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韓国:グッバイ東大門運動場?
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グッバイ東大門運動場?、われわれは「アンニョン」と言えない

露天商人など、東大門運動場周辺のフェンスを切断するなどで怒りを表出

チョ・スビン記者 bination@jinbo.net / 2007年12月18日12時55分

12月18日、ソウル市が本格的な東大門運動場撤去に着手すると発表すると、東 大門運動場の撤去に反対する露天商団体と文化体育団体の怒りが爆発した。彼 らはハンマーと切断機で、ソウル市が東大門運動場撤去のために作ったフェン ス約1〜2mを壊して工事現場に進入、撤去即刻中断を要求した。

▲1926年に竣工した東大門運動場は、2007年12月18日、土砂の中に長い歳月を埋め始めた。/イ・ジョンウォン記者

フェンスの間から、切断機、掘削機など重機の出入りのために一方の壁が崩さ れた東大門運動場の姿があらわれた。東大門運動場の内部はすでに一部の観覧 席の座席が積まれており、この日東大門運動場撤去に投入された用役職員が残 りの観覧席の座席を取り外す作業を進めていた。均衡発展推進本部のある関係 者は、「背もたれがある座席6800個は木洞野球場、電光掲示板は代替野球場の グウィ球場でリサイクルする予定」と明らかにした。「撤去は重機出入り通路 から左から右に、つまり観覧席EからF、D、B、Aと逆方向で進められる予定」 だとこの関係者は明らかにした。

一方、東大門運動場撤去に反対する露天商団体と文化体育団体の対応も容易で はなさそうだ。明日(12月19日)の大統領選挙までわずかな時点であるのに加え、 東大門運動場の撤去工事が外側からではなく、まず内部の工事が行なわれてい る状況なので、さまざまな面で世論の関心を引きにくい状況だ。

全国貧民連合のチェ・インギ事務局長は「明日の大統領選挙を控えてソウル市 が緊急に報道資料を配布し、大統領選挙に関心が注がれていることを利用して 東大門運動場撤去を進めている」とし「東大門運動場ができる前から今まで、 ここを生活の基盤としてきた露天商人の生存権は必ず守らなければならない」 と明らかにした。

チェ・インギ事務局長はまた「ソウル市が欺瞞的に東大門運動場撤収作業を行っ ている」とし「すぐ被害があるわけでもないので、中から撤去作業を進め、外 からは撤去が見えないようにしている」と主張する。

13日から17日までの事前撤去作業の時、文化連帯も「ソウル市は現在東大門野 球場周辺にフェンスを打ち、市民の出入を統制して秘密裏に観覧席と観覧席周 辺施設の撤去を強行している」とし「いつまでソウル市と呉世勲市長は嘘をつ き続け、ソウル市民を欺瞞するのか真に嘆かわしい」と主張した。

「公務執行妨害ではない。私たちは生存権の問題だ」

ソウル市は12月17日に、「18日から本格的な構造物撤去を始める」と発表した。 ソウル市は「2008年2月初めまでに野球場の撤去を完了する計画で、サッカー場 は旧スンイン女子中学敷地に風物市場を移転した後、2月末ごろから撤去を始め、 4月末までにはすべての地上構造物の撤去を完了する計画」と明らかにした。ソ ウル市は野球場撤去の事前準備作業の一環として、13日から17日まで工事車両 と圧砕装備などが出入りする通路(10mの)確保と芝の除去、観覧席の座席解体作 業を行っていた。

現在、東大門野球場は高校野球などのアマチュア野球競技場として活用されて おり、サッカー場は清渓川周辺の露天商が移動した風物市場で、また裏はゴミ 清掃車庫として使われている。

ソウル市は「歴史性と場所性を考慮して、サッカー場の照明塔2期は現地保存し、 聖火台はデザインパーク内の一定の場所に移転保存し、陸上、サッカー、野球 など、有名体育人のハンドプリンティング製作設置および運動場の縮小模型を 作って設置する」と明らかにした。だが東大門運動場周辺の露天商人の生計対 策には言及しなかった。

▲近現代文化を保存しようという市民社会団体の声は開発という名分の前、資本市場の巨大な口の中に消えた。/イ・ジョンウォン記者

ソウル市は「東大門運動場を壊した場所に各種デザイン展示、研究、教育機能 を備えた『東大門デザインプラザ&パーク』(仮称)を2010年3月までに完工、デ ザイン産業のメーカーに育成する」とし「我が国のデザイン産業競争力が先進 国の80%水準から90%以上に高まり、国内のデザイン産業の売上額は7兆ウォン から15兆ウォンに、ファッション産業の売上額は20兆ウォンから30兆ウォンに 拡大し、ソウルは世界5大ファッション都市に成長する」と宣伝している。

この日、露天商団体と文化体育団体は午前7時から東大門運動場前に集まって記 者会見を開き「東大門運動場撤去即刻中断」を要求、「一方的かつ独断的に撤去 を強行するソウル市を糾弾」した。

ソウル露天商連合のイ・ビョンス議長は「政府の仕事を妨害するためではなく、 露天商人の生存権、つまり暮らしの問題のためにここにきた」とし「東大門運 動場周辺を生活の根拠地としている露天商人は、生存権のために東大門運動場 を最後まで守る」と覚悟を明らかにした。

文化遺産連帯会議のカン・チャンソク代表は「建国以後、国家的な行事はすべ てここで行われるなど、東大門運動場は韓国現代史の足跡が刻まれている」と し、「先日チョン・ヨンセ国会議員が東大門運動場を近代文化財登録に申請し た。われわれは露天商人の生存権と共に文化遺産を守るために最後まで戦う」 と述べた。

民主労働党のイ・スジョン・ソウル市議員は「1年半を越したソウル市の呉世勲 市長は、いつも一方的、独断的、非民主的にソウル市の行政政策を推進してい る」とし「東大門運動場の撤去にあたり、最低限の手続きである利害当事者間 の協議もきちんとしていない」とソウル市を糾弾した。

体育市民連帯のイ・ビョンス事務局長は「風物市場が旧スンイン女子中敷地に 移転するが、これも呉市長の任期末に契約が満了すると、その後の状況ははっ きりしない」とし「ソウル市は体育人に対しても何度も嘘をつき、何も守られ ていない」と指摘した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-12-27 15:24:47 / Last modified on 2007-12-27 15:24:51 Copyright: Default

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