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韓国:国家人権委、移住労組アノアル委員長「保護一時解除」を拒否
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国家人権委、移住労組アノアル委員長「保護一時解除」を拒否

法務部の事後保護命令書発給に 「免罪符」を与えたと非難

チョンミンソン記者 minsungch@hanmail.net

11月18日、民主労働党キムヘギョン前代表が清州外国人保護所を訪問してアノアル移住労組委員長に面会している。

11月14日、ソウル中区の国家人権委で移住労働者労働組合のアノアル委員長に 対する保護一時解除勧告案全員会の審議があった。

15日の午後、国家人権委事務室で会ったシンホンジュ担当調査官は、全員会議 委員の審議の結果、アノアル委員長に関する二つの裁判が行われている間は強 制退去の執行を停止することを決めた。また、摘発過程での暴行と緊急保護命 令書の発給に関する結論は、裁判で却されたと伝えた。しかし、重要なアノア ル委員長の保護一時解除については国家人権委が「できない」と結論し、失望 させた。

これに対してアノアル委員長の裁判を担当している民主労総法律院のクォンヨ ングク弁護士は、国家人権委がこのような最後決定をしたのは人権状況を改善 すべき国家人権委が本来の使命を果たさないことだと述べ、身体の自由を拘束 する時は『法が定めた手続き』に従うのは、決して軽微な部分ではないと強調 した。

権弁護士は、合法的な手続きで身体の自由を拘束することが民主主義法治の基 本であり、公権力の恣意的な行使による人権侵害を牽制するためなのに、『手 続きの違法性』で外国人の基本権が明らかに侵害された十分な資料と説明を国 家人権委に提出したにもかかわらず、不法な摘発を根絶する機会を失ったのは 残念だと話した。彼は今回の国家人権委の決定は出入国管理所が合法的手続き を無視して外国人を摘発しても事後に保護命令書を発行すれば、すべてが正当 化されるという免罪符を作ったも同然だと話し、非難は免れ難いと伝えた。

国家人権委の今回の決定は、去る5月14日にソウル出入国事務所が地下鉄トゥ クソム駅で移住労組のアノアル委員長を標的連行した後、アノアル委員長と移 住労働組合が連行過程の不法性と暴行に対して国家人権委に提訴し、国家人権 委の調査官は直ちに清州外国人保護所にきて、調査したが、その審議が6回も 延期され、6ヶ月後の決定だった。

移住労働者労働組合は、労働組合設立許可差し戻しの取り消し請求訴訟を進め ている。今日で清州外国人保護所に拘禁されて186日目をむかえている移住労 組のアノアル委員長は、8月27日、国家相手損害賠償請求訴訟の最初の裁判に 出た後、11月25日の第四回公判を控えている。

2005年11月22日14:07:09

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2005-11-25 04:25:46 / Last modified on 2005-11-25 04:25:49 Copyright: Default

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