移住労組、雇用許可制破綻宣言決意大会を開催

同時刻、 地域で出入国の摘発が続く

チョンミンソン minsungch＠hanmail.net

去る17日、移住労組は雇用許可制施行一年をむかえて、国会議事堂の前で 雇用許可制破綻宣言移住労働者決議大会を開いた。

8月17日、水曜日の午後2時、ソウルの汝矣島国会議事堂前では雇用許可制施行 1周年をむかえ、移住労働者労働組合の主催で150余人の移住労働者と韓国人が 集まり『雇用許可制破綻宣言』移住労働者決意大会を開いた。

民主労働党のキムヘギョン代表と民主労働党ソウル市党のチョンジョングォン 委員長、民主労総のシンスンチョル副委員長などが参加し、烏山移住労働者セ ンター、富川外国人労働者センター、労働者の力、労働解放学生連帯、全国学 生連帯会議、スタプクレクタウンベンドゥ、正面突破、闘争とご飯、移住労働 者合法化支持する会、延世大北極グマ、明知大アクションペーパー、亜洲大労 学連対、ソウル大総学生会、誠心総学生会、社会進歩連帯、学生連帯、タハム ケ、未来連帯などが参加した。

移住労働者労働組合のシャキル委員長職務代行はこの席で、8月4日に移住労働 者人権連帯が発表した雇用許可制実態調査結果を引用し、「調査対象の65%が 事業場の移動を望んでいた。その理由は、長時間労働と低い賃金、非人間的な 待遇が原因だったと伝えた。彼はまた、雇用許可制には問題があると指摘され ているのに政府は問題を解決せず、不法な摘発だけで問題を解決しようとして いると政府の無責任な態度を非難した。

民主労総のシンスンチョル副委員長は、問題の多い雇用許可制を国会で発議し た国会議員があの国会議事堂の中におり、『事業場移動の自由、すべての未登 録移住労働者の合法化、産業研修生制度の廃止、移住労働者労働組合設立許可 書争奪などの目標をかかげ、民主労総は移住労働者の下半期闘争に連帯すると 明らかにした。

また、民主労働党ソウル市党のチョンジョングォン委員長は「今、集会に参加 している移住労働者の方々にも多数の民主労働党員がいるはずだ。民主労総、 民主労働党、市民社会団体が互いの差を克服して、移住労働者の問題で最後ま で共に闘争しよう」と語り、また民主労働党員も移住労働者の闘争に最後まで 連帯すると明らかにした。

最後に民主労働党のキムヘギョン代表は、アノアル委員長が地下鉄駅で捕まっ てから今日でほぼ100日になったと述べ、民主労働党は『雇用許可制廃止だけ が代案だ』という移住労働者同志の主張を支持し、移住労働者が韓国で労働者 として堂々と暮せるように、あらゆる闘争に連帯すると話した。また民主労働 党は、雇用許可制の毒素条項を廃止し、合法化方案を用意して9月の定期国会 で労働許可制法案を立法発議することにあらゆる努力を傾注すると語った。

この日の集会では、清州外国人保護所で97日目をむかえているアノアル委員長 と電話でつなぎ、声を聞くことができた。アノアル委員長は「同志と友人に会 えないこと以外は、我慢できる」と述べ、外で闘争している同志、連帯してい る韓国人の同志に再度感謝すると伝え、困難であるほど、頑張って互いに励ま しあい、最後まであきらめずに闘争しようと話した。

国会議事堂前で、雇用許可制の実施から1年をむかえる移住労働者の集会が進 められていたとき、東大門地域で激しい摘発が始まった。その過程で、組合員 1人と集会に参加している移住労働者の同僚が捕まったという知らせが集会場 に伝えられ、集会場には緊張と沈鬱な雰囲気が漂った。

集会の最後の発言にはラディカ組合員が「今、東大門には四台の出入国車両が 来て、出入国職員が不法に工場に入り、移住労働者を連行しつつある」とし、 ある工場では出入国職員が二人の女性移住労働者を連行しようとし、1人は失 神して病院に運ばれ、1人は連れて行かれたと伝えた。彼女は、連行された女 性移住労働者は、自分と一緒に生活している先輩だと語り、『私たちは、もっ と強く闘争しましょう』と参席者に語りかけた。

移住労働者の団体と市民社会団体、労働界から、問題が多いと指摘されている 雇用許可制に対し、政府は根本的な問題を解決せず、雇用許可制から一年をむ かえたが、移住労働者が集会をしているその時間にも、地域で不法な連行を進 行しているのを見て、参席者と移住労働者は怒りと失望を隠せなかった。

事業場に必要な熟練工が不足していて、労働者は基本的な人権と労働権を保障 されにくいと指摘されている現行の雇用許可制。今、政府は現実を認め、さら に真剣な姿勢で移住労働者問題の解決に接近してほしいと、この席に参加した 労働者たちは希望した。

2005年08月18日12:30:16

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)