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韓国:差別是正ではなく解雇、結局差別是正を放棄
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差別是正ではなく解雇、結局差別是正を放棄

コリョン畜産物共同売場の非正規職労働者、来年6月末までに雇用選択

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年12月26日16時10分

差別是正か雇用かというおかしな選択の岐路

非正規法施行以後初めて差別是正を申請してこれを認められたコリョン畜産物 共同売場の非正規職労働者は、結局会社側の解雇で差別是正措置を放棄した。 解雇された9人の非正規職労働者は職に戻ったが、これも来年6月30日までだ。

コリョン畜産物共同売場の非正規職労働者は、これまで差別是正か雇用を維持 するのかという対立に置かれていた。コリョン畜産物共同売場の使用者側は、 契約期間満了を理由に契約を解約したり外注化すれば差別是正が無力になるこ とを悪用し、差別是正措置を履行するどころか地方労働委員会の差別是正措置 の決定直前に、非正規職労働者に一方的な解約通知をした。

こうした会社側の極端な対応のため、非正規職労働者たちは結局差別されても 生活のために『雇用保障』を選択したのだ。今回のことで政府が非正規法が非 正規職を『保護』すると宣伝したことが偽りだったということがさらに明確に なった。また差別是正措置を避ける方法として使用者には良い(!)先例になった。

「差別是正法は差別是正どころか苦痛」

コリョン畜産物共同売場の非正規職労働者は12月21日、会社側と最終合意した。 これは慶北地方労働委員会の調整で行われた。労使は、○2008年6月30日まで雇 用を保障および勤労者1人あたり100万ウォンの特別慰労金支給、○勤労者は差 別的処遇についての主張内容を撤回、○今後同じ内容の事件提起不可、および 中労委で再審が進行中の事件の和解で終結に合意した。

2008年6月以後の雇用について、民主労働党大邱市党非正規運動本部は「非正規 法全面再改正の推移、農協中央会労働組合の雇用関連団体交渉進行の有無、農 協中央会役員選挙以後の非正規労働者たちの政策の転換などにより決定される ものと見られる」と発表した。しかしこれらのうち確実なものは何もなく、 6月以後の雇用は相変らず不安定な状態だ。

こうした状況に対して民主労働党大邱市党非正規運動本部は「差別是正法は、 差別是正どころか苦痛だけを残す」と語った。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-12-29 20:23:51 / Last modified on 2007-12-29 20:23:56 Copyright: Default

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