| 韓国:政府の非正規職対策は、むしろ非正規職労働者を路上に | |
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「政府の非正規職対策は、むしろ非正規職労働者を路上に」公共機関、先頭に立って契約解除、労使合意も履行せず イ・コンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2007年02月09日15時12分
公共機関、非正規関連法案を避けるために外注委託、契約解除に率先 政府が非正規職労働者を保護するという公共部門非正規対策を立て、非正規職 関連法案まで通過させた。だが、そうした政府の対策が逆に非正規職を量産し、 非正規職労働者を集団解雇する形で活用されており、公共部門非正規職労働者 の反発が続いている。 11月30日に通過した非正規関連法案が7月の施行を控えている中、公共機関が 非正規職の解雇を始めたことで問題になっている。鉄道公社がKTX乗務員を強 制的に外注委託したのに続き、セマウル号乗務員に外注委託を前提とする転籍 同意書の作成を要求し、これに同意しない非正規職労働者の契約を解除し、昨 年12月に裁判所行政処は契約職の民間警備員約40人を契約解約した。その上、 労働部傘下の韓国雇用政府院は非正規職45人中14人を契約解除、彼らが働いて いたコールセンター業務を外注委託する計画だという。 結局、非正規職を保護すると言っている政府機関が先頭に立って非正規関連法 を避けるために非正規職労働者の契約解除や業務そのもののアウトソーシング に転換しているのだ。
非正規職を保護するという対策、正規職化労使合意も無力化 また労使合意で作られた「正規職化」の合意さえ、政府の対策の前では無力化 されている。
産業人材公団では、2005年に労働組合が66日間のストライキを行い、労働部長 官まで出てきて正規職化に合意した。だが、企画予算処が他の部署との公平性 を理由にこれを認めないばかりか、政府は公共部門非正規職対策をあげ、すで に合意した「正規職化」の約束を履行せず「無期契約化」する意思を示してい るという。全国公共運輸労働組合連盟(公共運輸連盟)によると、労組が「労使 合意事項の履行が公共部門非正規対策の無期契約職への転換よりも優先して適 用されるべき」という意見に対し、労働部は「公共部門非正規総合対策は政府 が推進している事項で、労使合意書との優劣を論じるのは難しいと思う」と答 えた。これに対して公共運輸連盟は「労働部さえ労使合意による正規職転換よ りも無期契約転換に重きをおいていることが明らかになった」と強く批判した。 ソウル大病院では、昨年の団体交渉で2006年8月31日を基準に2年以上の非正規職 239人を段階的に正規職化することで労使が合意したが、教育部が制約を加え てきた。ソウル大病院分会によれば、教育部が5月までに公共部門非正規職対策 による無期契約対象者を確定する計画で、そのために2月末までは労使合意事 項を処理しないことを病院側に要求したという。 「政府の対策が非正規職労働者の希望奪う」 これに対して公共部門の労働者は9日に企画予算処前で、政府の欺瞞的な公共 部門非正規対策を糾弾する公共部門非正規職労働者大会を開き、△差別撤廃の ない無期契約に反対、正規職化争奪、△正規職化の労使合意の履行、△非正規 労働者の外注と集団解雇反対を要求した。 この日の労働者大会では、一方的な契約解除で苦しむ公共部門非正規職労働者 の生き生きした声があがった。チョン・スウン全国学校非正規職労組組合員は 「今、全国10万人の学校非正規職労働者は、集団憂鬱症に苦しんでいる」と話 した。彼女は一週間前に労組に加入した。12年間、学校の行政室で働いていた が、彼女は一瞬にして解雇された。12年間、一度も契約書を書いたことないが、 非正規法案の通過で彼女は契約書を書き契約職労働者になり、一方的に契約の 解約通知を受けた。
チョン・スウン組合員は「子供を教える学校は、これまで一生懸命働いてきた 非正規職労働者を率先して追い出し、少数の無期契約労働者にしようとしてい る」とし「政府は公共部門非正規職対策で非正規職を正規職化すると宣伝して いるが、予算も組まず、率先して非正規職労働者を解雇している。契約解除さ れては希望がなくなる」と話し、「私の子供はもう小学生だが、この子にきち んと教育を受けさせるために最後まで戦い、学校に戻る」と声を高めた。 公共運輸連盟のイム・ソンギュ常任委員長は「87年に労働者のために働いたと いう盧武鉉という人が大統領になったが、むしろ非正規職労働者はさらに苦し くなっている」とし「公共運輸連盟は、非正規職労働者の組織として出直すべ きだ。その力で崩れていく資本主義を押し、労働者の世の中を作る」と述べた。
翻訳/文責:安田(ゆ)
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