非正規法施行令国務会議通過

民主労総、「さらに多くの労働者を魔女狩りに追いやる」

▲民主労総はプラカードを前面に出して、大統領府側にデモ行進をした［出処:公共運輸労組］

韓徳洙国務総理、「中立的位置で制定」

非正規法施行令が、12日午前の国務会議で通過した。施行令は来る7月1日から 適用される予定だ。

韓徳洙国務総理は国務会議で「労働市場の柔軟性確保というグローバル・トレ ンドのなかで、非正規職保護のための格別の措置」として「企業産業界で心配 される部分もあり、民主労総は極端に保護を主張しているが、中立的位置で制 定した」と施行令通過の意味を説明した。

労働部のキム・ソンジュン次官は「これから労使政委員会に設置された『非正 規職法後続対策委員会』などで法施行が労働市場に及ぼす影響を綿密にモニター し、問題点は随時補完していく」と発表した。

▲非正規職労働者の反発で施行令公聴会は失敗に終わった。/チャムセサン資料写真

李錫行委員長、「絶望的で恥辱らしい日」

韓徳洙国務総理のこうした発言に対しても、労働界の反発は続いている。これ は非正規法の施行前に非正規職労働者の大量解雇が続くなど、非正規法が非正 規職労働者を保護できずにいるためだ。レジ係約350人を集団解約したニュー コアは、「非正規法のためにアウトソーシングをせざるを得ない」と話してい る状況だ。

民主労総は施行令通過のニュースが伝えられた昨日(11日)から世宗路政府総合 庁舎前で野宿闘争をしたのに続き、今日(12日)午前には韓徳洙国務総理の出勤 を阻止する闘争を展開した。野宿闘争をした集会参加者たちは、朝7時30分頃 から世宗路で座り込みデモを進行した。

座り込みデモの時、民主労総の李錫行(イ・ソクヘン)委員長は「今日は絶望的 で恥辱の日」とし「今日の非正規法施行令の国務会議強行通過は、資本にさら に多くの労働者を魔女狩りしろというようなものだ」と語った。

続いて行われた整理集会で李錫行委員長は、「一人で決断して一人で投げる闘 争ではなく、民主労総80万が共に決断して投げる闘争を作らなければならない」 とし「決してあきらめることなく、新しい決意と覚悟で80万組合員を信じて先 頭に立ち、組織して闘争する」と声を高めた。

▲世宗路を走る組合員［出処:公共運輸労組］

▲デモ行進の過程で警察が無作為に集会参加者を連行した。［出処:公共運輸労組］

一方、今日国務会議を通過した非正規法施行令は、4月20日に労働部が立法予告 したもので、先月17日に労働部規制審査委員会で確定した。

確定した施行令は、労働部の立法予告より後退しており、期間制例外条項が 16項目から26項目に拡大された。派遣対象業務も197項目に拡大されたが、こ れは現在より59業務の拡大になる。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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