| 韓国:劣悪な環境の看病労働者たち | |
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暖かい一食のご飯で希望を持つ人々低賃金、過度な業務、劣悪な環境の看病労働者たち
ユン・ジヨン修習記者/ 2010年04月26日16時34分
4月26日午後1時、ソウル大病院本館10階の配膳室では『民主労働党イ・ジョン ヒ議員と共にする弁当デー』行事を行った。人々眼に触れない陰で冷や飯で食 事をしていた病室付き添い労働者は、今日だけは暖かい一食の食事を堂々と食 べられるイベントだった。
『暖かいご飯一食の権利』もない看病労働者たち 看病労働者たちは配膳室で食事をする。配膳室には電子レンジ2台と浄水器が用 意されているが、ちゃんと食事ができる食卓や椅子はない。配膳室にカートが 通るエレベーターがあるので食卓や椅子があると邪魔になるという理由だった。 だから看病労働者たちは窓際で立ってご飯を食べるほかはない。配膳室で都合 が悪ければ、階段など人々の目につかない所を探してご飯を食べる。 医療連帯ソウル地域支部のイ・ヒャンチュン事務局長は「病院側では配膳室で さえ食べるなと問題提起してきた。現在配膳室で食事をするのも団体交渉で勝 ち取ったもの」とし「看病労働者たちに休息の空間を求めて要求したのは3年前 からだが、病院側は空間がないと拒否し続けている」と明らかにした。
誰も責任を取らない低賃金と過度な業務 食事空間が不如意なら外で食べればいいのではないかという質問があるかもし れないが、それは実際には不可能だ。看病労働者たちは患者の横を離れてはな らないので十分な食事時間を確保できないばかりか、低賃金なので外食は負担 になるほかはない。 24時間働く看病労働者の日当は一般患者で55000ウォン、重症患者の場合は 65000ウォンだ。時間当りの賃金が平均2700ウォンになる。2010年の法定最低賃 金は4110ウォンだが、これにはるかに至らない看病労働者の低賃金は、彼らの 生活に大きな負担になる。今日のイベントに参加した看病労働者は「動けない 患者が多いので働いて怪我をする人は多い。特に首椎間板ヘルニアや腰、関節 に問題がきたりする」「時間もなく、自費で治療をする余裕もないから不可能 だ」と吐露した。 このような低賃金にもかかわらず、看病労働者たちは過度な業務に苦しむ。彼 らは1週間に6日、一日24時間ずっと病院になければならない。一般的に日曜の 午後に出勤して土曜日に退勤するが、保護者がくるまで退勤が延びるのは普通 だ。退勤後も洗濯、家事、一週間分の弁当を作るので実質的に休む時間はない。 イベントに参加した看病労働者A氏は「6日働いて一日寝る状態」とし「夜明け にも患者の痰を取るなどの状況があり、常に耳をそばだてる。だから細切れで 寝るほかはない」と説明した。 イベントに参加した民主労働党のイ・ジョンヒ議員は看病労働者に「看病労働 者たちは患者の方々が人生の最後に一番苦しい時に共にいる人々」とし「そん な尊い仕事をしている方々には人間らしい待遇をするべきだが、特殊雇用職だ というので誰もその責任を取ろうとしない」と話した。また「国会や労働界は こうした問題について注意を払って対応するべきだが、労働者が自分の声を上 げることが最も重要」と話した。 医療連帯とヒマント、そして全国公共サービス労働組合は、看病労働者たちの 環境の改善のために『暖かいご飯一食の権利』キャンペーンを始めた。この日 の午後1時からソウル大学病院本館のロビーで、看病労働者たちの日常を撮した 写真展と共に宣伝戦を進めた。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-05-03 12:50:13 / Last modified on 2010-05-03 12:50:13 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | |