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韓国:30日ヌルファード摘発死亡糾弾および摘発追放中断を要求する決意大会
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「彼の死は摘発追放政策のため」

30日ヌルファード摘発死亡糾弾 および摘発追放中断を要求する決意大会

チョスビン記者

出入国管理事務所の標的摘発で強制連行されたソウル京仁移住労働組合のアノ アル委員長が1年ぶりに釈放された中で、4月17日に死亡したインドネシア人移 住労働者、ヌルファード氏の追慕コンサートと摘発追放中断要求決意大会が大 学路で開かれた。

当時の死亡事件を説明するために発言に立ったインドネシア人移住労働者のア リ氏は「とても心が痛い。今後も闘争し続ける」と心情を語り、決意大会の参 席者といっしょに故国の歌を歌った。この日、参席者たちと共に歌った「落花」 というインドネシアの歌は、死んだ人を哀悼する歌。この日は「同志が良い世 の中に行くことを望む」という意味が強かった。

「これ以上殺すな」

ヌルファード氏は、4月17日の午前10時30分頃、出入国管理事務所の奇襲的な 摘発から逃れようとして、富川のある工場の3階から飛び降りて死亡した。こ の日の決意大会の参席者たちは、今回のヌルファード氏死亡事件を政府による 他殺と規定し「これ以上殺すな」と叫んだ。

この日の参席者は、闘争決議文でヌルファード氏の死亡事件は韓国の移住労働 者の現実だと規定し、「2003年11月から続く人間狩り式摘発と追放の過程で、 数えきれない程多くの移住労働者たちが死んだり大小の怪我をするという悲劇 的な生活を送っている」とし、「政府が摘発追放という移住労働者に対する政 策をとり続けるのなら、ヌルファード氏死亡事件のような公権力による合法的 な殺人行為を続けるということだ」と主張した。

米国の移民者の人権のために設立されたノドゥットルという団体で活動するイ ムウォルサン活動家は「米国は、数万の移住労働者により経済が動いているが、 彼らが市民権を持たないという理由で人権と労働権を持てない」とし、「韓国 で起きた今回の事件は、韓国政府の未登録移住労働者摘発追放政策による」と 述べた。イムウォルサン活動家はまた「韓国の移住労働者の現実は、米国の移 住労働者の現実と同じ」とし、「共に人権と労働権を確保するための連帯闘争 をすべきだ」と明らかにした。

なお、ヌルファード氏が死亡した時、工場には7人のインドネシア人移住労働 者が不法滞留の状態で働いていた。ヌルファード氏は逮捕の直前に別の建物に 逃げようとして3階の高さから飛び降り、地面に墜落した。富川のスンチョン ヒャン病院に移送されたヌルファード氏は結局18日未明4時30分頃に落命した。

この日の決意大会は、連帯発言と闘争発言、追悼発言らの事前大会と、追慕コ ンサートで構成された本大会で進められた。

2006年04月30日16時28分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


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