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韓国:人権映画祭が気になる?
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大小が集まったボランティア活動家の力

[感じて〜人権映画祭](1)人権映画祭が気になる?

人権オルム/ 2009年06月05日9時43分

狭い事務室から芽生えた人権映画の力

6月5日から清渓広場で始まる第13回人権映画祭の準備で、中林洞の人権運動サ ランバンの事務室はいつも込んでいる。中林洞の狭い事務室は週末でも平日で も、夜でも昼間でも、雨が降ろうが天気が良かろうが、人権映画祭活動家の労 働と活力でいっぱいだ。

毎年開かれる人権映画祭は事実、準備だけでも1年かかる。1月7日に第13回人権 映画祭の初準備会議で、映画祭の大きな方向と日程を計画して、業務を始めた。 事実その前の2008年秋に海外作品を選ぶために海外の映画祭にも行かなければ ならない。作品の選定は、並々ならぬ仕事だ。昨年末、海外作品の選定のため に13回人権映画祭の監督、キム・イルスク氏とボランティア活動家ヨ・ウン氏 がアムステルダムで開かれた国際ドキュメンタリー映画祭に行ってきた。国内 作品の公募は2月20日に締め切った。ボランティア活動家も同じ時に募集を締め 切って、3月に教育をしたので非常に忙しい日程だ。

ボランティア活動家と共に作る映画祭

事実、人権映画祭を準備する常勤活動家の数は2人だけだ。少ない人員で映画祭 という大きな事業ができる力の貯水池は、人権映画祭ボランティア活動家の存 在だ。人権映画祭の準備に一緒にするボランティア活動家は、人権に関心があっ て活動するようになった人々もいて、映画に関心がある人々の場合もある。人 権にも関心があり映画にも関心があり、人権映画祭ボランティア活動をするよ うになったキム・ソンギ氏は、人権映画祭で『離反検閲』という作品を見て、 こんな映画もあるんだなと思い、人権映画祭の準備をしたかったという。彼は 職場生活と人権映画祭活動を併行してもつらくなかったのは、学ぶことが多かっ たからだと言う。

「これまで何かの事案を見て、これは違うと思っても、何が間誤っているのか 正確にわからず苦しかったんです。ところが活動をしながら、今は私が何を知 らないのかわかるようになったようです。」

現在は40数人程度のボランティア活動家による構成員も、会社員、大学生、脱 学校青少年と多様だ。社会生活が初めてなので人権映画祭活動がさらに新しい 感じがするという人権映画祭公演企画チームのファシン氏は、人権映画祭の魅 力を『矛盾がないこと』とはっきりした調子で話す。

「他の映画祭と違い、企業の後援も受けず、ボランティア活動も受動的に少し だけ手助けするのではないから、中から実践する映画祭という気がします。表 現の自由が何か、準備する人々がはっきりと感じて実践しています。」

映画祭の準備には、することが多い。まず国内作品を選定すること、海外作品 の監督とEメールや国際電話でコミュニケートすること、翻訳して字幕を入れる こと、人権映画祭を知らせるニュースレター『響き』の記事作成と発送、ポス ターと解説パンフレットなどの広報物製作、当日の公演と付帯行事の準備、そ してイベント会場の計画まで、することが多い。だから調子が悪い日も出てき て仕事をしなければならない。

仕事が多くて大変でしょう。何が楽しいのでしょうか

仕事も多いうえ、個人の業務まですると大変もあるが、ボランティア活動家の 顔はいつも明るい。それで何が楽しいのかと尋ねた。どういうわけか、全部、 新しく人々と会えて働くのが楽しいといった。しかも人権映画祭の活動家はみ んな『良い人』だからだと言う。人権映画祭の響きチームで活動するミンジ氏 は、人権映画祭の仕事で週3日ほどを出てくるほど忙しいが、楽しいと言い、つ らくない理由を次のように話す。

「人権映画祭は、できあがった映画祭に行って少し仕事を手伝うのではなく、 初めからボランティア活動家が直接参加して一緒に作る映画祭です。」

そして彼女は人権映画祭の活動が人権運動へ行く『橋』の役割を果たすので、 さらにいいという。映画祭活動が人権に対して、人権が侵害される現実に対し て、自分がいかに接近すべきかを考える契機をくれたという。

昨年に続いて今年も人権映画祭広報チームで活動する北極グマという別称のボ ランティア活動家は、人権映画祭の準備で難しいのはどうしても財政不足と 『街頭上映』だという。金がないので専門家に任せることができず、直接修正 業務をしなければならなかったり、広報物製作もあまり金をかけないようにし なければならないので、とても気になると。

新政府になってから、『映画およびビデオ物の振興に関する法(映画ビデオ法)』 を口実に、映画振興委員会の等級審議免除推薦を受けていない人権映画祭には 映画館を使わせない。『表現の自由』を守るため、昨年から『街頭上映』をし ている。『街頭上映』では、さらに金と手間がかかる状況だ。

清渓広場で叫ぶ表現の自由

昨年はマロニエ公園で上映し、今年は清渓広場で6月5日から7日までの3日間上 映する予定だ(清渓広場は3日以上貸さないと言う)。広場使用料だけでも約130 万ウォンだ。ここに舞台も作り、昼でも上映できるようにするために一日のレ ンタル料が300万ウォンほどのLEDを設置しなければならず、発電車を回さなけ ればならない状況で、舞台設置だけ2千万ウォンかかる予定だという。

何よりも難しいのは『街頭上映』すると観客が安定して楽な空間で映画観覧が できないのが不安だということだ。特に夏の日差しが強かったり、雨が降る突 発状況が発生するかもしれない。だから人権映画祭の総企画をするキム・イル スク氏は街頭上映は、さらに上映が負担になるという。ところが人権映画祭の 初期から叫んできた「表現の自由」は捨てられず、街頭上映をするしかない。 2年目の街頭上映映画祭を総企画する彼女は、審議制度を次のように話す。

「人権映画祭は、これまで映画祭が等級審議免除のために国家機関から推薦さ れることは表現の自由を制約すると判断し、上映等級分類免除の推薦を申請し ていません。ところが昨年から映画館側が映画振興委員の推薦がなければ人権 映画祭に映画館を貸せないといいます。問題は『映画およびビデオ物の振興に 関する法律』です。映画祭が営利を目的にしていなくても、映画の上映にはす べての映画は上映等級の分類を受けることになっています。免除条項はあって も、法律が認める免除は国家機関が推薦するものを重要なものとしています。 人権映画祭はこうした例外条項を含み、すべての映画の等級分類審議制度が 『表現の自由』を侵害すると見ます。実際、2001年に他の映画祭では、映画振 興委員会の推薦を受けられず、上映予定だった映画祭で2編の映画が上映できな かった事例がありました。明らかな国家検閲ですね。非営利映画祭や非営利映 画は事前審議なく自由に上映できるようにするべきです。」

それでも活動家北極グマは『街頭上映』には利点があると言う。まさに『人権 映画』として不特定の市民と直接出会えるからだ。

「街頭上映をする前は、人権映画を知っている人だけが映画館にきて人権映画 を見たのです。ところが昨年から人権映画を道路で上映して、普段人権映画に 関心がなかった人も通りがかりに人権映画を見る機会ができた形です。人権映 画を見て人権に関心を持つようにならなかったでしょうか。どれだけ暮しに影 響したのかわかりませんが人権映画を見て何か感じなかったでしょうか?」

キャンドルの現場で人権を!

6月なので、陽光は強くはないが、清渓広場に多くの人々が人権映画を見て表現 の自由を胸で感じて考えてもらえればいい。人権映画祭実務を担当するヨンフ ン活動家は今回の人権映画祭に、次のような言葉に招待する。

「昨年のキャンドルから1年、さらに表現の自由が抑圧される現実で、13回人権 映画祭は格別に近付いてきます。それで主要タイトルも『表現の死、私は映画、 自由を勝ち取る』です。6月にはメディア法改悪などで、言論弾圧が激しくなる 現実なのでさらにそうですね。しかも今回の国内作品は龍山殺人鎮圧、コルト コルテック、登録料問題など、現在進行形の人権事案を扱った映画が多くて、 観客と共に韓国の人権の現実を感じられます。」 (ミョンスク)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2009-06-07 15:36:24 / Last modified on 2009-06-07 15:36:24 Copyright: Default

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