| 韓国:警察の遅い対応が呼んだ野宿者の死 | |
| [MenuOn] Home | ニュース | イベント | ビデオ | キャンペーン | 韓国 | コラム | About | Help [login ] | |
警察の遅い対応が呼んだ野宿者の死[人権オルム]野宿者に対する差別と偏見の是正を
チョ・スンファ(貧困社会連帯)/ 2008年06月18日14時02分
5月29日、1人の野宿者の死が言論に報道された。九宣洞にあるスーパーマーケッ トだった。野宿者が焼酎1本を盗もうとするのを見た主人が焼酎を奪おうとして 酒のビンが割れた。その割れた瓶のかけらの上に野宿者が倒れ、膝の下に強い 水の流れのように血がほとばしった。結局、出血多量で命を失う残念な事件に なった。しかしこの事件の残念なことは、当時出動した警察の遅い対応で野宿 者の出血多量が放置されたことだ。 警察の対応の遅れによる野宿者死亡事件 この野宿者の脚からは出血が続き、周りの市民から通報を受けた警察が出動し た。だが、到着した警察は出血が止まらず、次第に意識が朦朧としてきた彼を すぐ病院に運ばず10分間傍観していた。住民の証言によれば、警察は「汚くて 臭い」うえ、大量の出血でパトロールカーのシーとに敷くビニールシートを探 すことで時間を浪費し、現場写真を撮って救急隊に電話するなどで一刻を争う 時間を浪費してしまった。 市民が激しく抗議すると、その時初めて警察は新聞紙とビニールで野宿者を包 んでパトロールカーに乗せ、病院に行った。だがその野宿者は病院到着後14分 で出血多量で死亡してしまった。故人の死は『出血多量』という死因より前に、 野宿者への偏見に満ちた警察の職務遺棄、遅い対応に始まったといわざるをえ ない。
野宿者だという理由で予備犯罪者扱いする警官 野宿者は無住居、失業、家族解体の現実の中で大きな苦しみをあじわっている 最も極端な都市貧民だ。貧困による苦痛とともに社会の差別的な視線、不安定 な食生活、睡眠不足、私生活の完全露出といった生活は、肉体的、精神的な疾 病を誘発する。また、安全が保障されない道路で暮らすと酔っ払いや暴力団の ような人から暴行されたり犯罪に利用されるなど、人権の死角地帯に置かれて いる。通りの野宿者の1/4が名義盗用の犯罪被害にあった経験を持っていて、偽 装結婚、臓器売買、以前から続く賃金搾取、人身売買のといった労働搾取も頻 繁に起きている。 野宿者が暴力に露出し、さまざまな犯罪被害にあっている状況と、それによる 残念な死は昨日今日のことでない。だがこれの対策はまったくない状況だ。む しろ警察は野宿者を予備犯罪者あるいは暴力集団として扱っているのが実情だ。 野宿者は警察の行政に対して次のように話している。 「野宿なんて、私は本当にやりたくない。他の人と同等に見てほしい。」 野宿者を対象として、手続きそのものを無視した不法で常習的な不審検問が実 施されたり、逆に警察がさまざまな差別を加えている。野宿者へのアンケート 調査の結果、警察に助けを求めても、助けてもらうどころか警察が出動しても 助けにならなかったケースは65%で、そればかりでなく不当行為や犯罪被害の加 害者として警察と公安が高い割合で考えているのが実情だ。
これ以上ひどい死をなくせ 今回の死亡事件を契機として、これまで続いてきた警察の野宿者への偏見と差 別、職務遺棄の慣行を直さなければならない。警察官職務規則にも、明らかに 警察職務を遂行する時、誰もが差別されないように人権を最優先の価値にし、 特に社会的弱者にはその特性によって細心な配慮をすることと明示されている。 だが、これは非常に形式的なものであるばかりか、現場ではほとんど守られて いないのが実情だ。 野宿者も人だ。野宿しているという理由で誰も差別されるべきではない。貧困 と差別により肉体的、精神的に苦しむ人々を明確に保護する義務がある警察が 犯した職務遺棄による被害、死は、もうこれ以上なくしたい。そのため『野宿 者福祉と人権を実践する人々』をはじめとする関連社会団体は、今回の野宿者 の死亡事件に対する警察の責任者の処罰を要求している。また再びこうした反 差別的な視線による死が発生しないように、警察をはじめとする公務員に野宿 者のような社会ぜい弱階層の人権保護の業務指針をさらに強化することを要求 している。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2008-06-20 07:40:39 / Last modified on 2008-06-20 07:40:41 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | |