事務金融労働者に近づいた「非正規法の怪談」

事務金融労働者、期間制法例外と派遣許容を大量に含む

イ・コンマム記者 iliberty＠jinbo.net / 2007年05月08日18時55分

イ・ジョンウォン記者

金融専門家、その他金融準専門家すべて永遠の非正規職

7月の施行を控えている非正規職関連法と施行令により、非正規職労働者 が集団解雇されるのはもちろん、正規職労働者もすべて非正規職に追い出さ れる危機に置かれ、「非正規の怪談」という言葉さえ出回っている。

8日には事務金融に従事している労働者たちが街頭に出た。

事務金融従事者たちは期間制法のため、全体が非正規職に追い出されることに なった。4月20日に立法予告された期間制法施行令では「専門的知識、技術の 活用が必要な場合」を例外として、この部分で働く労働者は期間の制限なく 期間制として雇用できるようにしている。ここに「経営および財政準専門家」 40職種が含まれるが、ここには証券仲介人、先物取り引き仲介人、保険代理人 が含まれるのはもちろん、その他の金融準専門家とその他の保険準専門家が含 まれており、事実上、金融業種に働くほとんどの労働者が永久的な非正規職に 追いやられることになったのだ。

また、派遣対象業務が拡張されて、ここにも事務金融労働者が大量に含まれた。 138業務から187業務に拡大した派遣対象業務には、これまで含まれなかった金 融保険専門家、金融専門家、証券専門家、金融商品開発専門家、保険専門家な どの金融労働者と事務支援従事者、一般事務支援従事者、資料入力事務従事者 などの事務職労働者が派遣業務として許された。

イ・ジョンウォン記者

これに対して全国事務金融労働組合連盟(事務金融連盟)は、「事務職、金融圏 労働者のほとんどを非正規職に転落させるという陰謀を計画している」と強力 に批判した。

事務金融連盟、「非正規法毒素条項がぎっしり」

事務金融連盟は8日午前11時30分から世宗路政府総合庁舎前で「事務金融労働 者総力決意大会」を開き、「非正規法を廃棄しろ」と声を上げた。

決意大会でチョン・ヨンゴン事務金融連盟委員長は「盧武鉉政権は任期が終わ ろうとしているが、労働者、農民、貧民を捨てて資本のふところに抱かせる」 とし「いつかは国家競争力強化のために専門家になれといっておきながら、今 になって専門家だから非正規職に追い出すという」と盧武鉉政府を強力に批判、 「良質の雇用を創り出さなければならない政府は、すべての労働者を非正規職 に追いやっている」として非正規職法の廃棄を要求した。

イ・ジョンウォン記者

決意大会には段炳浩民主労働党議員も連帯の言葉を伝えた。段炳浩議員は「残 念なことは、今日この集会が単に事務金融労働者だけの集会でなく、民主労総 全組合員の集会になるべきだったのにそうではない現実だ」と指摘して、「非 正規法の危険はすでに予想されたが、われわれはきちんと対応できなかった」 とし「今からでも遅くない。深刻性を共有して闘争しよう」と訴えた。

集会に参加した事務金融労働者は決議文で「860万非正規労働者とすべての 労働者の反対にもかかわらず、新自由主義雇用柔軟化政策の核心内容として 推進された労働部の非正規拡散法施行令は、全労働者を非正規職に転落させる 雇用不安、労働者生存権剥奪のための毒素条項が並んでいる」と指摘し、 △非正規法施行令即刻中断 △特殊雇用労働者労働基本権保障 △分離職群制導入中断 を要求した。

事務金融連盟は明日(9日)も労働部がある果川政府庁舎前で抗議集会を開き、 労働部を抗議訪問する予定だ。

イ・ジョンウォン記者

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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