本文の先頭へ
韓国:非正規法案を防ぐ国会前籠城闘争が続く
Home 検索

非正規法案を防ぐ国会前籠城闘争が続く

民主労総、共同闘争本部、現場闘争団など 国会前テント籠城に突入

イコンマム記者 iliberty@jinbo.net

非正規法案をめぐり労使政の葛藤が深化

6月に続いて政府は今回の定期国会で非正規法案の処理を強く進めているなか で、非正規法案処理を防ぐ労働界の闘争が続いている。民主労総は先の労働者 大会で、12月1日のゼネストを予告した状態で、18日からは△政府の期間制法 案の廃棄および期間制厳格理由制限△派遣法撤廃および不法派遣正規職化△特 殊雇用労働者性認定、労働三権の保障△間接雇用で派遣先の使用者性認定など を要求して、経営界と交渉を行っている状況だ。

だが、労使交渉は成果が見えない状況で、6月に合意した部分に対してさえ互 いの解釈が違っていて、非正規法案をめぐる労使間の意見接近は難しいものと 思われる。政府は非正規法案の強行処理の意志を表明しており、労働界と経営 界、政府間の葛藤はさらに深刻になると予想される。

共同闘争本部、「ソウルで戦える人はすべて集まった」

これに対して労働界は、国会前籠城闘争を宣言し、非正規法案処理を防ぐ戦い を始めた。全国非正規労組連帯会議、民主労総ソウル地域本部、ソウル地域非 正規対策委員会、民主労働党非正規撤廃運動本部、非正規労組対策委員会など が構成した『非正規権利立法争奪と闘争事業場勝利のための共同闘争本部(共 同闘争本部)』は21日の夕方7時、汝矣島国民銀行前で『非正規労働法改悪阻止 と権利立法争奪のための籠城闘争宣言式および共同行動団発隊式』を開き、 「決死の闘争で非正規法案を防ごう」と訴えた。

共同闘争本部は、国会前のテント徹夜籠城を行い、11月23日、非正規法案改悪 阻止のための決死闘争を計画して『共同行動団』を提案した。共同闘争本部は 21日に発隊式を開き、汝矣島国民銀行前に2つのテントを張った。発隊式で、 民主労総ソウル本部長職務代行のイジェヨン共同闘争本部共同議長は「ソウル で戦える人々はすべて集まった。政府が非正規法案を強行処理しようとしたら、 われわれは決死の気持ちで総力闘争しなければならないだろう」と述べ、「わ れわれの先導闘争を始めとする力強い闘争を集めて行こう。これが民主労総の 意志だ」と述べた。

またチョンジョングォン民主労働党ソウル市党委員長は「汝矣島の冬がわれわ れのテントと共に再びやってきた。ここには非正規職の絶叫があるが国会はと ても遠いようだ」として「道路での労働者の戦いがなければ、9人の民主労働党 国会議員は非正規法案を防げない」と最後まで戦うことを決意した。

この日の発隊式には、多くの非正規職労組からも参加した。クォンスンマンGM 大宇非正規職支会支会長は「9月30日に契約を解約され、53日間テント籠城を している。われわれは不法派遣認定さえ受けられれば全てが解決できた。しか し、不法派遣が認められても派遣先と下請けは互いに責任をなすりつけあって いる」と現場の状況を伝え、「これは昌原だけの問題ではない。全国の労働者 と共に連帯し、必ず非正規法案を防ごう」と決意した。

民主労総、22日から国会前テント籠城に突入

一方、民主労総は22日記者会見を開き、「22日午後2時から国会前テント籠城 闘争に入る」と明らかにした。民主労総は22日から国会前で非常対策委員長を はじめとする18の連盟指導部と単位労組幹部を中心に、国会前籠城闘争に突入 し、23日に全国15の広域市道で同時多発集会を開催する予定だ。チョンデファ ン民主労総非対委員長は「民主労総は非正規職問題をこれ以上放置できない」 とし、「現場組合員から参加できる大衆的闘争を作っていく」と述べた。

また、カンスンギュ前民主労総首席副委員長不正事件以後の下半期闘争と革新 の課題を提起してきた現場組織と労働社会団体も、『現場闘争団』を構成し、 22日の午後9時から国会前籠城闘争に突入する予定だ。

2005年11月22日13時52分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2005-11-23 09:32:42 / Last modified on 2005-11-23 09:32:43 Copyright: Default

関連記事キーワード



このフォルダのファイル一覧上の階層へ
このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について