本文の先頭へ
韓国:「公共部門非正規対策は『欠陥工事』」
Home 検索

「公共部門非正規対策は『欠陥工事』」

歪曲された無期契約転換と、もうひとつの非正規職の名前「中規職」

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2007年09月12日17時04分

民主労総全国公共運輸労働組合連盟は、政府の公共部門非正規対策が 「欠陥工事」だと糾弾した。

公共運輸連盟は9月12日午前11時、光化門政府総合庁舎前で記者会見を行い、 「予算の確保ない非正規対策は欺瞞だ」「雇用を安定させるといったのに、ぞ ろぞろ解雇するとは何事か」「差別を固定する無期契約を撤回して正規職化し ろ」と主張した。

▲イ・ジョンウォン記者

記者会見には一生教育労組、公共労組ソウル大病院分会、松坡区庁非正規職解 雇者、ソウル地下鉄労働組合、運輸労組鉄道本部などが参加し、公共部門非正 規対策の問題点を暴露した。

韓国産業人材公団の無期契約転換計画は、正規職最下位職に一括転換し、現正 規職にない7級あるいは別途の職群を新設することになっており、「正規職の 下に非正規職」という歪曲された転換だと指摘されている。予算編成も正規職 の「人件費」が非正規職の場合は「事業費」と策定されており、事業費内の人 件費を支給される非正規職の解雇の危険も相変わらずだ。

やはり非正規職を無期契約に転換するというソウル地下鉄公社の場合、84人の うち45人しか転換しないと発表したことで物議になっている。ソウル地下鉄労 組車両支部は「政府の非正規職法は、結局同じ業務(ソウル地下鉄の場合、理 髪師、調理士、栄養士)をしながら正規職と低賃金の無期契約者(中規職)に分 れる差別を是正できない」と批判した。

また、政府は各機関別に無期契約転換者に関する就業規則を用意し、「予算削 減、業務統廃合、人事評価結果」によりいつでも解雇できる条項を作り、各機 関で「人事管理標準案」が復活していたりもする。

▲イ・ジョンウォン記者

彼らは記者会見文を通して「『公共部門が先に立って非正規職問題解決の模範 を示す』と発表した公共部門非正規職対策は、押し付けがましい広報と違って 内容がない」とし「現在の政府の対策は、非正規職の正規職化ではなく、差別 を固定して雇用の安定も保障されない無期契約職への転換と、無対策な外注化 の拡大に帰結している」と指摘した。

公共運輸連盟は政府に対し、△公共機関の非正規職をはっきり正規職に転換し、 それによる予算を策定すること、△転換対象から除外された非正規職が解雇と 外注化に追いやられている現実を改善することなどを要求した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-09-20 20:53:03 / Last modified on 2007-09-20 20:53:04 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について