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韓国:アノアル移住労組委員長、25日に一時保護解除
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アノアル移住労組委員長、25日に一時保護解除

「韓国の差別と弾圧をなくすために 最後まで努力する」

チョンミンソン minsungch@hanmail.net

ソウル木洞出入国管理所から出てきたアノアル委員長が迎えにきた連帯単位と共に力強くシュプレヒコールをあげている。

〈2信〉 12ケ月間の外国人保護所拘禁による後遺症治療と訴訟進行予定

今日、4月25日午後4時45分、移住労組アノアル委員長が木洞のソウル出入国事 務所から一時保護解除された。クォンヨングク担当弁護士は、当日の午前ソウ ル出入国から保証金を準備するようにという電話を受け、一時保護解除が決定さ れたことを知ったと述べ、健康上の理由と進行中の二つの訴訟が一時保護解除の 根拠だと説明した。

ソウル出入国事務所前には一時保護解除の知らせを聞き、20人以上の取材陣が 駆け付けた。所感を尋ねる放送局と記者の質問に、アノアル委員長は「保護所 にいる間、私が生まれて愛されて暮していることを知りました。韓国の差別と 弾圧をなくすために最後まで努力したい」と答えた。

アノアル委員長は現在健康状態が悪く、これから治療を優先した後、すべてに 参加する計画だと明らかにした。保護所で、最も大変だったことについての質 問には「一緒に活動してきた同志に会えずに離れていることだった」と答えた。

労組組合員には「一年間苦労した。苦しくても一緒に闘かう」と意志を述べた。 そしてこうして連帯できるように、はやく合法的な政策ができればいいと希望 を述べた。

彼は韓国政府の強制追放政策で、韓国で17年間働いてきた移住労働者の人権が 保障されず、奴隷のように働いている。移住労働者が自分の権利を確保し、自 由に生活できるまで闘争すると意志を明らかにした。

12か月の保護所生活に耐えたアノアル委員長が放送局のインタビューに明るい表情で答えている。

クォンヨングク担当弁護士は「ソウル出入国保護所の一時保護解除の決定は、 韓国の移住政策において大きな意味を持つ。現在アノアル委員長を当事者とし て訴訟中の国家賠償請求訴訟と、労組設立申告書返戻無効請求訴訟の控訴が 進められている」と説明した。

2004年、一年間の明洞聖堂移住労働者テント座り込みに参加したキムヒョク金 属連盟政策局長は「何よりも、移住労働者に大きな力になるだろう。移住労働 者たちがこれまで闘争してきた成果だと考えます。今後、移住労働組合の権利 に対する闘争が活発になる契機になるでしょう」と所感を明らかにした。

アノアル委員長は昨年5月14日明け方ソウル地下鉄トゥクソム駅でソウル出入 国職員たちに暴力連行された後、今まで清州外国人保護所で12ケ月を送った。

2006年04月25日20:33:40

〈1信〉法務部、アノアル移住労組委員長一時保護解除措置

清州外国人保護所に収監中だったアノアル移住労組委員長

2005年5月14日出入国の標的摘発で連行され、現在まで清州外国人保護所に収 監されていた移住労組アノアル委員長が25日の午後4時、木洞出入国から 「一時保護解除」で釈放される予定だ。

アノアル委員長は12月13日、精神科の1次検診で、長期間の保護所生活で憂鬱 症と日常障害が現れているという医師の所見があり、2006年4月1日の2次検診 では精神的ストレスによる主要憂鬱障害と自殺の高危険要素を持っていること がわかり、至急入院措置が必要だという専門医の診断で一時保護解除を申請し た状態であった。

移住労組はアノアル委員長が一時保護解除で釈放されれば、優先的な入院治療 により、健康を回復するように措置する予定だ。

アノアル委員長は本人を当事者に進行している訴訟が完了する時までは国内に 滞在することになる。

2006年04月25日15:56:37

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2006-04-26 05:21:36 / Last modified on 2006-04-26 05:21:37 Copyright: Default

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