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韓国:起亜車非正規職工場占拠ストライキ五日目
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起亜車非正規職工場占拠ストライキ五日目

期元請交渉拒否... 62人の告訴告発、断電・断水の威嚇

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2007年08月27日16時40分

実質的な使用者である起亜自動車元請の交渉参加を要求し、8月23日に全面ス トに突入した金属労組起亜自動車非正規職支会のストライキが5日目になる。

起亜車非正規職支会は今年の臨時団体協議で、△雇用保障確約を補強し、団体 協約に明示(ベグ整理解雇撤回)、△ボーナス700%、△休暇費用・帰京費を元請 と同一額適用、△解雇者社内復職△1、3ライン/PDI/プラスチック工場残業を 元請と同一適用、△非正規職内差別廃止の核心要求案をかけてゲリラ性の奇襲 ストライキを行ってきたが、10回を越えても起亜自動車社側が交渉に応じない ため8月23日12時から、華城工場塗装2部工程を奇襲占拠して全面ストに突入した。

▲8月23日華城工場塗装2部工程を占拠した起亜自動車非正規職支会の全面ストが5日目をむかえている。[出処:金属労組起亜自動車非正規職支会]

占拠ストライキ現場侵奪試み続く... 正規職が焚身を試み

非正規職支会組合員が工場を占拠してストライキを続ける間、会社によるスト ライキ隊伍解散の試みは絶えず続いている。

会社側が動員した救社隊と代替人材など数百人がストライキ現場に投入され、 高齢の非正規職労働者の後ろ髪をつかんで暴行し、罵声を飛ばすなどの状況も 発生した。当時、非正規職労働者のストライキに連帯していた正規職組合員の チョン某氏がこのような状況に怒り、全身にシンナーをかぶり焚身しようとす る事態も起きた。周辺が引き止め、幸い焚身は防いだが、チョン某氏の目と気 道にシンナーが入り、病院に送られた。

現在も会社側は公然と、7百人あまりの非正規職組合員が占拠ストライキを続 けている塗装2部工場に断電・断水をするという威嚇を流布しており、毎日早 朝と夕方に救社隊を配置し、不安感をあおって侵奪を試みている。一方で華城 工場に「非正規職が工場を燃やそうとしている」という極端なの宣伝をしている。

ストライキ5日目の今日は組合員34人が業務妨害疑惑で告訴告発された。今年 の臨時団体協議闘争ですでに28人が告発された状態で、告訴告発の通知と出頭 要求書を受け取った組合員の数は計62人に増えた。さらに焚身を試みた正規職 組合員チョン某氏も放火未遂疑惑で告発された。会社側は2005年も計2740万ウォ ンの罰金と懲役11年6ケ月、執行猶予21年という法的措置を取っている。

「社内下請構造調整の運命を分ける起亜車非正規職闘争」

起亜自動車非正規職支会は2005年6月の設立以来、製造業社内下請労組として 初めて起亜自動車社内、約20の協力業者との集団交渉による団体協約締結に成 功した。昨年は約千人の非正規職労働者を組織し、元請の起亜自動車を直接交 渉の場に引き出し、非正規職雇用保障と不法派遣撤廃を主な内容とする確約書 を締結した。

ほとんどが50代、60代の高齢労働者で構成される非正規職支会は、これまで元 下請の整理解雇、分社、団体協約無力化の試みに対抗し、強い闘争力を維持し てきた。非正規職支会に対する会社側の弾圧と元請の交渉拒否などは労働組合 を弱化させ、今後、起亜自動車全体の構造調整の信号弾になるという点で、 非正規職支会の今回の闘争は重要な意味がある。

起亜車非正規職支会のストライキ支持と正規職労組の連帯闘争を要求する声も 高まっている。双竜自動車労働者解放闘争実践団、現代重工業社内下請支会、 中部地域一般労組、バス労民推などは相次いで声明書を発表して、起亜自動車 非正規職労働者のストライキを、すべての労働者が立ち上がって援護しようと 主張した。

今日午前11時には全国非正規労組連帯会議、ニューコア-イーランド一般労組 共同闘争本部、金属労組京畿支部、民主労働党京畿道党などが起亜自動車華城 工場前で記者会見を行い、労組弾圧中断と元請の交渉参加を要求した。

彼らは記者会見文で「今回の戦いで押されれば、整理解雇1順位の自動車業種 社内下請労働者には暗黒のような歳月が待っている」とし、起亜自動車側に、 △即刻交渉参加と要求案受け入れ、△救社隊動員、代替人材投入、ストライキ 隊伍暴力蛮行中断、△民事刑事上告訴告発弾圧取り下げ、△正規職組合員焚身 未遂事態責任者処罰などを要求し、「全国の非正規労組が起亜自動車非正規職 労働者の要求が争奪されるまで連帯と支援を惜しまない」と宣言した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


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