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韓国:非正規法案闘争方向めぐり民主労総で論争が続く
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非正規法案闘争方向めぐり民主労総で論争が続く

「悪法なのになぜ廃棄を明言しないか」 vs 「被害最小化ために施行令介入すべき」

イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年04月25日14時23分

民主労総、「非正規職乱用を防いで抑制するための施行令制定」

去る19日、労働部が非正規関連法案施行令を立法予告した中で非正規関連法案を めぐる民主労総の立場について論争が続いている。論争は「非正規関連法案を 廃棄」という方向で闘争計画を立てるか、「施行令に介入」という方向で闘争 計画を立てるかにある。

民主労総は現在非正規法「再改正」、施行令「改正」の立場を明らかにしてい る。民主労総は24日、施行令に対する意見書を出して「民主労総は非正規法が 全面再改正されるべきだという立場を再度表明する」と明らかにして、施行令 に対して「施行令もまた非正規職を抑制する中で新しく制定されなければなら ない」という立場を出した。施行令がマスコミに公開された18日、民主労総は 緊急記者会見で「政府は非正規職の乱用を防ぎ、抑制する施行令を制定せよ」 という立場を出した。

「労働法改悪廃棄闘争宣言したのに闘争計画にはない」

論争が本格化したのは、19日に開かれた民主労総臨時代議員大会の前だった。 全国非正規労組連帯会議(全非連)は代議員大会前日に立場を出して「現在非正 規職関連民主労総の対応が時に原則を逸脱したり、時に闘争戦線を混乱させて いるという点を指摘する」と民主労総闘争方向の問題点を指摘した。

これは代議員大会でキム・グムチョル代議員ほか36人の代議員が「非正規労働 法改悪案廃棄のための案」の発議につながった。案を発議した代議員は「民主 労総は改悪非正規関連労働法が悪法であり、認めることができず、結局再改正 闘争をすると決めた」とし「だがこうした決定の内容が今年の事業計画に全く 反映されていないだけでなく、再改正闘争は労働法改悪廃棄闘争だと宣言した のに事実上、労働法改悪廃棄の内容が含まれていないと判断する」と指摘、 事業計画の修正を要求した。この案は代議員大会が成員不足で流会し、 議論もできなかった。

チュ・ボンヒ、「一方では戦って裏では協議して」

24日、民主労総が労働部前で開かれた「非正規施行令阻止民主労総決意大会」 で論争の火がついた。

集会で民主労総非正規特別委委員長だったこともあるチュ・ボンヒ副委員長が 「非正規職労働者は外で必死に戦っているのに民主労総は韓国労総、労働部と ともに実務協議会で、施行令について抜けの入れろのと調整をしていた」とし、 民主労総の今の姿勢に対する辛らつな批判を続けた。サービス連盟のキム・ヒョ ングン委員長は「非正規法案廃止を目標で戦おうということには共感するが、 施行令からでも徹底して防ぐ闘争が必要だ」と反論した。

チュ・ボンヒ民主労総副委員長は「民主労総は施行令が出る直前まで施行令を めぐり労働部と意見調整を続けていた」とし「民主労総で非正規特別委委員長 をしている私も知らなかった。報告もなかった。新聞を見て知らなければなら ない副委員長が非正規担当なのか」と苦しさを訴え、「一方では集会をして、 一側では労働部、経済人総連と実務協議をしている状況だ」として「本当に嘆 かわしい」と話した。

続いてチュ・ボンヒ委員長は「民主労総は先頭に立ち、全労働者を非正規職に 追いやる期間制法、派遣法廃棄闘争をすべきだ」とし「だが民主労総は廃棄闘 争でなく、改正をしようと要求している」と指摘、「昨年9月11日、韓国労総 と経済人総連、労働部がやったことを、われわれは野合だ、だから非正規関連 法案は悪法だと規定して韓国労総とも決別を宣言した」、「ところが一方では 戦い、裏では実務協議しているのが民主労総の立場か」と強く批判した。

キム・ヒョングン、「施行令からでも徹底的に防げ」

続いて壇上に立ったサービス連盟のキム・ヒョングン委員長の反論が続いた。

キム・ヒョングン委員長は「われわれは10年前、派遣法が制定される時、施行 令から1週間以上持続的な集会を続け、施行令で保健医療労働者、金融労働者、 飲食業労働者、流通業社販売労働者を除外させた」とし「当時に民主労総の立 場は派遣法財政そのものに反対して撤廃すべきだから、つまらない施行令には 対応しないということだった。しかし施行令で4職種を除外させる戦いをしな ければ、派遣職はさらに拡大していた」と話した。

続いてキム・ヒョングン委員長は「原則も重要で破れないと考える」として 「非正規法案はぜひ廃止されるべきだが、具体的に入ってくれば、施行令で押 してくればこれも防がなければならない。施行令からでも徹底して防げる闘争 をしよう」と明らかにした。

継続している論争は非正規関連法案に対する民主労総の立場から始まり、今年 7月の施行を前に民主労総の闘争水位に影響を与える重要な点であり、しばら く続く展望だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


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