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韓国:「5年間で非正規職が50%増えた」
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「5年間で非正規職が50%増えた」

韓国銀行「企業は雇用柔軟性を高めた」

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2008年12月11日17時15分

2000年以後、就業者のほとんどは非正規職労働者であった。

12月11日に韓国銀行が2005年の雇用票を分析して発表した『我が国の雇用構造 および労働関連効果』によれば、2000年から増加した賃金勤労者163万3千人の うち、97万7千人が非正規職労働者だった。5年間で半分近い43.7%増えた。だが 正規職(常用職)労働者の雇用は65万6千人で7.7%の増加に終わった。

韓国銀行は「企業が雇用の柔軟性強化などのために常用職より臨時、日雇いを 好んだ」と説明した。

2005年の韓国全産業の就職係数は1995年以後、下落し続けている。企業が10億 ウォンを投資した時に発生する就業者数を意味する就職係数は、1995年に14.8 で、2000年には10.9、2005年には8.7へと下落し続けている。『雇用なき成長』 が続いているのだ。

産業別就職誘発係数も下落傾向が続く。産業別就職誘発係数は、特定の産業部 門に最終需要が10億ウォン発生する場合、該当産業を含むすべての産業で直接 間接的に誘発される就業者数を意味する。就職誘発係数は1994年の24.4、2000年 の18.1に続き、2005年には14.7に落ちた。

こうした分析の結果について韓国銀行は、「就業者数は外国為替危機の影響を 受けた2000年より増加に反転したが、臨時、日雇い勤労者が急速に増加した」 とし「就職係数と就職誘発係数は下落傾向を続けていることにより、韓国経済 の雇用創出力が次第に弱まっている」と指摘した。

続いて「臨時、日雇い勤労者の急速な増加は、中長期的に雇用の量と質を悪化 させるだけでなく、低賃金勤労者の量産による雇用の二極化現象を招く恐れが ある」とし「雇用が熟練常用職中心になり、経済全般の生産性を向上させなけ ればならず、雇用増加の好循環が起きるように雇用の質的水準向上の制度改善 が必要だ」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2008-12-14 16:07:18 / Last modified on 2008-12-14 16:07:19 Copyright: Default

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