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韓国:龍山非公開捜査記録で議論
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3千ページの龍山非公開捜査記録で議論

弁護団が弁論を拒否...「真実を明らかにせよ」

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チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2009年05月07日14時22分

相変らず検察は、龍山惨事関連の捜査記録の一部を公開せず、非難の世論が高 まっている。龍山撤去民弁護団は、ついに弁論を放棄して裁判を拒否する状況 に至った。

龍山撤去民側の弁護を担当するクォン・ヨングク弁護士は5月7日午前、CBSラジ オの「キム・ヒョンジョンのニュースショー」に出演して「(検察が資料公開を 拒否して)公正な裁判の条件そのものが失なわれた。この状態では弁護人が弁論 権を行使するのは不可能だ」と話した。

すでに法院は、捜査記録を公開しろと命令したが、検察はこれを履行していな い。クォン・ヨングク弁護士は全捜査記録約1万ページのうち7千ページほどの 記録しか受け取っていないと伝えた。およそ3分の1にあたる約3千ページは検察 が執拗に公開を拒否している。

クォン・ヨングク弁護士は、検察が公開しない捜査記録に控訴事実と矛盾する 証人陳述が相当数あると見ている。弁護人側が陳述書類を検討した結果、特攻 隊が「3階から2階に投げて火がついた」、「1階の曲がり角で火がついた」と述 べており「撤去民が投げた火炎瓶で発火した」という控訴事実と反する。ある 警察特攻隊員が「内部から火炎瓶投げるのは見なかった」と述べた内容もある。

また、検察が「なぜ初めは櫓内の状況を正しく見たと陳述せず、時間が過ぎて 特攻隊の陳述が一致するのか」と尋ねると、現場に投入された大隊長が「初め は心の余裕がなく、経験した程度で話したが、後で言論報道されたのでつじつ まを合わせるつもりで述べたのではないか」と答えたとクォン・ヨングク弁護 士は述べた。

これ以外にも弁護人側は非公開の約3千ページの中には検察首脳部の捜査記録、 つまりキム・ソッキ警察庁長官をはじめとする高位級の陳述が入っていると推 定している。

クォン・ヨングク弁護士は「真実が隠された状態では裁判を受けることができ ず、裁判にはもっと時間がかかるだろうが、結果として被告人にも有利な全体 の真実が明らかになるだろう」と話した。

現在、検察が特攻隊一人の死亡に対する責任を問うために告発した撤去民のう ち、拘束者は6人、不拘束者は18人だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-05-08 03:19:57 / Last modified on 2009-05-08 03:19:58 Copyright: Default

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