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韓国:移住労組、冬季現場活動闘争団と出入国前で集会
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移住労組、冬季現場活動闘争団と出入国前で集会

アノアル委員長釈放、 摘発追放反対、 労働ビザ争奪を要求

チョンミンソン minsungch@hanmail.net

梨花女子大ダンスチーム「闘魂」が律動を披露している。

19日午前11時、ソウル木洞出入国事務所前で、移住労働者労働組合と全国撤去 民連合、全国解雇者復職闘争委員会など約200人の参加で、アノアル委員長釈 放、摘発追放反対、労働ビザ争奪を要求する集会があった。

冬季現場活動闘争団の巡回闘争の中で行われた今回の集会で、移住労組のカジ マン事務局長は、韓国では15年以上移住労働者たちが奴隷のように働いてきた が、政府は雇用許可制という法を作り、まだ多くの移住労働者は苦しい生活を していると話し、2年以上移住労働者が闘争しいるが、政府は雇用許可制がき ちんと運営されていると言っていると伝えた。彼は一日に12時間働く多くの移 住労働者が自身の権利を行使できるように、韓国労働者と団結し、闘争の先頭 に立つと話した。

また、移住労組教育宣伝局長のマスム氏は、昨日も安山で移住労組分会長が取 り締まられたと述べ、移住労組女性活動家のラディカ氏が取り締まられた時も 外国人保護所にCCTVを設置し、自由に着替えもできず、トイレにも不自由する 状態ことを知ったと述べ、移住労働者を弾圧する韓国政府は資本家政府だと非 難した。

集会参加者が文化公演を見て拍手している

『コリアンドリーム』と『カンジョリ』を歌った文化労働者のヨンヨンソク氏 は、磨石事件を例にあげ、韓国経済にとって移住労働者はどうしても必要な人々 だと説明、庶民と零細事業場の現実を無視した政府の摘発政策を指摘した。

民主労総ソウル本部の本部長職務代行イジェヨン氏は、いくら世の中が変わっ ても都市貧民、労働者の人格を踏みにじってはいけないとし、同じように人間 の尊厳が守られるべきだと話した。彼は人権を伸張させようという国で移住労 働者の摘発に電気銃が使われたという話を聞いたと話し、9ケ月間外国人保護 所にいる移住労組のアノアル委員長を即刻釈放するべきだと話した。

ソンジン・アドコム分会の金ナムン氏は、分会の組合員たちが不当解雇され、 原職復帰と監視カメラの撤去、金セジン理事の公式謝罪、団体交渉などを要求 して30日間占拠座り込みをしているが、ソウル生活6年目の自分は冬季現場活 動で、国境、年齢、人種、性別を越える闘争を経験をしていると説明した。

出入国管理局の前のアノアル委員長釈放と労働権を要求する札

民主労働者ソウル市党のイサンギュ副委員長は、先日経済5団体が盧武鉉大統 領の新年の辞を歓迎して、国家人権委が発表した国家人権基本計画(NAP、 National Action Plan)に反対する声明を発表したとし、経済5団体が盧武鉉大 統領の新年辞を歓迎した理由は、大統領が現在の韓国社会にとって最大の障壁 が『貧困と社会二極化』と語り、その解決策にすべての社長がたらふく食える ように労働者を絞り取る権限を付与することだと約束したからだと話した。彼 は、都市貧民、障害者、老人、子供、移住労働者、女性など、韓国のすべての 少数者たちに同等な基本的権利が与えられるべきだという国家人権基本計画を 歓迎すると付け加えた。

この日の集会には、チュアン住公撤去対策委員会、果川2次借家人対策委員会、 ウォルギェ再建築住民対策委員会、トグヌンインサンガ対策委員会フクソク市 場借家人対策委など、各地域の元・現組合員の外にも学習誌労組、聖公会大 『人世の中』、産業管理公団非正規職労働者、ソンジン・アドコム、言論労組、 全国学生連帯会議、労働解放学生連帯など、さまざまな組織からの韓国人支持 者が参加した。

集会が始まって2時間を越えたころ、一時集会の参加者の一部と正門を通過し ようとしていた出入国請願人の車の間で小競合が起きたが、請願人の協力で 集会を最後まで終えることができた。

「バングラデシュの外国人権益のために働きたい。」

[インタビュー]移住労組安山分会長ティプ氏

民主労総ソウル本部職務代行と民主労働党ソウル市党副委員長が安山分会長と面会している。

集会一日前の18日午後、安山にある銀行で業務をしてきた安山分会分会長が摘 発にかかり、木洞出入国内外国人保護所に収容された。集会があった19日午後、 民主労働党ソウル市党副委員長と民主労総ソウル本部本部長職務代行と共に、 移住労組牙山分会長のティプ氏と面会した。

質問:連行当時の状況を説明して下さい。

昨日18日午後6時12分です。ラソン交差点で銀行の仕事をして出たところで 取り締まられました。

質問:衝突はありましたか?

ありません。

質問:摘発班は何人でしたか?

6人でした。私と一緒に安山で取り締まられた人は17人でした。バングラデシュ 人は私一人だけで、インドネシア人が2人、中国人が14人でした。

質問:摘発班は身分証を見せましたか?

はい。 まず自身の身分証を見せて私の登録証を見せてくれと言ったので見せましたが、 期限切れを確認し、すぐに手錠をかけました。 そして私を小さなマイクロバスに乗せました。

質問:昨日他の地域でも摘発がありましたか?

保護所にきてみると、議政府、永登浦地域でも摘発があり、バングラデシュの 人は私の外にも6人以上いました。

質問:出国する予定ですか?

はい。 荷物は少し前に受け取りました。 明日かあさってには出国することになりそうです。

質問:故国に帰って何をする計画ですか?

私の国にも韓国人など、さまざまな国の人がいます。 バングラデシュの外国人の権益のために働きたいです。 国に帰ってもインターネットができますから、 今後も書き込みをするつもりです。

質問:労組の組合員たちに言いたい話はありますか?

困難でも頑張って、もっと熱心に闘争して下さい。 国に帰っても、最後まで共に戦います。

97年夏に韓国にきて、8年を過ごし、安山で労組活動をしてきたティプ分会長。 移住労組中部支部創立式と安山分会創立式で忙しい中、落ち着いてイベントを 進めていた姿を思い出した。彼は産業研修生として入国して仁川で働いていた。 安山にきたのは4年目のことだ。これまでゴム製品会社、繊維会社、半導体基 板会社などで働いてきた。

2006年01月20日8:37:51

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


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