| 韓国:「不法取り締まり」で「不法保護」が続く出入国管理所 | |
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「不法取り締まり」で「不法保護」が続く出入国管理所 外国人保護所の内部処遇は改善が必要 ブルドーザー migrantsinkorea@migrantsinkorea.net
*仁川空港外国人保護所に滞留中のK氏が保護所内部の生活が不便だと伝えている。* 13日、仁川空港外国人保護所にいるK氏と面会した。 10日、彼が働いていた議政府の工場に押しかけた出入国取り締まり班により、 保護所に移送された。彼が働いていた工場には、ウズベクとバングラデシュ、 ネパールから来た4人の移住労働者が共に仕事をしていた。K氏をはじめ、他の 移住労働者たちも二か月分の賃金が未払いの状況で、雇い主が未払い賃金を支 払うのを待っているところだ。もし雇い主が未払い賃金を払わなければ、他の 保護所に移動して、さらに長い間待たなければならない状況だ。 しかしK氏は記者とのインタビューで、現在滞在している保護所内の生活が不 自由で、賃金が支払われなくてもできるだけ早く出国したいと伝えた。彼が未 払い賃金をあきらめてまで、はやく出国したいと思う理由は、不便な保護所の 中の生活のためで、彼の陳述によると仁川空港外国人保護所の中には一つの建 物に20人が入れる10の部屋があり、外部と電話できる公衆電話はたった2台し かないという。公衆電話は一日に二回使えるが、一度の電話で5分程度しか通 話することができず、それさえも保護所職員がそばで監視しているから非常に 不便だと話した。 彼は何より食べ物が合わないと強調した。保護所が提供する食べ物は弁当業者 から配達され、とても食べられない程に質が悪いという。その上、一日に三食 すべて支給される場合はめずらしいと言い、保護所内の処遇が深刻な水準だと いうことを知ることができた。 保護所で提供するふとんは洗濯されておらず、汚くて臭いもするという。から だを洗う石鹸は提供されるがカミソリは提供されず、長期間保護所に留まるの は非常に不便だと伝えた。 「なぜ電話機が二台しかなく、通話時間を5分に制限するのか」という記者の 質問に保護所の担当者は、「通話時間を5分に制限するのは2台の電話機を何人 もが使うからだ」、「保護所側は何度も韓国通信に電話機を増設するよう要請 しているが、収益性がないと断られた」と答えた。これに対して韓国通信KT リンコスの京仁支部公衆電話機設置担当者は記者との電話通話で「外国人保護 所での公衆電話機の設置は、収益よりも公益を優先しており、保護所管理所側 が電話機増設を要求すればいくらでも設置する意思があるが、そのような要求 は受けたことがない」と話した。 保護所の担当者はまた、提供する粗悪な食事に関しては「少なくとも欠食児童 たちに提供されている弁当よりも良い」、「一日三食はすべて供給している」、 「外国人たちにとって、この程度なら好意的な待遇」だと責任を回避した。 移住労組関係者の話によれば、他の保護所もこのようなことは多く、華城外国 人保護所の場合「保護所から提供される服は、滞在期間とは無関係にたった一 着しか提供されず、シャンプーや下着など、保護所生活に必要な基本的な物品 さえ提供されない」とし、取り締まりにかかった移住労働者たちが韓国を離れ る前に最後に滞在する保護所で「罪なき罪人」扱いされていると伝えた。 彼はまた「彼らは犯罪者ではない。たとえ未登録状態で韓国に滞在したとはい え、長い間韓国の労働市場で自身の仕事をしてきた韓国社会の構成員だ。工場 と家に無差別に押しかけて、あたかも動物を捕えるように移住労働者を捕まえ て行く法務部の取り締まりのしかたは、これ以上容認すべきではない」と強調した。 民主労総のクォンヨングク法律院長は「いくら未登録移住労働者を取り締まる としても、事前通報もなく工場や家に押しかけるのは家宅侵入であり厳然たる 不法取り締まりだとし、ながら工場主や家主がこれに対して裁判所に行政訴訟 を提起できるほど深刻な人権侵害だと話した。 2005年06月14日13:34:37 翻訳/文責:安田(ゆ) Created byStaff. Created on 2005-06-15 01:00:15 / Last modified on 2005-09-05 05:18:36 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | |