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韓国:労働部と検察で異なる不法派遣の判定基準
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労働部と検察で異なる不法派遣の判定基準

**李相洙長官、「違いをなくせ...」現代車不法派遣の再検討を示唆

チェ・イニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2007年01月05日16時33分

現代自動車不法派遣問題に検察が「無嫌疑」処分をしたことに対する労働界の 反発が強いが、李相洙(イ・サンス)労働部長官は事実上これを再検討する意向 を示唆した。

李相洙労働部長官は5日、ある放送番組のインタビューで「労働部は不法派遣 と判断したのに、検察は不法派遣ではないと結論を下した」とし、「勤労者側 の抗告の結果も見なければならないが、基本的には法を執行する機関の間で意 見の差があるべきではない」と話し、労働部と違う判断をした検察を遠回しに 批判した。

また「早いうちに法務部などと作業チームを作り、もう一度非正規職派遣の基 準を再検討し、国民が納得できる基準にする」と語り、事実上、現代自動車の 不法派遣問題を再検討する意志を明らかにした。

労働部と検察の食い違う判断で何年も路頭に迷う労働者

現代自動車と社内協力業者の労働者不法派遣問題は、すでに2004年12月に蔚山 地方労働事務所が不法派遣と判定したが、現代自動車側はこれを是正しなかっ たため労働者から告発された。だがその後、検察は無嫌疑処分にした。

このような事例が現代自動車に限らないこと問題だ。検察は以前もハイニック スマグナチップ、キリュン電子、ルネサンスホテルなど、労働部が不法派遣と 判定したすべての事業場を無嫌疑処理した。

ハイニックスマグナチップは2005年7月、キリュン電子は2005年8月、ルネサン スホテルは2004年5月に労働部から不法派遣を認められた。だが使用側は復職 や正規職化などの改善をせず、労働者は何年も道頭で闘わざるを得なかった。 告発されたすべての事業場を検察は最近無嫌疑処理し、再び問題が噴出した。

労働部一進一退判定、検察とも息が合わず

このような「相互の食い違い」は、検察と労働部の間だけで発生しているわけ ではない。以前、労働部は現代自動車などには不法派遣と判定し、KTX乗務員 については鉄道公社と子会社に「適法な請負」という相反する結論を出した。 2005年、ソウル南部労働庁は、KTX乗務員を適法な請負と判定、李相洙労働部 長官の指示で再調査が実施されたが、「不法要素がないわけではないが全体的 に見て適法」だという非常にあい昧な結論が出てきた。

同様の事件に対して労働部の判定が食い違い、労働部が不法派遣と判定した事 業場に検察が無嫌疑処分するケースが連続したことで、不法派遣の判定基準の 議論はさらに激しくなる展望だ。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2007-01-13 03:52:58 / Last modified on 2007-01-13 03:53:00 Copyright: Default

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