| 韓国:収容所内の移住労組委員長からの手紙 | |
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「最後まで『平和と労働者の権利』のために闘争する」 清州外国人保護所からアノアル委員長が送ってきた手紙チョンミンソン minsungch@hanmail.net 5月15日、会議を終えて帰宅途中、地下鉄のトゥクソム駅で待ちかまえていた 出入国職員30余人から暴行され、すぐに清州外国人保護所に送られた移住労組 のアノアル委員長が、保護所で78日をむかえた7月29日の午後、保護所の中で 書いた手紙を送ってきました。 連行当時の状況を『ジャングルから脱出した猛獣取り扱い』のようだったと説 明し、連行直後に国家人権委の調査官が直接訪ねてきて、調査をしたが、何の 答も出していないということ、毎日毎日薬を飲まなければならない状況で、体 重が7kgも減ったこと、80余日前、韓国政府に送った嘆願書にも答がないこと、 6月25日夜12時過ぎ、お母さんの命日に親戚が集まっていたところに警察が押 しかけ学校の卒業証書と学生運動時代の資料を押収して行ったこと、イスラム・ テロ組織との関連について近所の人々を調査をしているということなどを書き ました。 だが、本人は『42万移住労働者の権利と問題』を韓国社会に語った罪しかなく、 それは正当な活動でしかないと抗弁します。そして『世界社会のひとり』とし て『望む所で働く権利』があり、『弾圧と抑圧』に対して語る権利があるとも 話しました。 アノアル委員長は最後に『闘争の力』を信じて、最後の一瞬まで『平和と労働 者の権利』のために戦うことを約束しました。 移住労働者放送局は、アノワール移住労組委員長の手紙全文をそのままのせま す。ベンガル語の翻訳はアルマムンセク氏とハンジュンギョン氏が苦労して下 さいました。
*7月29日アノワール移住労組委員長が直接書いた手紙* 「最後まで『平和と労働者の権利』のために闘争する」 5月13日一日のスケジュールを終えて帰宅する途中でした。地下鉄に乗り、午 前1時頃にトゥクソム駅に降りて、5番出口に通じる道に、突然獣のような人々 が駆けより、無理に私に手錠をかけました。そして無理に車に連れ込みました。 こうした彼らの行動を見て、まるで彼らは私をジャングルから逃げ出した猛獣 扱いをするかのように、捕えようと血眼になっているような感じを受けました。 直接自分の目で見なければとうてい信じられない状況でした。彼らはその日の 夜、直ちに私を清州外国人保護所に連れて行きました。 深夜、そのつもりで私を標的取り締まりしたということと、その過程で人権の 弾圧があったということを国家人権委員会に陳情しました。これに対して国家 人権委員会委員のペクソンフィが清州に直接訪ねてきて、陳情の内容について 調査を行いました。 陳情して、もうずいぶん長い時間が流れましたが、国家人権委員会ではまだ何 も答えがありません。話では、すぐに『答を出す』といいながら、先送りし続 けてばかりいる状況です。この保護所で暮して、あまり体調はよくありません。 ますます悪化しています。毎日薬を飲まなければならず、一日でも薬を欠かす と危険な状況で、体重は7kg近く減った状況です。 なぜ私を釈放しないのか... 私はまたいくつかの法を根拠に『私を釈放すべきだ』という内容の嘆願を韓国 政府に提出している状態です。この嘆願を提出してからすでに80日余りが過ぎ ましたが、これにも何の答もなく、いつ答が出てくるかも分かりません。 こうした状況で、韓国政府は私を一日もはやくバングラデシュに強制追放する いろいろ方法を探しています。 その方法の一つとして、バングラデシュ政府に対して私がテロリスト活動をし たという偽り文書を計画して送ったりもしました。 バングラデシュ政府はこの内容について調査をしているそうです。実際、調査 のために6月25日の深夜12時過ぎに警察が私の実家を訪問して、私の学校履歴 に関する文書と学生運動時代の活動に関する文書を押収しました。警察は私が イスラムのテロ組織と何か関連があるのかを把握するために、故郷の人々を対 象にいちいち調査をしているそうです。 6月25日は母さん命日なので、家族と親戚がみんな家に集まっていた状況で、 警察が調査を理由に押しかけ、家族と親戚はとても驚いたそうです。なぜ私の 家族が警察に苦しめられなければならないのですか? これが私にとって、あま りにも胸が痛いことです。 私は42万移住労働者の権利と彼らが直面するさまざまな問題に対して直接的に この社会で話しています。私のすべての活動は堂々としています。これは誰か の顔色をうかがったり、隠れてする活動ではありません。私の活動に誤ってい る部分があれば、私はあえて罰を甘受すると言えます。 それなのに、なぜ私の家族が苦められなければならないのですか? 私は闘争の力を信じています。私の血の中には『解放』への意志が含まれてい ます。私は平和を願い、私たちを分裂させようとする陰謀には最後まで立ち向 かって戦うでしょう。 私がバングラデシュに生まれたのは、私が望んだことではありません。私はバ ングラデシュ人である前に、この世界のひとりの人間です。そのため、いつで もどこでも、私が望む所で働く権利があります。また私が受けている抑圧と苦 痛について、声をあげて話す権利があります。 政府と資本は、続いて私たち労働者を鎖につなごうとしています。また彼らは 自分たちの利益のために、この世界を分裂させています。政府と資本が法を利 用して、私たちを弾圧するのなら、私たちはその法を受け入れられません。 最後にこう言いたいと思います。韓国のすべての移住労働者の問題を積極的に 話して、捕まっているすべての労働者が解放されるようにしなければ、と。政 府と資本は、私たちに多くの抑圧を加えますが、私はこの世のどこででも、 『平和と労働者の権利』のために闘争するでしょう!! 私の生涯に最後の1秒が与えられれば、私はアラーの神と韓国で苦しむ人々す べての権利について話そうとするでしょう。 2005年7月29日 清州外国人保護所で モハメド アノアル フセイン 2005年07月31日13:47:56 翻訳/文責:安田(ゆ) Created byStaff. Created on 2005-08-04 09:24:57 / Last modified on 2005-09-05 05:18:39 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | |