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金属労組大会決定に関する談話文に現代車非正規職が抗議座り込み

大会決定破棄の議論...「中執決定廃棄、金属労組謝罪」を要求

キム・ヨンウク記者 2015.01.15 13:00

1月13日、金属労組機関誌「金属労働者」にチョン・ギュソク委員長が書いた 「組合員同志に差し上げる文」に蔚山・牙山現代車非正規職労働者たちが強く反発している。 チョン・ギュソク委員長名義の文が11月24日に金属労組代議員大会で通過した不法派遣関連の修正同意案の内容を翻意したということだ。 蔚山非正規職労組(支会)執行部など5人は現在、金属労組事務室で委員長の謝罪、関連の中央執行委の決定廃棄、金属労働者新聞の廃棄を要求して抗議座り込みに突入した。

当時の代議員大会では、現代車使用者側と現代車正規職支部牙山・全州非正規職支会が2014年8月18日の特別交渉で行われた8.18合意は承認できず、 効力がないという趣旨の評価内容を採択した。8.18合意が現代車使用者側に不法派遣の免罪符を与えたも同然なので、 不法派遣特別交渉の合意書として不適切だという趣旨だった。

この8.18合意は現代車使用者側が不法派遣裁判所判決を控え、 400人規模の非正規職を特別採用として新規採用し、特別採用された非正規職の原告らは9月中に訴訟取下書を提出するという内容だ。 当時、使用者側は最初の特別採用手続きが完了すれば、合意に参加しない蔚山工場非正規職労組に所属する原告も特別採用の手続きに参加できるように説得すると明らかにした。 これは事実上、約束のない判決を大法院(最高裁)まで続けて合意に参加しない蔚山非正規職労組の組合員たちにも 「特別採用-訴訟取下げ」の手順を貫徹し、不法派遣闘争を無力化する意図だという指摘が多かった。

当時、金属労組の代議員らは、 △団体協約締結権者ではない者が締結した8.18合意は効力がない、 △現代車に不法派遣免罪符を与えた8.18合意は不法派遣特別交渉の合意書として不適切。 金属労組は上の合意内容を承認できない、 △不法派遣正規職転換を勝ち取れず、特別交渉過程の立場調整において指導力の限界を見せた、 △今後の闘争のために、現代車8.18社内下請関連の合意書と10.15起亜車特別交渉の議事録は廃棄すべき、 △8.18合意を廃棄して不法派遣正規職転換方案についての新しい事業を構築するという 5項目の修正同意案を提出した。 このうち、 △「現代車8.18合意と起亜車10.15特別交渉議事録廃棄」を骨子とする修正同意案を除く4項目が通過した。

しかし、チョン・ギュソク委員長が機関紙に出した謝罪文の性格の文が当時、 代議員大会で通過した修正同意案の内容を翻意したのではないかという解釈が提起されたことで問題になっている。

[出処:イ・ホドン全解闘委員長]

チョン・ギュソク委員長はこの文で 「昨年11月24日の代議員大会で、不法派遣評価関連の修正同意案処理をめぐり、 十分な討論を通じてわれわれ内部の間隙を狭めることができなかった点について謝罪する」とし 「金属労組が9.18判決(現代車非正規職全員不法派遣判決)に準じ、 さらに責任ある闘争を展開しろという代議員同志の峻厳な命令と受け止めて闘争する」と明らかにした。

続いてチョン委員長は 「通過した修正同意案の内容のうち、いくつかの誤解で組織内に混乱が起きており、 これについて具体的な立場を明らかにする」とし 「『金属労組委員長が交渉に参加しなかったため、 現代車支部、牙山・全州非正規職支会と現代車使用者側との交渉は締結権がない』という主張は金属労組すべての事業場に適用することはできないという難点があり、 この問題を金属労組内に適用すればさらに大きな混乱に陥る可能性が高く、 これによる規約・規定の整備は十分な検討を経なければならない」と明らかにした。

続いて「『支会の団体協約は、規約と本組、および支部の方針に従うが、 委員長の委任により締結できる』と明示されているが、 金属労組は不法派遣交渉に対する締結権委任について組織的な議論を行なわなかった」とし 「8月18日に交渉に突入した現代車支部と牙山・全州支会は、交渉突入を尊重されたものであり、締結と合意に至ったことは尊重しなければならない」と明らかにした。 チョン委員長は「金属労組に所属する支会はすべての事項に対して交渉権委任手続きを進められない」とし 「支会ごとの判断で会社と合意することは多いが、 これらすべてを支会規則違反として処理することはできず、 これを代議員大会の時に十分に説明できなかった」と明らかにした。

このようなチョン委員長の謝罪文性格の文は、 4回の中央執行委代議員大会評価の議論で激論の末に委員長が交渉権委任手続き関連の混線を正すため、中央執行委の合意を行った。

「8.18合意尊重」というチョン・ギュソク委員長の文が機関誌で配布されると、 聯合ニュースなどをはじめとする多くの経済紙が 「効力の有無をめぐって議論がある『正規職化特別採用合意』に対し、 上級団体の金属労組が認めるという立場を表明した」と書くほどの波紋を呼んだ。

非正規職労組「内容的に代議員大会の決定ひっくり返し、8.18合意を認めた形」

抗議座り込みに突入した現代車蔚山非正規職支会も立場書を出し 「金属労組が代議員大会の決定もひっくり返し、8.18合意を認めた」と反論した。

蔚山非正規職支会は 「11月24日の代議員大会で『8.18合意は労組委員長が参加せず、締結権がない状況で締結された合意なので廃棄するという内容の修正案が代議員の半数以上の同意を得たため、 (8.18合意は)廃棄された」とし 「10年以上、不法派遣と闘っている現代車非正規職支会組合員に最低限の闘争の道を開く重要な決定だった」と説明した。

支会は「大法院判決と9月18日の判決は、 現代車すべての工程は不法派遣であり非正規職労働者は正規職だという判決」とし 「8.18合意は裁判所の判決を正面から否定し、8.18合意が9.18判決の前に締結された合意だとしても、 大法院の不法派遣判決の趣旨と全く符合しない」と指摘した。

また「8.18合意で現代車非正規職支会組合員たちは、 新規採用と正規職転換の間で悩み、対立している」とし 「金属労組の8.18合意廃棄の翻意は、闘争で不法派遣を解決しようとせずに整理しようとする勢力が、 非正規職労働者たちの闘争に冷水を浴びせ、弾圧するもの」と非難した。 また「金属労組は8.18合意廃棄の後続措置としての闘争を準備することもできなかった限界と、 現代車支部を超えられない限界を認め、謝罪しなければならない」と要求した。

現代車蔚山非正規職支会のキム・ソンウク支会長は1月14日、チャムセサンとの通話で 「中央執行委の決定は衝撃的だ。 金属労組が非正規職支会を捨てたという言葉もある」とし 「8.18合意が代議員大会で廃棄されたのに、中執が手続きを尊重するといって8.18合意そのものを認めるものと見られている。 すでに新規採用に入ったのは闘争の結果だと認めること」だと指摘した。 続いて『委員長の文で代議員大会の決定事項が翻意されるわけではないのでは』という質問に、 「形式的にはは決定事項がひっくり返ったわけではないが、実質的な内容がひっくり返った。 使用者側は8.18合意のとおりに新規採用を押し通しているのに、 委員長の談話文は合意廃棄をひっくり返し、3月初めの臨時代議員大会まで何もせずに待てということ」だと強く非難した。

抗議座り込み団は1月14日午前、 △代議員大会決定をひっくり返した45次中央執行委員会「代議員大会評価の件」廃棄、 △金属労働者新聞257号回収と廃棄、 △金属労組の謝罪を要求してチョン・ギュソク委員長などの金属労組役員との面談を行ったが、議論は続いている。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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