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韓国:清州大清掃外注闘争、長期化するか
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清州大清掃外注闘争、長期化するか

労組、学校側の主張は根拠がない、要求貫徹時まで無期限座り込み

ユ・ジョンボム現場記者/ 2007年07月06日10時04分

清州大側が労働組合の要求に対して「全員雇用継承確約、外注業者3社分離撤 回」などの解決法を提示せず、交渉も握りつぶしていることで、清州大の清掃 外注労働者たちの闘争は長期化するものと見られる。

清掃外注労働者の座り込みが続いている中、清州大は6月28日に清掃外注業者 の2次入札が失敗に終わったことで、今後、当時入札書類を提出した7つの外注 会社のうち3社と随意契約などを議論しているという。

6月20日に清州大が発表した「清州大、清掃外注院座り込みに関連した立場」 という題名の報道資料で、「関連法(民法第664条)によれば請負契約をする時 に、入札内容に雇用継承などの特定条項を明記して業者に要求することはでき ない」、「建物の管理と清掃状態を向上させるため校内清掃区域を3つに分割 して入札を進行」すると明らかにしたことがある。

しかし清州大が元請使用者性を言い訳にして、請負契約書に「既存の清掃外注 労働者の雇用継承」は明示できないという主張が虚偽であったことが明らかに なり、清州大が請負契約書に「雇用継承」を明示しない理由は労働組合破壊を 目的にしているのではないかという疑いが提起されている。

民主労総忠北本部が明らかにしたことによれば、極東情報大学校では、2007年 2月9日付の入札公告第7項に「現在わが大学で外注業務を担当している人材に 対する継承が可能な業者」と明示した。チュソン大学は3月19日付入札公告2項 に「現在チュソン大学で働く環境美化員10人を外注として採用し、2年間保障 勤務ができる業者、また勤務場所も現勤務地(チュソン大学)で勤務」と明示さ れている。清州大学校の主張のとおりなら、極東情報大とチュソン大は元請使 用者性を認めたことになり、清掃外注労働者を直接雇用しなければならない ということだ。

労組は「学校の事務局長が昨年と一昨年、(私たちの施設管理労組のために)騒々 しくて仕方ない。学習権を侵害した。これ以上面倒を見られない。業者を分割 するほかはない」と言ったことでわかるように、学校側の「雇用継承書面合意 不可、清掃外注業者3社に分割」という立場が明確に労組破壊の行為であるこ とが確認されたと主張している。

こうした状況で、清州大側は民主労総忠北本部と公共サービス労組忠北本部、 民主労働党忠北道党と公共サービス労組清州大分会幹部に続き、第2次として 分会の前幹部を、第3次として闘争中の全組合員を業務妨害などの疑惑で告訴した。

現在、清州大のキム・ユンベ総長は、外部の警備員30余人を採用して護衛を受 けているという。さらに清州大分会組合員が座り込みをしている学校本部建物 の電気と水道水を遮断して、50歳台の組合員がシャワーも浴びられず、暗黒の 中で夜を明かしている。

一方、7月5日に清州大を訪問した民主労総の李錫行委員長は、組合員たちの闘 争をたたえて「事態解決のために民主労総次元で積極的に支援し、共に闘争す る」と約束した。また、清州大分会関係者は「組合員総会で労組の要求が貫徹 されるまで、無期限の座り込みを決意した。民主労総忠北本部と公共サービス 労組などの上級団体も長期闘争を準備している」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-07-11 15:07:19 / Last modified on 2007-07-11 15:07:22 Copyright: Default

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