| 韓国:国政監査、コスコム非正規職問題を集中追及 | |
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環境労働委国政監査、コスコム非正規職問題を集中追及イ・ジョンギュ コスコム社長、最後まで「偽装請負」否定... 中労委判定も俎上に
チェ・イニ記者
flyhigh@jinbo.net / 2007年10月23日19時59分
10月23日に開催された国会環境労働委員会の国政監査で、コスコム非正規職に 関連した質問があふれた。証人として出席したイ・ジョンギュ(株)コスコム代 表理事とイ・ウォンボ中央労働委員会委員長は、それぞれコスコムの偽装請負 と中労委の行政指導について、環境労働委員から集中的に追及された。 ホン・ジュンピョ環境労働委長「何も知らないのならカカシ社長か」と怒号
段炳浩民主労働党議員はイ・ジョンギュ社長に対し、コスコムの総務チーム長 や人材開発チーム長が請負会社であるチュンジョン・エンジニアリングの代表 理事だった事実、2006年の1月と5月にコスコムが作った資料で、自主的に「偽 装請負」を認め、法的問題を避ける方案を用意した事実などを上げ、「偽装請 負」の事実を集中追及した。 イ・ジョンギュ社長はチュンジョン・エンジニアリング代表理事の給与がコス コムから支給されていた事実についても、段炳浩議員の「コスコムの財政がそ んなに豊かなのか」という質問に、逆に「議員様も長官を兼職するとあちこち から(月給を)もらうのではないか」と反問し、「(チュンジョン・エンジニアリ ングなどが)明らかに請負を偽装するために作った会社ではないのか、掌で雨を ふせごうとするな」という叱責に「違う、手の平で空を分けられない、だ」と 言い返すなど、終始否定的な態度を続け、環境労働委員の公憤を買った。
さらに段炳浩議員は、コスコムが自主的に「偽装請負」を認めた証拠資料とし た2006年の資料について「見たことがない」、「報告は思い出せない」、「就 任前の状況なので知らない」といった回答をならべ、最後にはホン・ジュンピョ 環境労働委員長の厳しい指摘を受けた。ホン・ジュンピョ委員長は「何も知ら ないのなら、カカシ社長ではないか、数十万の職員がいるサムソン・グループ の李健煕(イゴニ)会長もその程度の事実はすべて把握している、500人の職員 を口実に知らないと言い続けるのであれば社長の席にいてはいけない」と叱責した。 「中労委行政指導がコスコム事態を悪化させた」 「(株)コスコムは非正規職労働者の使用者の地位にない」という中央労働委員 会の判定に関して、イ・ウォンボ中央労働委員長にも批判的な質問が多く投げ られた。
ウ・ウォンシク大統合民主新党議員は「中労委は判定以後、何の法的効力もな い行政指導をまるで法的権限を持つ命令書であるかのような書式を使い、地方 労働庁とコスコム会社側に錯誤を呼び起こした」と指摘した。中労委のこの行 政指導の後、コスコム側は労組との基本合意を破棄したが、労働部はコスコム への特別勤労監督を実施して「不法派遣」だと判定した。 ウ・ウォンシク議員は「同じ事件に対する労働部の特別勤労監督が終わった後 なのに、関連行政機関に協力要請もしないのは中労委の責任放棄であり、行政 指導をまるで法的効力があると誤解させるなど、状況を難しくした」とし、証 人に出席したコスコム非正規支部のファン・ヨンス支部長に向かって「中労委 の行政指導は無視しなさい、そして調整行為で議決の手続きがなかったのでこ の判定は原則的に無効だ」と一喝した。
ホン・ジュンピョ委員長も、イ・ウォンボ中労委員長に向かって「何の法的根 拠もない行政指導をまるで判決書のようにして、文書として通達したのは中労 委の重大な失策だ。中労委が労使関係を揺るがし、事態を悪化させた」と指摘 した。また「円満な問題解決のため、今からでも中労委が事後調整をする用意 はあるのか」という段炳浩議員の質問に、イ・ウォンボ中労委員長が「条件が そろえばその用意がある」と答えた。すると「条件も充たせない違法な行政指 導をしておいて、今になってそんなことを言えるのか」と叱り飛ばした。 コスコム正規職労組委員長、「くやしい、組合員は不道徳ではない」 一方、証人に出席したコスコム労組のウ・スンベ委員長にも「非正規職の直接 雇用をなぜ反対するのか」という追及性の質問があった。ウ・スンベ委員長は、 ハンナラ党のペ・イルド議員の「(非正規職労働者と)同じ事務室で働いていな いのではないか、非正規支部の直接雇用の主張はなぜ反対するのか」といった 質問に「同じ事務室は考えることもできなかった」とし「くやしさ」を吐露し た。 財政経済部の証券先物先進化計画とコスコムが受注していた電算機能がなくな るなど、コスコムの会社構造をグラフに描いてパネルを準備してきたウ・スン ベ委員長は「会社の全体に根本的な問題がある、電算事業が持っていかれてパ イがなくなるなど、構造調整で7ケ月間戦った」と抗弁した。これにペ・イルド 議員が「そんな形で業務が縮小し、自分たちの雇用が不安になると判断したの ではないのか」と尋ねると、「労働者たちが暮らすには構造的な問題を解決し なければならない」と答え「そんなことは誰でも知っている、私は労働運動の 先輩だ」というペ・イルド議員の文句(?)を聞かなければならなかった。 またウ・スンベ委員長はペ・イルド議員が終始「正規職労組に尋ねる」など、 「正規職労組」という呼称を使うと「『正規職労組』と対極的に一つの社会的 な形にするのは困る」とし「コスコム労組」と呼ぶよう要請した。ハンナラ党 のハン・ソンギョ議員の「労組の立場では、非正規職問題の解決はどうすれば いいと思うか」という質問には「組合員たちはそんなに悪い人間ではない。片 方(非正規支部)の一方的な意見だけ受け入れて偏見を持ってはいけない」と 話した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
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