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韓国:公共部門非正規職労働者が政府の非正規対策を批判
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「正門を閉ざすふりをして、裏口をさらに広く開いた」

公共部門非正規職労働者が、 政府の非正規対策を批判

チェイニ記者 flyhigh@jinbo.net / 2006年08月21日13時36分

8日の党政協議を経て発表された政府の「公共部門非正規職総合対策」に対し、 公共部門の非正規職労働者たちが直接批判した。

競馬振興労働組合、文化芸術労働組合、ソウル京仁公共サービス労働組合、ソ ウル大病院支部労組介護人分会、ソウル通信産業非正規職労働組合、一生教育 労働組合、鉄道労組KTX列車乗務支部、鉄道労組鉄道売店支部、学校非正規職 労働組合など、公共部門の非正規職労働組合は、21日の午前11時にソウル地方 労働庁前で記者会見を開き、「確実に非正規問題を解決する意志があるのなら、 早くKTX不法派遣の判定して直接雇用を実施しろ」と政府に要求した。

彼らは、政府の公共部門非正規総合対策は、すなわち全面的な外注化と民間委 託政策にほかならず、鉄道公社の非正規職外注化対策検討案もまた政府非正規 職総合対策の縮小版でしかないと批判した。

韓国非正規労働センターのキムソンヒ所長は「政府と鉄道公社はKTX女性乗務 員の極めて常識的な要求が、まるでとても難しい要求事項であるかのように膨 らませ、公共部門非正規職対策を用意するという大きい錯覚に陥っている」と し、「公共部門の非正規職労働者5万人の正規職化計画は、『常用職』への転 換でしかなく、非正規職労働者として受けた差別は温存される」と指摘した。

キムソンヒ所長は「政府は、非正規職労働者の増加に対して正門を閉じるふり をしながら、裏口をさらに大きく開き、非正規職を量産し、外注化と差別を制 度的に正当化しようとしている」と批判した。

この日記者会見にはKTX乗務員60余人が参加した。

公共部門の非正規職労働組合はこの日の記者会見文で、こうした内容を指摘し、 「少なくとも不法派遣が確実であるKTX女性乗務員に対する不法派遣判定を早 く決定し、すでに不法派遣と判定された馬事会非正規職労働者をはじめ、KTX 女性乗務員を直接雇用するように措置しなければならない」と要求、「そうで はないと言うのなら、政府自身が出した総合対策が『全面的な外注化、民間委 託政策』であることを認める形になる」と明らかにした。

彼らはその後、7月11日にKTX支部が不法派遣関連で陳情したソウル地方労働庁 前で無期限リレー1人デモを行うことにし、全国非正規労組連帯会議のクグォ ンソ議長が最初の1人デモを行った。

一方、KTX乗務員は、午後2時に国家人権委員会全員委員会の開催時間に合わせ て「KTX女性乗務員不法派遣および整理解雇に関する調査結果即刻発表」を要 求して国家人権委員会前で座り込みに入った。国家人権委員会は、KTX支部が2 月27日に陳情を提出した後、7月10日と24日に全員委員会を招集してKTX乗務員 関連の案件を扱うことにしたが、これを処理・発表せずに遅らせてきた。

ソウル地方労働庁前で始まった無期限リレー1人デモにクグォンソ全非連議長が立った。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-08-24 01:34:06 / Last modified on 2006-08-24 01:34:06 Copyright: Default

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