本文の先頭へ
韓国:セヌリ党、「与えて奪う基礎年金」の解決要求に無返答
Home 検索

セヌリ党、「与えて奪う基礎年金」の解決要求に無返答

基礎年金連帯、セヌリ党新政連に基礎年金質問...無誠意な回答

カル・ホンシク記者 2014.07.30 11:01

▲貧困老人連帯が26日午前11時青雲孝子洞住民センター前で基礎年金恩恵から除外される受給者老人の上訴

国民基礎生活保障受給者の老人40万人が事実上、 基礎年金を受けることができないなど、 基礎年金の問題点が社会的に提起されている。 しかしセヌリ党は基礎年金問題の解決を要求する市民社会団体の要求に無応答を続け、 反発をかっている。

7月25日、所得下位70%以下の老人に最高20万ウォンを支払うことを主な内容とする基礎年金が施行された。 しかしまさに最も貧しい基礎生活保障受給者40万人は、 事実上基礎年金を受け取れない。 基礎年金が国民基礎生活保障法(以下 基礎法)施行令上の所得と認定されるため、 受給老人は20万ウォン削減された生計給付を受けとることになるためだ。

そのため7月18日、基礎年金問題解決を要求する19の市民社会団体連帯体である 「貧困老人基礎年金保障のための連帯(以下 貧困老人連帯)」は、 セヌリ党と新政治民主連合の二党に基礎年金関連の質問書を送った。

貧困老人連帯はこの質問書で、 基礎生活受給老人が基礎年金権利から排除されていること、 基礎年金支給の過程で問題になった基礎法施行令改正の問題について両党の立場を聞いた。

貧困老人連帯は7月23日までに質問書への回答を要求したが、 セヌリ党は29日現在、何も回答がない。 特に貧困老人連帯は電話でセヌリ党に回答を数回要求したが、 セヌリ党側は「該当部署に渡した」、「担当者が不在」など無誠意な回答を続けていたことが分かった。

そのため貧困老人連帯は29日に声明を発表し、 セヌリ党の無誠意な態度を糾弾した。 貧困老人連帯は 「(セヌリ党のこのような態度は) 40万貧困老人が直面している切迫した現実は眼中にもない」とし 「それと共に選挙の時期がくれば敬老堂に来て、 貧困老人の福祉に責任を持つと約束するのが情けない」と糾弾した。

貧困老人連帯は 「セヌリ党はいつも老人たちは自分を支持してくれると思っているようだ」とし 「だが『与えて奪う』基礎年金の実状が知られれば、 ただ選挙で票を得るために貧困老人を弄んだことについての老人世代の怒りと全国民的な非難を免れない」と強調した。

貧困老人連帯はセヌリ党が基礎年金問題解決に積極的に出ることを要求し、 受給者当事者のセヌリ党前1人デモ、新聞広告掲示、 セヌリ党の金武星(キム・ムソン)代表との面談など、 多様な活動を計画していると明らかにした。

なお新政治民主連合は25日に文書で、 貧困老人連帯に基礎年金受領を理由に基礎生活保障受給費を削ってはならず、 基礎生活保障法施行令改正も必要だという意見を伝えた。

貧困老人連帯は「われわれは新政治民主連合が今後、 その立場を貫徹させるためにすべての努力をつくすよう要請する」と明らかにした。

付記
カル・ホンシク記者はビーマイナーの記者です。この記事はビーマイナーにも掲載されます。チャムセサンは筆者が直接書いた文に限り同時掲載を許容します。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2014-07-31 01:07:06 / Last modified on 2014-07-31 01:07:08 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について