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木洞水没事故移住労働者死亡、私たちがさらに悲しい理由

[寄稿]ミャンマー移住労働者シェリンマウン氏に対する追慕と謝罪に送る

トットゥヤ(黄金の光ミャンマー共同体前代表) 2019.08.14 10:47

7月31日、ソウル市陽川区木洞の雨水底流施設水没事故で労働者3人が命を失いました。 そのうち1人のミャンマー出身移住労働者シェリンマウン氏の焼香所が、 遅くなりましたが、用意されたのは別の遺族の要請のおかげだったそうです。 子供を失い、最大の悲しみの中で遺体安置所も作られなかった ミャンマー労働者の遺族を慰労したアン氏のお父さんに 深い慰労と感謝の気持ちを伝えたいと思います。

[出処:キム・ハンジュ記者]

シェリンマウン氏の言葉は韓国居住ミャンマー人4万人が利用するコミュニティSNSにも伝えられました。 書き込んだ人は区庁に焼香所ができて、市長、区庁長、ミャンマー大使など、 200余人の追慕客が立ち寄り、 特にソウル市長と陽川区庁長が今回の事件に謝罪して再発防止を約束したという便りを伝え、 韓国社会と政府機関の責任ある対応を称賛しました。

しかしこの報せに接したミャンマー人の中には他の意見もありました。 これ以前にも韓国で働いていたミャンマー労働者の死亡事件がありましたが、 今回のように焼香所が出来て、責任ある人々が気を遣って謝罪したり再発防止を約束したことはなかったそうです。 木洞水没事故前日の7月30日にも全羅北道高敞郡のある農場で働いていた 未登録ミャンマー労働者がトラクター事故で死亡しましたが、 それについては何の知らせもありません。

昨年8月、金浦のある建設現場で法務部入管外国人庁摘発班から逃げようとして 建物の下に転落したミャンマー労働者、タンジョテイ氏の死亡に対し、 国家人権委員会が責任者を懲戒しろと勧告をしましたが、 法務部は受け入れませんでした。 そんな中で今回の木洞水没事故に対する韓国社会と政府機関の対応を称賛する意見には、 大部分のミャンマー労働者たちは同意していません。 移住労働者だという理由で韓国社会で差別待遇を受けた経験がある彼らは、 木洞水没事故の死亡者が移住労働者だけなら労災処理もまともにされなかったかもしれないという疑問を表わしたりもしました。

残念に命を失った労働者たちの冥福を祈るためにも、 もうこれ以上、職場で命を失う労働者が発生しないようにしなければいけません。 責任ある謝罪は、二度とこんなことが起きないようにすることだけです。 ですからわれわれは今回の事件がどのように進むのかはもちろん、 これから移住労働者も非正規職労働者も安全に働ける労働条件を作るために、 韓国政府が責任ある努力をしていくのかを見守りたいと思います。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2019-09-01 11:15:48 / Last modified on 2019-09-01 11:15:50 Copyright: Default

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