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麗水外国人保護所の火災惨事から10年…「相変らず犯罪者扱い」

「外国人保護所を閉鎖してすべての未登録移住民を赦免しろ」

キム・ハンジュ記者 2017.02.11 17:27

「犯罪者扱い」という政府の移住労働者政策で、10年前の今日、 麗水外国人保護所で移住労働者10人が亡くなった。 2月11日午後3時、光化門広場では15次汎国民行動の日大会の前に 麗水外国人保護所火災惨事10周年追慕祭が開かれた。 参席者は死を呼ぶ未登録移住民摘発追放政策を糾弾し、 外国人保護所を閉鎖して未登録移住民を赦免しろと要求した。

2007年2月11日の明け方、麗水外国人保護所で火災が発生したが、 保護所勤務者9人は移住労働者の逃走を憂慮して開閉装置を開かず時間を遅らせた。 当時、一足遅れて現場に到着した職員は、保護室の一部屋を開いて数人の移住労働者を他に移し、 また戻って残る保護室移住労働者を移すという調子だった。

その結果、10人の労働者が有毒ガスと煙で窒息して亡くなり、 多数の生存者にも負傷と後遺症を残した。 火災当時スプリンクラーはなく、火災警報機などの消防施設もきちんと作動しなかった。

[出処:キム・ハンジュ記者]

[出処:キム・ハンジュ記者]

事故後に指揮責任者は処罰されず、下級公務員と数人の警備だけが処罰された。 当時、盧武鉉政権の公式的な謝罪もなかった。 負傷者はきちんと後遺症治療支援と補償を受けられなかったと 「移住労働者差別撤廃と人権労働権実現のための共同行動(移住共同行動)」は明らかにした。

「外国人が逃げるかと思い火事になっても扉を開けない韓国」

追慕祭には市民約100人が参加した。 市民は「移住労働者人権を保障しろ」とシュプレヒコールをあげた。

移住労組のウダヤ・ライ委員長は追悼発言で 「韓国にはAI、口蹄疫が広がっていると言ってすぐに処分統計が出てくるが、 韓国の移住労働者がどれほど死んだのかは何の統計もない」とし 「肌の色が違うから、貧しいから、誰も移住労働者の命に気を遣わない」と韓国の移住労働者認識を批判した。

ウダヤ・ライ委員長は「韓国は労働力が必要で移住労働者を連れてきたが、 まさに移住労働者は多くの差別を受けてきた」とし 「法と制度も事業主と政府の好みに合わせたのであって、こちら側ではなかった」とし、 企業と政府の移住民対策も指摘した。

民主労総のチェ・ジョンジン委員長職務代行は 「セウォル号の船内で爪が剥がれるほど救助を臨んだ学生たちと、 鉄格子の中で死を目撃した外国人労働者は違わない」とし 「他国で暮らすために韓国に来た労働者たちは、 今でも蔑視と搾取、抑圧の中で暮らしている。 これ以上こんな野蛮な暴力がないように、労働者が先頭に立つ」と追悼発言を伝えた。

[出処:キム・ハンジュ記者]

[出処:キム・ハンジュ記者]

アジアの友達のキム・デグォン代表は 「裁判所の判断なく外国人労働者を無期限に拘禁できるようにしているのが出入国管理法」とし 「無期限拘禁は外国人労働者、精神病疾患者、MERSのような1種伝染病患者を対象するようなものだが、 これは韓国が移住民を伝染病患者ほどの危険要素と見ているという意味」と批判した。

またキム・デグォン代表は 「外国人労働者は犯罪者ではない」とし 「(滞留期間)一日過ぎれば犯罪者になり『人間狩り』される、 外国人が逃げるかと思って火事になっても扉を開けてくれないのが韓国」と話した。

移住共同行動は、未登録移住労働者の摘発が強化された2003年から今まで、 30人以上の移住労働者が直間接的な摘発で死亡したと推定されると明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2017-02-17 20:58:12 / Last modified on 2017-02-17 20:58:12 Copyright: Default

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