差補助しているが、そんな政策が廃止されればムクゲやセマウル号 は廃止されるか列車編成が減らされるだろう。そうなると庶民はムクゲやセマウル号 は列車がなくて乗れず、KTXは高すぎて接近することさえもできない状況になる」 と強調した。

彼らは記者会見文で「鉄道の民営化は収益の論理により国民の普遍的移動権を 威嚇する重大な問題」とし「現在も鉄道の運営において、貧しい人々と障害者、 社会的弱者を考慮して、国民の便宜のための行政は不充分な状況なのに、民営化 方針が続けば公共性を担保にした国家主導の鉄道政策はさらに不透明になる」 と憂慮した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2013-07-11 11:30:44 / Last modified on 2013-07-11 11:30:45 Copyright: Default

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