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韓国:非正規法改正、MB悪法にもう一つ追加
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非正規法改正、MB悪法にもう一つ追加

立法発議する議員も見つけられないハンナラを野党はそろって批判

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2009年01月30日13時06分

李明博政権が押し通している非正規法の改正が難航している。野党が反対の立 場を明らかにしているだけでなく、ハンナラ党も急いで処理する問題ではない という立場を明らかにしているためだ。

ハンナラ党のイム・テヒ政策委議長は1月30日にMBCラジオの『ソン・ソッキの 視線集中』とのインタビューで、非正規職雇用期間の延長にはやはり肯定的な 立場を表明したものの、2月の臨時国会での処理には「どんな代案が良いのか、 まだ内部では結論が出ていない」と答え、一歩退いた姿を見せた。

また政府が議員立法の形で改正案を提出するのは難しい状況だという。当初、 政府与党はハンナラ党のキム・ギヒョン議員の代表発議を進めたが、キム・ ギヒョン議員が拒否の意志を明らかにした。

非正規法改正案が上程されるれば、議論を率いて行く環境労働委員会のチュ・ ミエ委員長も、反対の意志を明らかにしている。

環境労働委員会のチュ・ミエ委員長は1月30日にコスコム労組を訪問した席で、 非正規職の期間延長について「むしろ非正規職をさらに量産するだけで、脆弱 な内需基盤がさらに弱まり、また非正規職と失業の増大につながる『非正規職 の悪循環』に陥る」と指摘した。

チュ・ミエ委員長は、「政府の非正規職の期間延長は経済危機の負担を一方的 に非正規職に転嫁するもので、これまで正規職転換の希望を捨てず差別に耐え てきた非正規職労働者を絶望の奈落に突き落とす結果になる」と述べた。チュ・ ミエ委員長はまた「非正規職の一方的な犠牲の上に『企業フレンドリー政策』 を語る李明博政権の視点をまざまざと見せる」と政府の政策方向を批判した。

民主党はこの日の午前に開かれた議員総会で、非正規法改正案を「庶民の苦痛 を加重させる悪法」とし、MB悪法に追加した。民主党のチョ・ジョンシク院内 報道担当者は、「ハンナラ党と政権が国民世論を無視してまた30本のMB悪法を 強行処理すれば、民主党は党の力を総動員して阻止する」と明らかにした。

すでに12月の臨時国会から渡ってきた争点法案の議論と人事聴聞会、龍山事態 の真相究明などで、2月の臨時国会は難航が予告されているが、ハンナラ党が無 理に非正規法改正案を提出して処理を進めるかどうかはもう少し見守らなけれ ばならないようだ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2009-02-02 03:57:33 / Last modified on 2009-02-02 03:57:34 Copyright: Default

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