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韓国:経営界最低賃金凍結案、労働者に犠牲強要
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「最低賃金凍結?、良心はあるのか」

経営界最低賃金凍結案、労働者に犠牲強要

ユン・ジヨン記者 2010.06.18 17:37

2011年の最低賃金を議論する第5次全員会議を前に、最低賃金連帯と民主労総が 6月18日午後1時、最低賃金委員会前で最低賃金凍結案撤回と暴力事態を糾弾す る記者会見を行った。

経営界は6月11日開かれた3次全員会議で最低賃金凍結案を提示した。彼らは 「本来、最低賃金を36.2%削減するべきだが、事情を考慮して凍結案を提出する」 と主張しており、経営界のある委員は低賃金労働者の1か月の生計費を74万ウォ ンと策定して「この金額なら十分に生活可能で、貯蓄しながら暮す人もいる」 と発言した。

経営界は凍結案の根拠として景気指標の好転が一部の大企業だけに該当し、 中小企業はほとんどが苦しいということを打ち出している。

これにイ・ガンシル全国女性連帯代表は記者会見の席で「中小企業問題は最低 賃金問題ではなく、単価の問題」と指摘し「大企業が法人税を上げ、中小企業 を支援すべきなのに、逆に低賃金労働者に犠牲を強要している」と批判した。

実際に6月15日、中小企業中央会が中小企業304社を対象にした『経営隘路事項』 調査の結果、47.4%の中小企業が『原資材などの製造原価の上昇』を最大の隘路 事項に選んだ。

次に22.7%が『資金などの流動性確保』を、10.9%の中小企業が『人材不足など の困難』を選んだ。反面、最低賃金と間接的だが関連する『人件費と物流費の 増加』は5.6%に終わった。

記者会見の参加者は、記者会見文で「原資材価格の暴騰にも納品単価を凍結す る大企業の横暴が中小企業危機の主犯であり、経営界は大企業と中小企業間の 分配構造改善をするのが道理」とし「それでも最低賃金にその責任を転嫁する のは泥棒が無関係な人に汚名をかぶせるようなもの」と非難した。

続いて「民主労総と最低賃金連帯は最低賃金が決まる6月末までに可能なすべて の闘争方法を動員し、今年の最低賃金だけは『低賃金労働者生活安定』という 最低賃金法の立法精神を守る」と意思を確認した。

一方、15日の午後5時30分頃、訪問に来た組合員と最賃委の建物1階玄関で話を していたイ・チャンベ委員長に警察と最賃委事務局長が暴力で出入を阻止する 事態が発生した。

女性連盟のイ・チャンベ委員長は「なぜ最賃委職員が政府が決めた最賃委勤労 者委員に暴力をふるうのか」とし「手足を掴んで放り出されたが、とても痛く て泣きながら大声を出すと、やっと置いてくれた」と当時の状況を説明した。

続いて「それだけでなく、事務局長は暴力行使の後、付いてきて一歩でも出て くれば錠をかけると脅迫までした」と明らかにした。

また最低賃金委員会は14日に最賃委員4人が座り込みをしている最賃委5階の会 議場の扉に錠をかけ、15日午前11時頃には労災審議委員会の職員2人を最賃委会 議室の前に歩哨にたてた。

これに対して記者会見団は「公益を代表する委員会は、労使双方を行き来して 懇談会を開くなどの意見調整をするものだ」とし「ところが昨年と今年の委員 会は、経営界の削減案や凍結案を放置したままで適当に時間だけ引き延ばし、 労働者を窮地に追い込んでいる」と批判した。

一方、記者会見が終わった後、午後2時から最低賃金委員会大会議室で第5次全 員会議が開催された。チョン・ウィホン民主労総首席副委員長は「もし5次会議 でも経営界が凍結案を撤回しなければ、われわれは座り込みを続けるしかない」 と明らかにした。

▲5次全員会の姿

民主労総と最低賃金連帯は使用者側の態度により、以後の座り込みはもちろん、 大規模街頭集会などの闘争計画の程度と方式を多様に考慮するという立場だ。 全員会議は18日の5次全員会議と25日の6次全員会議を残している。

現在、民主労総の交渉委員4人は、経営界凍結案の撤回を要求して最低賃金委員 会の会議室で11日夜から占拠座り込みを続けている。また女性連盟組合員など は最賃委の前で15日目の座り込みを続けている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-06-20 12:57:53 / Last modified on 2010-06-20 12:57:57 Copyright: Default

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