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韓国:警察特殊部隊、櫓内の引火物質量も知らずに作戦
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警察特殊部隊、櫓内の引火物質量も知らずに作戦

コンテナ二台で計画したが一台しか来ず作戦変更

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キム・ヨンウク記者 batblue@jinbo.net / 2009年09月25日14時25分

9月24日に開かれた竜山撤去民鎮圧惨事裁判(ソウル中央地法刑事合意27部)の証 人に立った特殊部隊員と、櫓の鎮圧に直接投入された1梯隊長は、櫓内にあるシ ンナーと引火物質の量が正確にどれほどかの報告を全く受けずに出動したこと が明らかになった。

また櫓外部の構造は航空撮影などで把握したが、内部構造は知らないまま作戦 に投入された。その上、火災直後の櫓への2次進入当時、消火器はほとんど使い 果たしていたという証言も出てきた。当初、動員することにした鎮圧装備もな い状況で作戦を一部変更することもした。

▲20日作戦当時、警察特殊部隊はコンテナ二台を動員して、一台は櫓屋根から進入する計画をたてたが現場にコンテナは一台しか来なかった。特殊部隊1梯隊長は「二台あれば良くならないか」という質問に「特殊部隊作戦も易しくなり、座り込み者の立場でもより安全」と証言した。[出処:チャムセサン資料写真]

この日、弁護人は警察特殊部隊の鎮圧作戦が十分に準備されて進められたかを 主に尋問した。特に1次櫓進入で相当数の撤去民を連行し、2次進入前10数分間 に現場の危険要素を確認しなかった理由を集中的に追及した。

この日、証人として出席した特殊部隊員は「20リットルのセノックスが60缶あ り、火炎瓶が120本、塩酸が100本あったという話は聞いたか?」という質問に、 全部は聞かなかったと証言した。このように櫓の中の状況の情報が不足した状 況で、消火器も不足していたという証言も出てきた。

崔某1梯隊チーム長は「1次進入の時、火炎瓶が飛んできて、火が広がれば火が ついた隊員の消火用に使い、火災の頃にはほとんど使い尽した状態」と話した。

崔チーム長は櫓進入検挙をした1梯隊でチームをしており、1次進入当時櫓の3階 から4階に上がる階段まで進入していた。

「シンナー20リットル60缶、塩酸などがある状況で、1次進入の時に火炎瓶を投 げれば危険だが、1、2、3階を制圧すればそれらをすべて取り出さなければなら なかったのではないか?」という質問に、崔チーム長は「デモ者の安全鎮圧が目 的で、内部の状況判断はできない」と明らかにした。

彼は「1梯隊長に人員を補充して、4階を終えなければと報告した」と述べた。 また「1梯隊長の2次進入に対する具体的な指示事項は思い出せない」と話した。

シン某1梯隊長も「多量のシンナーの話は全く聞いていなかった」と話し、作戦 当時、警察情報ラインの弱点もあらわれた。鎮圧翌日の1月21日、キム・ユジョ ン民主党議員が確保した警察進入計画書の作戦計画には『撤去民が20リットル シンナー60本余り、火炎瓶5箱を保有』等が明示されていた。

1梯隊長は「櫓でまかれるシンナーの量は多くないと考えた。時間がすぎ、水を 放水し続け、建物の下に流れた。座り込み者が火炎瓶を投けても床に火がつか なかった」と話し、引火物質の量は考慮しなかったことをほのめかした。

櫓の状況を点検したのではないかという質問に1梯隊長は「検挙が主目的で、火 炎瓶を投げたので、周辺が観測できなかった。細かく調べろと言われなかった」 とし「座り込み者を安全かつ速かに検挙することが目的で、(内部の観測は)主 な考慮事項ではない」と話した。

コンテナ二台を動員すれば特殊部隊は楽で、座り込み者もさらに安全

1月20日午前、細い鎮圧作戦は1梯隊長がたてたが、1梯隊長がたてた通りには作 戦は実行されなかった。1梯隊長は当初コンテナ二台を動員、残り一台は櫓の屋 根から隊員を投入する計画だった。しかし実際には現場にコンテナ一台しか来 ず、そのまま作戦を遂行した。1梯隊長は弁護人が『はやく作戦をしろと言われ なければ二台のほうが良くないか』という質問に「二台あれば特殊部隊員も易 しくて、座り込み者の立場でも二つのほうが安全にはより良い」と明らかにした。

鎮圧装備がなかったという証言は他の隊員からも出てきた。5梯隊の李某隊員は 「チーム長がまず装備を備えることにしたが、装備がなく、3梯隊に合流した」 と話した。

2梯隊も装備がなく、現場で作戦を変更した。2梯隊のチョン某チーム長は「消 防バスケット車がなく、作戦を変更した」とし「コンテナ車が中と5梯隊の支援 で配属され、階段を上がる任務を引き受けた」と話した。

2次進入の時特殊部隊長圧力があったか議論

弁護人たちは当時の作戦で特殊部隊作戦が適切だったのかを尋問した。特殊部 隊がいつ作戦を準備したのかも主な議論だった。1梯隊長は「19日午前8時20分 に特殊部隊参謀会議で特殊部隊長として出動しろという電話がきたが、どこか ら電話がきたのかはわからない」と述べた。『鎮圧作戦は誰が作ったか?』とい う質問には「コンテナの決定は現場検証に行って、職員と私が作った。特殊部 隊長はいなかった」とし「梯隊長が自分のセクターは自分が判断してする。細 部の事項を特殊部隊長が知っている必要はない」と話した。

再度弁護人が『1梯隊と2梯隊の任務は誰が分けたか?』と質問すると「参謀会議 で各梯隊の任務を決めた」と述べた。続いて『参謀会議は誰が主管するのか?』 と尋ねると「特殊部隊長が主管して概括した」と告白した。彼は「コンテナで やろうという所は参謀会議で隊長が作り、昼食の前に決めた」、「その時作戦 投入が決定したわけではなく庁が出動させると予想して、事前に準備した」と 主張した。

『烏山セギョ地区は54日の座り込み後に鎮圧し、火炎瓶も使い果たして座り込 みから離脱した人から内部状況を十分に把握していた。このように内部を把握 する作戦準備時間がさらに必要でなかったか?』という質問には「時間があって 細かく把握できれば良いが、命令があればそのようなことを考えずすぐ鎮圧す るのが特殊部隊だ。命令があったので、検挙に出るほかはなかった」と話した。

「2次投入前に10分ほどの時間があったのに、中に何があるのか危険物質と構造 把握をしなかったのか?」という質問には「検挙が主な目的で、周辺を把握する 条件がなく、細かく調べろという話はなかった」と話した。

2次進入前、特殊部隊長との交信内容も問題になった。1梯隊長が「まだまだだ。 抵抗が激しくて、入れないので静かになるのを待つ」と言うと、特殊部隊長は 「私が上がるか」と話した。1梯隊長は「(特殊部隊長の)指示によったのではな く、瓶を投げたので鎮圧に入った」と話した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-10-04 12:04:28 / Last modified on 2009-10-04 12:04:30 Copyright: Default

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