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韓国:環境労働委員、9.11労使政合意に「不満だ」
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環境労働委員、9.11労使政合意に「不満だ」

「合意には法的根拠ない」 「政府の職務遺棄」の批判続々

チェイニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2006年10月16日18時08分

国会環境労働委員会所属議員は、9月11日に民主労総が参加せずに合意、発表 された「労使関係法制度先進化方案労使政合意」に批判的な立場を見せた。環 境労働委の委員たちは、16日に開かれた労働部国政監査で労使関係ロードマッ プそのものと合意過程の正当性を集中的に追及した。

環境労働委員たちは、複数労組と専従賃金支給禁止の施行方案および代案など について、視点の違いは見せたものの、政府の態度には同じ言葉で「無責任」 と糾弾した。「労使政の大妥協そのものに法的な効力がない」、「韓国労総の ための合意だった」という主張も提起された。関連証人としてキムテイル民主 労総事務総長、ペクホンギ韓国労総事務総長、キムヨンベ経済人総連副会長が 参加した。

労使政合意に関して出席した証人。キムテイル民主労総事務総長、ペクホンギ韓国労総事務総長、キムヨンベ経済人総連副会長

「『労使政大妥協』は韓国労総に偏向した合意だ」

ハンナラ党のハンソンギョ議員は、三人の証人に各々「もし政府が複数労組の 施行と専従賃金支給禁止を3年間延長せず、来年から施行するとしたらどうす るか」と尋ねると、キムヨンベ経済人総連副会長が「施行したらやむを得ずし なければならない」、キムテイル、ペクホンギ総長が「反対する」と答えた。 すると「政府に施行する意志があれば来年からできるのに3年延長したことで、 逆に葛藤を呼んでいる」と主張した。

ヨルリンウリ党のキムジョンニュル議員は、イサンス労働部長官に「専従賃金 支給禁止条項を延長したのは問題だと思う」とし「零細な労組の財政的な自立 のためだと言っても、専従者が賃金を支給されているのはほとんどが300人以 上事業場労組だけで、これは大企業労組の既得権を守るもの」と指摘した。こ れに対してイサンス長官は「この問題が社会に及ぼす影響と混乱を考慮し、次 善の策を選択せざるをえなかった」とし、「一部では過度に多い専従をおく所 もあり、可能なら半分程度は禁止すればという残念さがある」と話した。

キムジョンニュル議員は「労働部の労使関係先進化方案の準備が不十分だった ということが今回わかった」とし「所信なく、立場を何度も繰り返す一方、排 除された民主労総が反発するなど、どのように労政葛藤を解くのかという課題 も残っている。結局今回の合意は、韓国労総に偏向した合意だ」と指摘した。

ハンナラ党のアンホンジュン議員も「9.11大妥協」について「労使政府委員会 の合意も、労使政代表者会議の合意でもない、単に代表者の非公式な合意に過 ぎない」とし、「労働部は社会的混乱だけあおり、無責任に国会にボールを押 し付けた」と強く批判、今回の合意が「政府の職務遺棄」、「現在施行されて いる複数労組事業場に対する対策の欠如」、「手続き上の欠陥」、「先進的労 使関係の後退」といった問題を内包していると指摘した。

ハンナラ党のペイルド議員は「労使関係ロードマップ大妥協は、参与政府の労 働政策の破産宣告」とし「今回の大妥協は、当事者間の合意の有無は別として、 結果として政府が3年間の予算を浪費、当事者の議論にただ乗りするもの」と し、複数労組を予定通りに施行し、労組専任者賃金支給問題は勤労時間免除権 (TIME-OFF)制度などの代案で、すぐ施行すべきだ」と主張した。

段炳浩議員、「韓国労総が労働基本権を売り飛ばした」

段炳浩民主労働党議員も今回の合意について「個別の団体の利害関係による単 純な合意であり法的根拠がないのに、OECD事務局に提出した報告書には、まる で公的な組織による合意であるかのように説明している」と糾弾した。

特に段炳浩議員は証人として参加したペクホンギ韓国労総事務総長に「△複数 労組と専従賃金支給禁止を猶予させることに韓国労総が同意したことに問題が あると考えないか、△850万非正規職労働者のほとんどが期間制労働者だが、 組織重複の問題で労働基本権を剥奪された現実を認めるのか、△正規職労働者 の既得権のための合意ではないのか、△職権仲裁を廃止したと自慢げに話して 必須業務維持導入により、公共労働者のスト権を売り飛ばしたことを認めるの か」などと質問し「今回の過程は、基本的に韓国労総が労働者基本権を放棄し て団体行動権を譲り渡したとしかみられない」と話した。

これに対してペクホンギ事務総長は「複数労組と専従賃金支給禁止の猶予は、 現実的にしかたなく選択したもの」とし「韓国労総は、ILO基準により勧告を すべて守ろうとしたのであって『売り飛ばした』という表現には同意できない」 と答えた。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-10-18 10:56:15 / Last modified on 2006-10-18 10:56:16 Copyright: Default

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