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「生存権剥奪条例制定反対」露天商がソウル市議会を占拠

カン議員、修正条例案の提出を約束したが、不信は相変わらず

パク・タソル記者 2017.08.31 16:04

露天商人がソウル市議員会館を占拠した。 8月9日、姜(カン)ガムチャン(自由韓国党)ソウル市会議員が代表発議した 『ソウル特別市伝統市場路上店管理などに関する条例案』を阻止するためだ。 露天商人はこの条例案が露天商の生存権を威嚇する条項で構成されているとし、 即刻条例の制定を中断するよう要求している。

8月31日午前9時、 民主露天商全国連合(民主露連)会員60余人はソウル市中区にあるソウル市議会議員会館のロビーを占拠した。 この日は276回ソウル市議会企画経済委員会臨時会が開かれる日で、 「ソウル特別市伝統市場路上店管理などに関する条例案」を含む議案を審議することになっていた。

露天商人は露店生存権を威嚇する条例制定を即刻中断することを要求して、 条例ではなく政策協議により露天商の生存権問題を解決しろと叫んだ。

民主露天商全国連合のキム・ヨンピョ委員長は 「ソウル市の露天商関連行政はすでに信頼を失った」とし 「去る7月に始まった『露天商ガイドライン』の議論は、 露天商人の生存権を侵害するため露店団体が脱退した。 各地域に命令した運営指針も毒素条項が多く、 江南、中区、麻浦などの地域で深刻な露天商弾圧が起きている」と批判した。

午前10時に予定されていた企画経済委員会の臨時会は、 露天商人のデモで30数分間遅れた。 議案処理の順序も3番目から最後に変わった。

民主露連のパク・ソンテ政策局長は 「カン・ガムチャン議員、チョ・サンホ企画経済委員長と昨日まで二回程面談した。 カン議員が露店団体の意見を反映した修正案を提出することを約束した」とし 「これを破れば条例通過を阻止するためにすべての手段を動員する」と明らかにした。

露店団体と二回会ったカン議員、修正案の約束を守るか

民主露連と全国露天商総連合は 共にカン議員に3種類の修正を要求した。

該当条例案の第2条は「伝統市場路上店」を 「伝統市場およびその近隣地域にある露店で、 小規模な商品や用役を販売するために設置した施設」と定義している。 だが露天商団体は「近隣地域」という表現が行政庁の恣意的な裁量で悪用される 曖昧な表現だとし、削除するよう主張した。

今まで露店削減政策の一環として推進された「実態調査」にも反対している。 露天商実態調査は金融情報公開、居住地などを調査して、 結果として露天商人の数を削減する役割を果たした。 一定程度の財産の保有が判明したり居住地が異なる場合、 露天商ができなくなるものだった。

パク政策局長は 「カン議員に実態調査の副作用を伝え、 伝統市場の中の露天商の数と取り扱い品目程度の現況だけを調査するという約束を 受けた」と話した。

露天商団体が不公正だとして問題提起した「共生委員会」も、 一部修正することに合意した。 該当条例案第7条によれば、共生委員会は委員長と副委員長を含む19人以内の委員で構成される。 委員は市長が任命するが、このうち露店代表は1人に過ぎない。 カン議員は関連分野の専門家のうち、露天商人の境遇を代弁する人物を選定したり 露店代表をさらに一部追加すると口頭で約束した。

民主露連のチェ・インギ首席副委員長は 「修正案を出すといったが、見守る」とし 「制度的に規制するよりも対話により露店対策を立てるほうが適切だ」と主張した。 チェ首席副委員長は「修正案が常任委と本会議を通過しても、 その後に改悪される可能性が高く、 執行の過程で悪用される場合も頻繁にあるだろう」とし 「露天商数が1/3に激減した現時点で、 用役を動員した行政代執行を直ちに中断し、 実質的な支援方案から語るべき」と付け加えた。

一方、民主露連は9月6日にソウル市議会本会議が開かれるまで、 条例案が修正されないか廃棄されなければ、 決死の抗戦に突入すると警告した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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