「非正規職を保護できないことを証明した非正規法1年」

労働社会団体が非正規法に死刑宣告。共同行動を進行

非正規職を保護すると言いながら集団解雇に外注化、変種の非正規職を登場させただけ の非正規法

非正規職850万。今、非正規職は全労働者の半分以上を占めている。いくら頑張っ て働いても、いつ解雇されるかわからない不安に苦しみ、正規職と同じ仕事を しても、はるかに低い月給しか支払われない非正規職。こうした非正規職労働 者の問題が全社会的な問題に浮上し、政府と政界は非正規職労働者を保護する として、昨年7月1日から『非正規法』を施行した。

しかし非正規法が施行されてからの1年は、「非正規法は非正規職労働者の集団 解雇を呼び、むしろ非正規職を量産する」という労働界の主張を証明する時間 だった。ニューコア-イーランドでは非正規法を避けるために導入した外注化で 非正規職労働者が集団で解雇され、非正規法を避けるために企業は分離職群制 や無期契約職といった『変種』の非正規職を誕生させた。政府はこうした企業 の態度に「若干の変則手段は理解しなければならない」と力を貸した。

これだけでははない。非正規法は非正規職『保護』法だと政府が宣伝した『差 別是正制度』は、差別されていると申告した非正規職労働者に会社側が『契約 期間満了』を理由として解約を通知すれば即無力になった。非正規法施行以後、 初めて差別是正制度で差別を認められたコリョン畜産物共同売場の非正規職労 働者たちは、会社側による『契約満了を理由とする解約』により、差別是正を あきらめざるをえなかった。

7月1日にはこうした非正規法が100人以上300人未満の事業場にも拡大適用され る予定だ。そのため300人未満の事業場で働く非正規職労働者の集団解雇が予告 されている。

「非正規法が非正規職を保護できないことを証明した1年」

そこで労働社会団体は、非正規法施行1年をむかえて、非正規法の問題点を伝え る共同行動をする。その開始を告げる記者会見が昨日(6月23日)、ニューコア江 南店前で開かれた。

民主労働党、進歩新党、全国非正規労組連帯会議、全国不安定労働撤廃連帯、 韓国非正規労働センター、社会進歩連帯、労働戦線、労働者の力、人権団体連 席会議、文化連帯の労働社会団体が共に構成した共同行動企画団は、記者会見 文で「労働者を何日でも何か月でも好きなように使って解雇してもいいと法的 に認めた非正規法のおかげで、多くの労働者が血の涙を流して仕事場を追われ、 非正規職に追いやられ、外注委託化されなければならなかったが、李明博政権 はすべての労働者を非正規職にするという」と指摘した。

続いて彼らは「この1年間、非正規法は非正規職労働者を大切にする法律ではな いことを明白に証明した」とし「この1年の結果に基づいて、大きくなる非正規 職と社会二極化の問題を解決する実質的な対策を出せ」と政府に要求した。

彼らは記者会見を始めとして今日(6月24日)午後2時には国会議員会館で『非正 規職法施行1年、問題点と解決方案』の題名で、政府、政界、学界、労働界が集 まる討論会を開催、6月25日には非正規労働者証言大会などを進める予定だ。

原文(チャム セサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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