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韓国:清掃労働者...割合は最上位、賃金は最下位
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清掃労働者...割合は最上位、賃金は最下位

不当賃金、劣悪な環境... 今からでも権利を取り戻す

ユン・ジヨン記者 2010.06.23 15:23

清掃労働者の権利を取り戻すために先頭に立ってきた『暖かいご飯一食の権利 キャンペーン団』が6月23日午前10時30分、民主労総会議室で清掃労働者現況 報告をした。

この席でキャンペーン団は清掃労働者の現況を分析、公開して、清掃労働者の 人生を込めたドキュメンタリー『バラ色の人生』の試写会も開いた。

韓国最下位の賃金と環境、『清掃労働者』

[出処:チャムセサン資料写真]

この席で韓国非正規労働センターのナム・ウグン政策委員は、2008年OES資料の 分析結果を発表した。

資料によれば、大韓民国の職業を426種類に分類すると、賃金労働者のうち清掃 員が占める割合は四番目に高いことが明らかになった。これは清掃労働が韓国 社会で普遍的であるばかりか、必須の労働であることを意味する。

だが普遍的労働である清掃労働は、性別、世代、生活水準などが同じ一部階層 が集中的に受け持っている。彼らはいわゆる『社会的弱者』に分類される階層 で、労働環境と条件もまた彼らの苦しい人生を再生産する。

清掃労働者中81.6%は女性で、これらの41.7%が50代、39.5%が60代だ。女性清掃 労働者のうち家族の生計に責任がある世帯主の場合も36.9%だった。

だが彼らは最低賃金にも満たない賃金を受け、用役職として雇用不安に苦しん でいる。清掃労働者の平均賃金は79.6万ウォンで、男性が102.9万ウォン、女性 が74.3万ウォンだった。特に女性労働者は法定最低賃金違反が現れているのだ。

また実際の勤務時間を考慮して時給を計算すると、清掃員の時給3523ウォンは 426種類の職業の最後から八番目になる。最も普遍的な職業群で最下位の賃金が 支払われているという状況だ。

清掃労働者、劣悪な勤務環境は断然最高

公共労組では3月16日から1か月間、公共労組内20の支部、76の事業場に対して 雇用形態、食事支援現況、休憩室現況などを調査した。

その結果、全清掃労働者の93.5%が用役労働者で、2.6%が契約職だった。労働者 1人平均の週労働時間は43.19時間で、勤務時間あたりの賃金が最も低い事業場 は、週平均56時間勤務に基本給770000ウォン、平均賃金920000ウォンだった。

特異な点は勤務時間あたりの賃金が最も低い事業場は病院事業場で、病院清掃 労働者は平均労働時間が50.3時間で他事業場より長時間勤務が一般化していた。

その上、ほとんどの清掃労働者は低い賃金にもかかわらず、食事支援も受けら れないケースが多い。調査応答事業場の44.7%が清掃労働者に何も食事支援をし ていない。食費の一部を支援する所は43.4%だったが、食費支援はほとんど用役 会社の賃金に含まれる。結局、食費などの各種手当てを含む清掃労働者の平均 賃金は100万ウォンという低賃金状況を考えると、これは食事支援の意味と見る のは難しい。

食事方式でも清掃労働者の63.2%が弁当を利用していたし、16.2%が直接炊事を していた。だが食事をする空間は適切ではない。

休憩環境の場合、清掃労働者全体が休息を取る空間がある事業場は53.1%だった。 休憩空間が狭かったり持ち物を保管する程度で、実際に休息を取るのが難しい ところは43.8%に達した。特にソウル大病院には200人の清掃労働者が働くが、 休憩室はたった一か所もなかった。

また清掃労働者の93.8%が事業場に労働組合がないと答えた。労働組合に加入し た清掃労働者は1.3%に過ぎなかった。不当な賃金、劣悪な環境などに露出して いる清掃労働者は唯一の疎通構造である労組も持つことができないのだ。

彼らにも『バラ色の人生』がくる

平均賃金74.3万ウォン、76.4%が非正規職の清掃労働者。社会の縁で見られるこ となく生きてきた彼らがやっと主人公になった。彼らの日常を込めた『バラ色 の人生』というドキュメンタリーが紹介された。

[出処:チャムセサン資料写真]

暖かいご飯一食の権利キャンペーン団は、23日午前10時30分、民主労総会議室 でドキュメンタリー『バラ色の人生』試写会を開いた。このドキュメンタリー は、民主労総公共労組が企画したもので、清掃労働者たちの生き生きした現実 を記録した。

「朝鮮時代なら下僕」という卑劣な言葉を聞き、エレベーターにも一緒に乗り たがらない社会の視線に耐える清掃労働者たちは、ドキュメンタリーを通じて、 彼らの話を淡々と打ち明ける。

高麗大のキム・ユニ清掃労働者はアスベストの粉が飛ぶ劣悪な休憩空間にも、 「アスベスト粉だろうが、セメントの粉だろうが、冷や飯でも食べることがで きるここ(休憩室)があるだけで幸運」と話した。高麗大病院のキム・ユニ清掃 労働者は「休む時も絶対に座れない」とし「管理者は眠たい時は立って居眠り しろ」と吐露する。

ソウル大病院のイ・ヨンブン清掃労働者は直接試写会に参加して「バラ色の人 生は生き生きとした私たちの生」とし「私の恥をさらうようで恥ずかしいが、 恥ずかしいからと隠すより間違いを直さなければという自負心のほうが大きかっ た」と伝えた。

「労組は私たちにとって両親の役割を果たします。私の苦しみを話せるからで しょう。」

イ・ヨンブン清掃労働者はこう話して、使用者側の不当さと自分たちの権利を 勝ち取る努力を語った。

『真昼の幽霊』と呼ばれる清掃労働者たち。長い間、幽霊として生きてきたが、 今は人々の前に堂々と自分たちの存在と権利を求めている。

[出処:チャムセサン資料写真]

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-06-23 22:43:21 / Last modified on 2010-06-23 22:43:23 Copyright: Default

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