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韓国:ソウル出入国糾弾集会
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アノアル委員長を不法連行したソウル出入国糾弾集会

出入国側連行責任者、 当時の状況に関する言及を回避

チョンミンソン minsungch@hanmail.net

11月3日、ソウル出入国管理所前で開かれたソウル出入国糾弾集会でキムヒョク局長が参加者と共に「アノアル委員長を釈放しろ」とシュプレヒコールをあげている。

3日の午前11時、ソウル陽川区新亭洞にあるソウル出入国管理所前で移住労組 のアノアル委員長を屋外で不法に暴力連行し、裁判ではそんな事実はないと証 言した法務部のソウル出入国を糾弾する集会が開かれた。

約30人の市民、社会団体関係者、労組関係者、解雇者、学生たちが集まった今 回の集会には、2003年移住労働者明洞聖堂座り込み団の状況室長で、2005年の 5月3日移住労働者労働組合設立記者会見場に入りこっそりと写真を撮った ソウル出入国職員を発見してカメラを奪った民主労総金属連盟のキムヒョク 政策局長が司会をした。

民主労総ソウル本部のコドンファン本部長は、移住労働者も韓国労働者と同じ 権利を持ち、働ける条件を作るべきで、出入国管理所は移住労働者の摘発と弾 圧をやめ、アノアル移住労組委員長を即刻釈放すべきだと声を高めた。

民主労働党のイサンギュ労働委員長は、われわれが暮す所、使うもの、乗る車、 その全てには移住労働者の血と汗が染みている、先月磨石であった出入国職員 と地域住民との間の衝突は、政府が民心を理解できずに起きた結果だと話した。 彼は政府が庶民、零細中小商人、零細事業主たちの心を読み、野蛮な人間狩り をやめるよう要求した。

移住労働者と共にする安山地域実践連帯のキムヨンテ政策局長は出入国管理所 は『不法』に韓国に来た移住労働者を摘発する所で、正式にビザを受け、韓国 に入って働く未登録移住労働者を摘発する所ではないとし、出入国は自分たち が出したビザを受けて入り、働いている移住労働者が単にビザを延長しなかっ たという理由だけで、熱心に働く若者たちをむやみに捕まえて行くことは本来 の任務を忘却し、出入国の所管を超えると話した。

彼はまた、『保護一時解除』の制度を利用し、1千万ウォンを出せば正当な理 由がなくても釈放した場合があるが、その金は誰の所に行くのかを問い質した。 金局長は、設立から一年もたたない移住労働組合の委員長を連行した出入国は 今からでも謝罪してアノアル委員長を即刻釈放せよと話した。

カトリック大のイジュンヨン学生は、先週ソウル中央地方法院で開かれたアノ アル移住労組委員長の第三回公判に参加したと述べ、出入国側証人の陳述と違っ てアノアル委員長は連行当時、職員が身分証と緊急保護命令書を見せず、人々 が通る場所で暴行されたと述べたと語り、真実を明らかにしないソウル出入国 は今からでも真実を自白してアノアル委員長を即刻釈放しろと糾弾した。

民主労総京畿本部ヤンドンギュ副本部長が「アノアル委員長を釈放しろ」と書かれたポスターを持って集会に参加

民主労総京畿本部のヤンドンギュ副本部長は、盧武鉉政権は誤った不動産政策、 労働政策、非正規職労働者政策で庶民の生活を難しくしており、その中で誤っ た非正規職労働者政策のために全国津々浦々の非正規労働者が生存権をかけて 血の涙を流して戦っていると話した。

ヤン副本部長は、産業研修生、雇用許可制で移住労働者を入れても『未登録移 住労働者』の数字は増えており、不当な送出不正も相変らず存在していて、出 入国は韓国人がやらない染色、メッキなどの仕事をしている移住労働者への 不法な暴力摘発をやめるべきだと話した。

京畿地域には移住労働者の70%が働いており、先月は移住労働者京畿地域共同 対策委員会が発足したと述べ、政府が移住労働者の権利を求められないのなら、 自分たちで労働組合を設立し、自分の権利を守れるよう条件を用意しなければ ならないと話した。

この日司会をした金属連盟のキムヒョク政策局長は、2004年1月バングラデシュ 移住労働者ビドゥとジャマルの強制出国に抗議するためにバングラデシュ大使 館前の抗議訪問を終えて帰る移住労働者を龍山警察署とソウル出入国管理所が 合同でガス銃を使って摘発したとし、国家人権委はその事件が過剰鎮圧であり 出入国管理法に問題が多いということを指摘したと話した。彼はソウル出入国 管理所はきっとその誤りに対する報復を受けると話した。

この日の集会には高麗大学校ダンスチーム『飛上』とヨンヨンソク文化労働者 が参加し、『バリケード』、『この土地で暮すために、』、『チャンサンゴン メ』、『切実に』等、節度ある律動と非常に楽しい歌で集会参加者の士気を高 めた。この日の集会が終わった午後1時、アノアル移住労組委員長連行の総責 任者であったソウル出入国調査課の崔ソンギュ課長が昼食のために建物から出 てきた。記者は連行当時、現場に何人の職員がいたか、自身が連行した委員長 が167日間短期保護施設に収監されたまま裁判を受けているのに、なぜG1特別 ビザの対象にならないのかと質問したが、崔課長は裁判中なので連行について 言及できず、G1ビザは審査課の所管だと言って返事を避けた。

高麗大ダンスチーム「飛上」が歌に合わせて踊っているとき、突然歌が止まったが律動を止めず、参加者が拍手している。

2005年11月04日2:02:08

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2005-11-04 20:10:40 / Last modified on 2005-11-04 20:11:24 Copyright: Default

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