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韓国:韓国の最低賃金はOECD国家で最悪
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韓国の最低賃金はOECD国家で最悪

『最低賃金の国際的動向と韓国の最低賃金』討論会開催

ユン・ジヨン記者 2010.06.10 16:29

2011年度最低賃金議論が本格化し、最低賃金引き上げの労働界の要求が高まっている。

現在、時給4110ウォンの非正規職労働者は、1か月の賃金が100万ウォンになら ず、生活を維持するのは苦しい。だが経済人総連をはじめとする経営界では、 来年最低賃金凍結案を出しており、労働界の反発を買っている。

▲チャムセサン資料写真

そのため民主労働党と最低賃金連帯、そして民主労総は6月10日午後2時、国会 図書館で『最低賃金の国際的動向と韓国の最低賃金』をテーマに討論会を開いた。

韓国の最低賃金水準は最下位

ユン・ジノ仁荷大経済学部教授は『国際的動向で見た韓国の最低賃金』の主題 で問題提起を始めた。

彼は「2008年度フルタイム勤労者を基準とすると、韓国の平均賃金に対する最 低賃金の割合は0.32で、法定最低賃金制度があるOECD会員21か国中17位に当た り、中位賃金対応最低賃金の割合は0.39で18位に当たる」と提示した。

結局、韓国最低賃金の相対的水準は、OECD国家の中で最下位だという指摘だ。 それだけでなく、法定最低賃金制度がなく、労使間団体協約で最低賃金を定め るドイツ、スウェーデンなどを考えると韓国の順位はさらに下がる。

またユン・ジノ教授は「ILOの資料によれば韓国の最低賃金(2007年)は1人当り GDP比39.4%(99か国中56位)、平均賃金対応41.6%(59か国中48位)で下位水準」と 明らかにした。これも法定最低賃金制度がない国を含むので、韓国の順位はさ らに下がる。

キム・ユソン韓国労働社会研究所所長は「政府と財界は、最低賃金が急激に上 がっている主張しているが、2000年代になって最低賃金割合が上昇したのは正 しい」「だが1989年の最低賃金制導入当時の水準をいまやっと回復しただけ」 と指摘した。

韓国の最低賃金は1989年に29.6%を頂点として下落し、1996年から2000年には 25%台に留まり、2001年度から2008年度には27〜28%に上昇した。2009年にも 29.2%に上昇し、20年で29%台を回復した。

そのためキム・ユソン所長は「2001年に最低賃金割合が改善されたのは、当時、 青瓦台の『生活向上企画団』が法定最低賃金現実化5か年計画をたてたためで、 その後の後退は計画があいまいになったため」と明らかにした。

続いて「2004年以後に改善されたのは、法定最低賃金への社会的認識が高まり、 労働界の対応が強まったこと」と分析した。

最低賃金も適用されない労働者

ユ・ギマン全北失業者総合支援センター相談チーム長は、「現在の最低賃金が 適正な賃金を保障しているかどうかは、当事者の現実をきちんと見て理解しな ければ、基準が出せない」とし青年と自活労働者、アルバイト生などの人生を 提示した。

ユ・ギマン チーム長は「保健福祉部が施行する自活事業は、労働者ではないと いう理由で最低賃金を適用されない」とし「アルバイトでは相変らず最低賃金 の死角地帯という問題がある」と指摘した。

キム・ユソン所長は「2010年3月、時間当りの賃金が4110ウォン未満の人は211 万人(12.7%)」と述べ「これは労働者8人に1人の割合の210万人が最低賃金適用 対象から除外されたり最低賃金法違反業者で働いている」と提示した。

これは最低賃金が多い非正規職に対し事業者の横暴と多様な偏向的手法が続い ていることを示す。

これに対してユ・ギマン チーム長は「最低賃金も守らない事業場はもちろん、 最低賃金制度を悪用する事業場にも、正常な最低賃金制度が施行できるように する労働部の努力が重要だ」と強調した。

▲チャムセサン資料写真

最低賃金、適正生活賃金にするには

キム・ユソン所長は、労働所得の分配構造を改善する方案として「賃金上昇率 が生産性増加率より高くなければならない」と提示し、「生産性に至らない賃 上げなので労働所得分配率が高まるほど下がる」と指摘した。

イ・ビョンヒ韓国労働研究院専任研究委員は最低賃金の適正水準をめぐる労使 間の意見対立に「最低賃金の合理的な討論のためには、時給基準最低賃金と比 較できる通常賃金基準の時給を調べられるように調査統計を改善すべきだ」と 強調した。

続いて「毎年最低賃金引上げ率をめぐる議論ではなく、一定の目標を設定し、 段階的に実現する方向で合意を導く必要がある」とし、最低賃金適用に関して は「勤労監督行政を強め、最低賃金未満の勤労者の割合を下げていかなければ ならない」と主張した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-06-11 03:29:11 / Last modified on 2010-06-11 03:29:13 Copyright: Default

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