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「背信の基礎年金」1年... 老人たち、また斧訴

基礎生活受給老人は相変らず基礎年金の恩恵なく

カル・ホンシク記者 2015.07.01 18:47

「背信の基礎年金を聞き入れてください。 この国で一番貧しい老人が一つになって申し上げます。 ぜひ諒察してください。 聞き入れられないのなら、斧で私たちの首をはねてください。」

基礎年金施行1年になった7月1日、生活保護を受けている老人たちがまた朴槿恵(パク・クネ)大統領に斧訴をした。 1年前にも受給者の老人たちが斧訴をしたが、 今も基礎年金を事実上、全く受けられないからだ。

▲貧困老人連帯が1日、清雲孝子洞住民センターで開いた記者会見。パク・チョンヒ氏などの受給者老人が訴えている. [出処:ビーマイナー]

貧困老人の基礎年金保障のための連帯(以下、貧困老人連帯)は7月1日、 ソウル市清雲孝子洞の前で第2次斧訴記者会見を行い、 朴大統領が老人貧困のために基礎年金を導入するといった約束を受給者老人にも守るよう訴えた。

昨年7月から「基礎年金法」により、所得下位70%に属する老人に対して最高20万ウォンの基礎年金が支払われている。 だがまさに一番貧しい受給者老人40万人は、 基礎年金が「国民基礎生活保障法(以下、基礎法)」施行令によって所得と認定されるため、 受け取った基礎年金と同額の基礎生活保障生計給与が引かれる。 結局、受給者老人たちは1年間、基礎年金を一銭も受け取れなかったわけだ。

昨年8月、朴元錫(パク・ウォンソク)正義党議員など国会議員12人が受給者の所得を算定する時、 基礎年金を除く基礎法改正案を発議するなど、基礎年金問題を解決する方案が提案されているが、 まだ国会では議論がなされずにいる。

そのためこの日、上訴人たちは最近、朴大統領が劉承ミン(ユ・スンミン)セヌリ党院内代表が「背信の政治」と発言したことにならい、 朴大統領の大統領選挙公約と異なり、基礎年金施行1年間、受給者老人に基礎年金を払って奪ったことを「背信」と規定した。

皮肉なことに、朴大統領の父親と同名の代表上訴人、パク・チョンヒ氏(70)をはじめとする5人の上訴人は 「殿下(朴大統領)が2012年の大統領選挙ですべての老人に基礎年金を差し上げると天下に公約された。 信頼を信条とする殿下の約束を固く信じ、多くの老人が殿下に投票した」とし 「ところが基礎年金が始まった2014年7月は、 普通の老人には祝福の7月だったが、私たち貧困老人には背信の7月だった」と糾弾した。

受給当事者のキム・ホテ氏(81)は 「朴大統領は金持ちとの約束はよく守られるようだが、 なぜ庶民との約束は守らないのか。 金持ちよりも私たちのように貧しい庶民の方がさらに多いではないか」とし 「与えて奪う基礎年金をきちんと変え、来月から基礎年金を受けるようにしてほしい。 受給者老人との約束も守ってほしい」と訴えた。

世の中を変える社会福祉士のイ・ミョンムク代表も 「与えて奪う背信の基礎年金は1年で十分ではないか。 2年目からは受給者老人も基礎年金を受けられるようにしなければならない」と強調した。

2次斧訴をした貧困老人連帯は、 青瓦台に朴大統領面談要請書を渡し、 今後は国会討論会、貧しい老人たちのデモ行進、署名運動など、 基礎年金問題解決のための活動を展開する予定だ。

▲パク・チョンヒ氏が「(上訴を)聞いてくれないのなら、斧で私たちの首をはねてください」とし、斧を首に当てた。[出処:ビーマイナー]

付記
カル・ホンシク記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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