| 韓国:火炎瓶とは『断定』できなかった竜山1審裁判所 | |
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火炎瓶とは『断定』できなかった竜山1審裁判所[記者の目] 「〜と見られる」、あい昧な火炎瓶発火の判決
キム・ヨンウク記者
batblue@jinbo.net / 2009年10月28日23時09分
「サジャフの動画にあった7時5分55秒の火花は火炎瓶の火と見られる。油の蒸 気による火災ではないようだ」、「現場検証時、階段1階の割れたガラスと3階 から4階につながる階段にある融けたガラスの破片は、火をつけて投げた火炎瓶 の痕跡と見られる」、「アン某隊員は火がついた火炎瓶を見なかったと陳述し たが、彼は容易に進入したことから、後にいたため見なかったと見られる」、 「座り込み者が火がついた火炎瓶を投げたという隊員の陳述には信憑性がある。 内部に進入した警察官に瓶を投げたと見られる」、「1次進入の当時、座り込み 者たちは火がついた瓶を投げたと見られる。2次進入時にも投げた可能性が高い」 「チョン・ヨンフは飛び火を見た。チェ・ユンシクは2-3階の中間で1つの光を 見た。イ・チャンウォンは同時に数本の瓶がわれる音を聞いた」
「〜と見られる」 ハン・ヤンソク部長判事は判決文を読み続けながらも、火がついた火炎瓶が確 実だという意見は述べられなかった。10月28日、ソウル中央地法刑事合議27部 (ハン・ヤンソク部長判事)は、竜山惨事の宣告公判で検察が主張した発火原因 としての火炎瓶を受け入れた。しかし、ハン・ヤンソク判事が読み進んだ判決 には、火炎瓶という断定はなかった。「火炎瓶と見られる」という推測性のあ い昧な文句がその代わりにあった。裁判所は櫓内部の火炎瓶投擲による火災で 特殊部隊員が死亡したとし、竜山櫓座り込み者たちに懲役6年と5年などの重刑 を宣告した。 今回の裁判は、燃えた櫓の内部で座り込み者たちが特殊部隊員に火炎瓶を投げ たのかが、『特殊公務執行妨害致死傷』罪を判断するにあたり大変重要な根拠 になった。 法廷に証人に立った特殊部隊員たちは、誰も2次大型火災の発火原因になった火 炎瓶を見ていなかった。その上、二人の隊員はまったく櫓内部では火炎瓶を投 げていなかったと述べた。ハン・ヤンソク部長判事は「特殊部隊の陳述が一致 しないのは、進入の順序、位置、内部に留まっていた時間により違うこともあ り、消火器の粉末が多くて状況によっては見えないこともある。矛盾するとは 言えず、画一的でなく、むしろ自然だ」と話した。 しかし裁判が進むほど、鎮圧に入った特殊部隊員の陳述があい昧であることが あらわれた。みんな発火当時原因を火炎瓶と推定しただけだということだ。各 階の高さがあまりないばかりか、暗い櫓の狭い鉄の階段の間からも、火がつい た火炎瓶を見ていないという特殊部隊員まで出てきた。 多くの発火の可能性は除外し、火炎瓶だけが唯一の発火の可能性? 検察は櫓階に割れて融けたガラスの破片や特殊部隊員の陳述調書により、火炎 瓶の投擲を発火原因とした。だが証人に立った火災専門家の中には、階上に溶 けたガラスの破片は火がついた火炎瓶のかけらとは見られないと言うものもい た。さまざまな証人尋問の過程で発電機の操作の可能性と、電気配線の漏電の 可能性、電動グラインダー使用の可能性、セノックス蒸気の低い発火温度など 数多くの発火原因が提起された。 裁判所はすべての発火の可能性を認めなかった。ハン・ヤンソク判事は「発電 機のスイッチ操作の可能性はないように見える。ミン某の映像にはバールと槌 の音は聞こえるが、電動グラインダーの声はなく、消防署員が発掘した当時、 電動グラインダーを使ったことが認められる。1月下旬という寒い気温と散水に より、セノックスの蒸気にスパークや静電気が起きたことによる火災とも見ら れない」と、弁護人が提起した他の火災の可能性を一蹴した。それでも彼は 「火炎瓶と見られる」というあい昧な表現で発火原因を火炎瓶と断定できない まま、結論を確定した。多くの証言にもかかわらず、火炎瓶は発火の可能性か ら除かないのだ。 無理な特殊部隊投入作戦、用役との合同作戦など疑惑は相変わらず 特殊部隊の投入が正当な公務執行だという裁判所の判断も俎上に上がった。裁 判所は宣告の前に、検察が警察指揮部捜査記録3千ページを公開しないのは遺憾 だと述べたが、結論は警察指揮部への免罪符だった。 裁判所は座り込み者が近くの建物と漢江大路方向にレンガと火炎瓶、塩酸の瓶 を投げ、これによる被害が発生したと述べたが、多くの証人は一般人への無差 別の投擲はなかったと証言した。 また建物の内部に残っていた用役への問題提起と、警察と用役の合同作戦など には全く言及しなかった。裁判所はデモ用品の危険を強調した。警察の対話の 試みがあったという事実は高く評価し、座り込み者たちが『警察兵力先撤収』 を主張したため対話が失敗に終わったと結論を出した。 櫓が建てられたナミルダン・ビルがソウル市内の幹線道路である漢江大路に接 しており、座り込み者たちが約1トンを越えるセノックスと火炎瓶、ゴルフボー ルなどの危険なデモ用品と長時間の座り込み用品を保有していたと述べた。し かしすでに警察が把握していた1200リットルを越えるセノックスは、まさに特 殊部隊の投入時には全く考慮されなかった。無理な2次櫓進入による責任問題な ど、裁判所は急で切迫した特殊部隊投入作戦による鎮圧の失敗と犠牲者の量産 には意見さえを明らかにしなかった。こうした疑惑は依然として捜査記録3千ペー ジと共に残っている。 裁判所はむしろ検察が提示したパチンコを具体的な威嚇の根拠に上げた。しか し、一般市民に脅迫的だったかは議論だ。惨事現場前の漢江大路を通るスイミ ング・スクールの通学バスを運転していたある運転手は、その日は終日10回ほ どバスを運行したが大きな威嚇はなかったと述べた。 被告人に不利な情況はほとんど検察が1週間前の求刑意見書で提示した内容だっ た。ハン・ヤンソク判事は「こうした情況のため警察指揮部の警察特殊部隊の 早期投入を決めたのは違法とは見られない」と結論を出した。検察の主張をす べて受け入れ、事件の責任を負って退いたキム・ソッキ前ソウル地方警察庁長 官に事実上の免罪符を与えた。キム・ソッキ前総長は結局裁判の証人には現れ なかった。
被告人の弁護をしたキム・ヒョンテ弁護士は、「裁判長が検察の主張をそのま ま受けとった」とし「あの狭い階段で火炎瓶を投げても火炎瓶が見えないとい うのは話にならない。警察が1人でも火がついた火炎瓶を見なかったとすれば、 それを信じなければならない」と強調した。 キム・ヒョンテ弁護士はまた、「純粋に消去法的に見ても公務執行妨害致死は 無罪を確信する」とし「判事が判決を恥じているように見えた。自分の良心は 分かるから、判事としてのアイデンティティを維持するのは難しいだろう」と 非難した。 金弁護士は続いて「一般的な常識で裁判すべきだが、なぜ火災が起きたのかも わからず、発電機や油の蒸気には政治的な判断をした」とし「無罪を与えれば、 政府に打撃が強かっただろう。結局、司法府の存立の基盤が揺らぐ」と政治裁 判を強調した。 カトリック人権委員会のキム・ドクチン事務局長は、「今日の裁判のように、 1週間前に検察の求刑意見をコピーしたような判決を見たことがない」とし、 「裁判長ははっきりは分からないのに決めつけたのは政治的な判断」と非難し た。彼は「裁判所が公判で出た言葉を否定し、良心的な陳述は認めなかった」 と付け加えた。 民主労働党のイ・スホ最高委員は「24時間もたたずに特殊部隊が投入された問 題をこのように判断すれば、これから警察の過剰鎮圧が合法化される状況がく る」とし「今でも市民を連行して記者会見を連行する警察の横暴が天を突くよ うになるだろう」と政治的決定を非難した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2009-11-19 01:44:36 / Last modified on 2009-11-19 01:44:37 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | |