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韓国:ニューコア、6月10日以後にアウトソーシング
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ニューコア、6月10日以後にアウトソーシング

ニューコア、アウトソーシングの電撃実施で労組と衝突

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年06月05日12時47分

ニューコア、4日にアウトソーシングを電撃実施

4日の夕方、ニューコアが電撃的にキムスクラブ江南店と野塔店にアウトソー シング業者の職員を投入しようとし、これを阻止しようとしたニューコア労組 の組合員と衝突した。こうした衝突は4月の初めに続き二回目だ。

ニューコア使用側は各店舗の保安職員を二つの店舗に集めた。これにニューコ ア労組と連帯団体もアウトソーシング業者の職員を阻止するために江南店前に 集まった。午後8時頃、使用側はアウトソーシング業者の職員を江南店地下に 集めて投入のための教育を強行した。労組はこれを体で阻止した。これによる 保安職員と組合員との衝突は未明の3時頃まで続いた。結局使用側はひとまず 10日まではアウトソーシング業者職員の投入をしないことにした。しかしアウ トソーシングの計画を完全に撤回したわけではなく、今後再び衝突が起きるこ とも考えられる状況だ。

現在、ニューコアは全国のキムスクラブ店舗のレジ係労働者約350人に解約を 通知し、レジ業務全体をアウトソーシングする計画を進めている。そのため ニューコア労組は争議行為を宣言し、強く反発している。ニューコア労組はこ うした使用側の態度は、7月の非正規法施行を前に法を避けるために直接雇用 非正規職をすべて間接雇用非正規職にしようとするものと指摘している。

「死刑宣告と違わない解約」

こうしたニューコアの態度を批判するために、労働社会団体は5日午前、ニュー コア江南店前で記者会見を行い「ニューコア非正規職解約およびアウトソーシ ングを撤回して非正規職を生き返らせろ」と叫んだ。

民主労総ソウル本部のイ・ナムギョン副本部長は「非正規法が非正規職を拡大 することが証明された」とし「非正規職は現在、社会矛盾の種だ。ぜひともな くさなければならない」と述べた。

彼らは抗議書簡で「アウトソーシングを押し切るために非正規職労働者に辞表 を強要し、解約を乱発しているのがニューコアで行われている現実」と指摘し、 「ニューコアは8年前から数ケ月間で反復更新されてきた労働者に、一日で死 刑宣告そのものの解約通知とアウトソーシングを強要している」とし「生計を 維持しなければならない切迫した状況を考えると、こうした会社の措置は非正 規職を殺す処置だ」とニューコアの行動を批判した。

続いて彼らは「非正規職を保護できなくても、直接雇用をアウトソーシングす るというのは非正規職の雇用をさらに不安定にする」とし「ニューコアは社会 的な企業として道義をつくしてアウトソーシング計画を撤回し、非正規職を全 員直接雇用しろ」と要求した。

記者会見の参加者たちはニューコア江南店の支店長に抗議書簡を伝えた。

ニューコア江南店支店長に抗議書簡を伝えようとしたが支店長は席にいなかった。

全非連、「非正規法が非正規職の大量解雇を指揮」

一方、全国非正規労組連帯会議(全非連)も緊急声明を出し「これはイーランド、 ニューコア資本だけの特性ではない」とし「非正規法自体が非正規職に対する 大量解約と外注化を指揮している」と指摘した。

全非連は「外注転換の阻止は、6月10日までの暫定的な勝利でしかないが、 非正規労働者にとっては人生に一度あるかどうかの大切な勝利だ」とし 「非正規職労働者たちが全て切られていくのを傍観していられない。 私たちの大切な職場を守るために闘争する」と語った。

ニューコアはレジ係350人に解約を通知した。非正規職労働者たちは「解約は殺人行為」と批判した。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-06-07 05:16:33 / Last modified on 2007-06-07 05:16:37 Copyright: Default

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